ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

最近の食事。

 

閉まっているお店も多いので、自炊の割合が増えています。でもそれほどレパートリーのない私はそろそろ辛いです。新しいメニューを開拓して行かないと。先週、小麦を食べて頭が痛いと書いたところ、スマホに元 Berryz工房 菅谷梨沙子さんのブログ記事が上がってきました。米粉のパンケーキミックス! そう言えば試したことなかった。

 

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今日届いたのがこちら。京都市伏見区向島の宮本ファームのパンケーキミックス。7大アレルゲン不使用、化学調味料不使用です。明日にでも泡立て器を買ってこないとな。しかし向島に畑があったのか。これのイメージしかないw

 


他では中華スープの素を買ってきました。これはワンタンのスープに使うために買ったんですけど、最近別の使い方を覚えました。味噌ラーメンです。味噌汁の残り、野菜、米粉うどん、中華スープの素です。結構いい感じ。

 

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久しぶりにジンジャーシロップを作りました。今回は新生姜です。生姜は畑から収穫されたときは白いんです。あんまり考えたことがなかったのですが、それを倉庫で保存して味を濃縮するみたい。すると茶色くなる。紅生姜なんかは新生姜で作ります。だから、切ってそのまま食べることも・・・なんとか可能。これでジンジャーシロップを作ります。それほど違った感じはない。でもこちらの方がすっきりしてる気がする。ジンジャーエール+レモンでもあう。 たぶん新生姜が食べれるのは季節が限定される。

 

映画『転校生 さよならあなた』。

 

もう何度も観てるんですが、Amazonプライムで会員無料なので観ました。尾道三部作などで尾美としのりが演じてる役は、大林宣彦監督の少年時代ですよね。だから、基本的にモテない。なのに、2007年に公開された『転校生 さよならあなた』ではなぜモテているのか? 気になってたんです。やっとわかった!

 

 

この映画に登場する斉藤一夫と斎藤一美はふたりでひとり。つまり両方とも大林監督なんでしょう。だから監督は空想癖のある一美の方だけを死なせて、自らの少年時代に別れを告げる。2007年、2008年に公開した作品は『転校生』『22才の別れ』『その日のまえに』とすべて角川映画で、すべて死によって別れることと、その先に繋がれることがテーマになっている。そして、この3本を終えたあと、現実に即した反戦テーマの映画が撮られて行く。コロナ自粛終わったら善光寺に行きたいな。

 

 

さて、BEYOOOOONDSの授業は毎日続けられているわけですが、やはり私は音楽関係の授業に興味を持ちます。水曜日にアップされた小林萌花先生の「ピアノ練習曲を知ろう」では、大林ファンの間でもなじみ深い『別れの曲』が演奏されています。素晴らしい。そのうち歌つきでも演奏して欲しいw

 

 

木曜日には清野桃々姫先生のトークボックスの授業がありました。そうなのか。ヴォコーダートークボックスは別物なのか。知らなかった。音が直接口の中に入ってくる! すげーな。久しぶりにこれでも聴くか。ボンジョビのあれ。これなら出来そう!

 

 

水曜日にアップされた西田しおり先生の授業はリズムがテーマ。ハロプロではつんくさんのこだわりで 16ビートが徹底的に叩き込まれると言われています。それを目に見える形で西田先生が見せてくれました。めちゃ細かい。耳で聴く分には細かいビートの刻みも聴き取れるのですが、身体で表現するとなると別物ですよね。これは大変だ。


 

でリズムと言えばの Maison book girl の話題に。ここも変拍子大変でしょう。やっとベスト盤の詳細が発表された。どうするのか? また2つ買うのか? まあ 10万円もらえるんだしな。

https://news.ponycanyon.co.jp/2020/04/38058

 

 

ちなみに高知市は 10万円給付を今日から受付開始! 素晴らしい! 5月下旬には支給したいとのこと。急がない人は後にしてくれとも。やっぱりどこに住むかは重要になってくるね。中小企業支援も官民ファンドに任せるとかより、地方に任せた方がいいんじゃないの? 赤字の補填に使われちゃうかもよ。

4月26日付 CD シングルBEST 5。

 

消費税が 10%になって以来、消費活動を抑えてきました。欲しいかギリギリのCDや本は買わない。それだけで購入量を減らせる。しかし、一律 10万円給付が決まって以来、久しぶりに購入意欲が復活しています。今日は田村芽実アルバム『無花果』、でんぱ組.inc アルバム『愛が地球救うんさ!』、ハロプロ関係DVDなど、1万8000円ほどが到着。先週買った分もあるので、今後がちょっと怖い。

 

でも全部良い感じ。田村さんのは当然買うとして、でんぱ組.inc は買ってよかった。初回盤B に つんく大久保薫のコンビが作品提供。2枚組で「1」がシングルを中心とした通常盤と同じ楽曲。「2」にはメンバー全員分のソロ曲が収録されてる。「1」も音が良くなってて満足だし、「2」もそれぞれ楽しめる作品で、今から買う人は絶対こっちを勧める。で1曲目、古川未鈴『Me Me Me』です。いいんですよ。イントロから大久保薫って感じ。つんくさんは昭和アイドル歌謡サウンド的にアップデートした作品を狙ってる。でも1行目からわざわざ「若さ」について入れるのは…。

 

 

今週のアルバム1位は、赤西仁のベストでした。根強いですね。2位が JUJU、3位が M.S.S.Periodでした。他に、petit fleurs、緑黄色社会、ハイスタのライブ盤、lyrical school、GADORO、kZm、Jewel☆Ciel、などが登場しています。

 

 

今週のシングル1位は、THE RAMPAGE でした。一方、握手会チャートには、HKT48、プラスワン、岩佐美咲、岩出和也、などが登場しています。

 

 

◉4月26日付 CD シングルBEST 5。

1位 INVISIBLE LOVE / THE RAMPAGE(2.0万枚)

2位 THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 055-057(0.8万枚)

3位 光射す方へ / 宮野真守(0.6万枚)

4位 アイマス CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER for the NEXT!07(0.5万枚)

5位 THE IDOLM@STER SideM 5th ANNIVERSARY DISC 05(0.2万枚)


https://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2020-05-04/

 

 

5月7日になればどうなるの?

 

今日は昼間、外で過ごしました。部屋に居続けるのも精神上よくない。スタバに行ったら客席は使えないとのこと。「大変ですね」と言って、図書館の外にあるベンチでコーヒーを飲みました(図書館が開いてないのも痛い)。晴れていたからいいけど、雨降ったら営業的には終わりだよね。新型肺炎との戦いは勝てるものではなく、どうやって付き合って行くかって状況に移さないといけないはず。5月7日から普通の生活に戻れるなんて誰も思ってないでしょ? だらだら崩れて行くのではなく今年いっぱい自分が何をするのか考えた方がいいかもな。

 

モーニング娘。のライブ映像。これはすごい景色ですね。ロキノンとばかにしている人も見直すかもね。

 

BEYOOOOONDSの『びよんず学校』は毎日動画が更新されています。月曜日の空手、鉄道、火曜日のバレエと授業が進み、午後の岡村美波先生の授業で激震が走りました。みいみ先生の英語の発音が明らかに違う! 彼女は外国生まれなのだろうか? 大阪生まれ外国育ち? ラップも好きだって言ってるから雨ノ森川海版『FIVE RESPECT』を期待して待つ。

www.youtube.com

ダースレイダー司会による『100分DE宮台』の第2回。面白いので動画で観た方がいいですが、最後のところを文字化しておきます。

 

宮台:最後に一言だけ言っていいですか?

ダース:はい。

宮台:いま、ダースさんのお子さんが言ったようにね、これからながーくコロナと共存していかなくてはならないわけですね。なので、ゼロリスク的 安全厨はありえません。ロックダウンもどのみち解除しなければ経済活動が成り立ちません。その意味で、ロックダウンというのはただの時間稼ぎなので・・・ ロックダウンが終わったら、さっき言ったように、境界線がないグローバル状態があるので、必ずまたぶり返しますね。

ダース:中国だって、いまロシアの方から来て、北から感染がまた増えちゃってると言いますね。

宮台:中国だけじゃなくドイツもこの1週間また増えたし、ずいぶん褒められているスウェーデンもこの1週間増えてきましたよね。ということで、実はどこがうまく行ってるかはわからない。1国だけうまく行くってことは、そもそも原理的にないんですね。

ダース:うん。

宮台:世界中でコロナが天然痘のように撲滅されることがない限り・・・ つまり、永久にない。それはないので、これから我々はずーっとコロナと共存します。そのときにはバランスが問題になります。世界中どこかでロックダウンしては徐々に解除の繰り返し。皆既日食のように、何年かに1度かは日本に巡ってくることがある。あるいは森林の開発や、温暖化で氷が溶けることによって(地下から)新しいウィルスがどんどん どんどん、物凄い勢いで出てきますよね。

ダース:だって、いまこのコロナウィルスが前頭級で、今後、横綱級のヤツが来るんじゃないかって話もありますからね。

宮台:その通り。なので、ゼロリスク安心厨みたいなのを如何に排除して、いろんなことを考えながら、自分たちにとっての、限定された不完全情報下での、とりあえずのベストはここなんじゃないかっていう、知的ないとなみがどうしても必要なんですよ。

ダース:うん。

宮台:「だったら感染者が自分の近くに来ちゃうじゃないか!」とか「感染のリスクがゼロにならないじゃないか!」って言うクズ!死ね!こら!!

ダース:だ!w ゼロになるという、ある種の潔癖主義的な態度で、100ゼロで考えている人はどっちにしろ、その状態が延々続いちゃいますよってことを覚悟しないといけないし。

宮台:その通りだね。

ダース:まあ、どうなるかわからないときにどうするか? そこに人間の本性が出てくると思うので、僕は例えば好きなアーチストだったり、フォローしている哲学者だったり、政治家だったり、世界中にいろんなキャラクターがいると思うんですけど、彼らの行動や発言がいまほど、観るに値する時期はないと思っていて。

宮台:そうだね。

ダース:そういう意味でのエンターテイメント性というと語弊がありますが、でも生きて行くというのはそういうことなんで。いまをそういう目で観て、誰が何をしていて、そして、自分は何を考えているのか、ということをモニタリングすると、すごく刺激的だし、ある種自分が成長するんじゃないかと僕は思っているので。

宮台:そうね。ダースさんはいま、表現者、ミュージシャンでいらっしゃるけどね、ミュージシャンが本物かどうかも非常時に試されるんだよね。僕は音楽史を大学で講義しているし、こないだもアングラ論をダーウィンルームってところでやったとこだけど、非常時に、あるいは社会が激しく変動してるときに、価値のある表現者が出てくるんだよね。それはアングラって呼ばれることが多いんだけど。しかし、平時になると、人々の悲劇の共有に基づく共通感覚がなくなって行くので、結局、ジャンル化して行って、「自分の好みはこれだよね」っていうタイプの音楽の聴取。あるいはそういうキャッチャーミットに球を投げるためのインチキ音楽表現というのが一般になって行く。(さらに続く。続きは動画でどうぞ)。

 

和田彩花さんのインタビュー。

 

和田彩花さんのインタビューがネット上で叩かれているので読んでみました。和田さんの社会問題についての発言や政治に関する発言に拒絶反応を示す人がいるみたいです。でもこれは、批判する側のレベルの低さこそ問題な気がします。がっかりする。だって、その問題についてまともな反論もしてもいないし。アイドルなんだから黙れって言うのは違うでしょ? アイドルだって社会人なんだし、自分の問題として考えるのは当然です。それを踏まえた上で、和田さんの発言に対して少し反論させてもらいたい。

私、武漢でウィルス発生したと言われた当初からずっと情報を追っているから「なんでそんなことも知らないの?」って。そういった面でも色々思うことがあるし、そういう今の状況を知ろうともしない人たちもいる中で、エンターテインメントの世界だからと言って「そんなに明るく楽しく現実逃避しちゃっていいのかな?」という気持ちもどこかにあって。それで「自分がやりたいのは、エンターテインメントじゃないんだな」と気付いたんです。私がやりたいのは、きちんと形に残すこと。それが文化になっていくし、やっぱり興味があるのは文化だから「きちんと残せるようなモノを作りたい」という気持ちが今はすごく強いです。

 

和田さんは現在ソロ活動中心なので、自らの考えをインタビューなどで発言して行くのは当然のことです。ハロプロにいた頃であればハロプロという世界観をもとにファンが勝手に話してくれた。でもそこから出たのだから自分から発信して世界観を提示しなければならない。それは結構大変なことではあるだろうけど、これだけ取材来てるなら成功してるんだと思います。

 

ですが、和田さんはなぜエンタメは文化でないと思ってるんでしょう? エンタメとしてのアイドルだって半世紀以上の蓄積があって現在の姿がある。自分がやりたいのはそれじゃないと発言するのは勝手だけど、そんな風に下に言われるのも納得できない。欧米の価値観だけで全否定されても困る。ハロプロのライブにあるような強度を達成するのは並大抵のことではない。誇れるはず。それにまつわる諸々は文化ではないのでしょうか? 芸能であればもっと室町時代からあるわけです。エンタメは軽くみられるかもしれないけど、辛い生活を生きぬ行くためにも必要とされてきた。アイドルが必要とされる理由はそういう要素も大きいはず。

 

なぜ大人になってもアイドルを必要とするのか? もちろんそこには問題も潜んでいる。改善すべき問題も明らかにある。時代の変化は無視できない。それはやはり具体的に指摘すべきことでしょうね。ちなみに私が現在書いてる文章のテーマは「エンタメは孤独を救えるか?」です。和田さんの新曲『121位』は聴いてみたい。面白そう。アイドルの歌詞に多様性があっていい。まったくその通り。力のある曲であれば私もリストに入れたいです。

 

 

BEYOOOOONDS『びよんず学校』第1週。

 

BEYOOOOONDS のメンバーが曜日ごとに授業をする「お家でもびよんず学校』。日曜日の里吉うたの先生で一巡しました。いろいろあった。最初なので感想を書いた。

 

◉月曜日

前田こころ先生:1回目からキャラ設定してきた。ここ先、いいよー。そのうち人生相談したいよ。とりあえず、先生、部屋にこもりっきりでお腹が出てきたんですけど、どうすればいいですか?

一岡怜奈先生:もちろん「鉄道」がテーマ。早く旅行できるようになって電車乗りたいね。ちなみに、高知の JR は電化してないので電車と言うと、地元民に訂正される。あれ? 汽車だったかな? とにかく訂正される。

 

◉火曜日 

平井美葉先生:ダンスの授業。今回はバレエの基本姿勢。姿勢は結構気にしてるんです。歩くときとかもなるべくいい姿勢で歩きたい。なので非常に役に立つ授業だった。子供のころの写真もかわいい。

岡村美波先生:とにかく笑顔のパワーがすごい。FC東京久保建英をどう育てるかが話し合われたように、ハロプロでも岡村美波をこのまま真っ直ぐに育てるにはどうすべきかが話し合われているはず。いつかBEYOOOOONDSを追いかけて海外に行きたいね。

 

◉水曜日 

西田しおり先生:お漬物ほどではないにしても、歌をテーマに授業をするというのは結構大胆な感じがするよね。でも Youtuber とかよく観てる感じ。面白かった。今後どう展開して行くのかかなり気になる。

小林萌花先生:小林先生の落ち着いた感じはすごい。アルバム特典のCDドラマでも一番驚いたのが、彼女のセリフの落ち着きぶり。授業的にも勉強になります。普通に先生やれそうな感じ。

 

◉木曜日 

清野桃々姫先生ビートボクサー歴7年だそうです。どういうこと? 小学生からやってたの? でも本当に、東京生まれ HIPHOP育ち感ある。すごくいい音出してる。フリースタイルもやってほしい。バトルじゃなくてサイファー的な感じで。

山崎夢羽先生:『ドラえもん』の授業ではなく「道徳」の授業だそうです。正直、全授業中で一番ぶっとんだ授業だった。私の理解を超えている。なんだかわからない。これからも期待してる。

 

◉金曜日 

高瀬くるみ先生:野菜ソムリエの資格を持ってるんだって。免疫力を高めるために、ニンニク、小松菜、柑橘類を食べよう。うん。白菜が高いから小松菜をよく食べてる。柑橘類は先週くらいまで清見という品種を食べてたけど、これからは小夏の季節かな。

江口沙耶先生:いつも習字でお絵かきしてるんだろうか? 手慣れた感じが凄かった。でも授業は「習字」ではなく「お菓子」らしい。いいね。作り方を教えてくれるのか?

 

◉土曜日 

島倉りか先生:いちご飴の授業も期待してた。あれはヤバい。あの砂糖の量といい、最後に失敗するとこといい、最高だった。恐竜は私が好きだった頃と情報が更新されてるんですよね。勉強になる。東京に住んでたとき、福島県いわき市フタバスズキリュウの化石を観に行った。炭鉱ミュージアムだったかな。

 

◉日曜日 

里吉うたの先生:うーたん先生が大好きな『科捜研の女』。沢口靖子と言えば 第1回の東宝シンデレラ。結構すごいタレントを輩出してる。授業は日曜日っぽく「好き」をテーマにするそうで、毎回コスプレするのだろうか?

アイドルとヤンキーと。

 

水曜日に外で鶏肉の竜田揚げ定食を食べたんです。アレルギー品目に小麦の表記もあったんですけど、それは醤油が使っていても記載されるので、よくわからないんです。店員さんに聞いてもわからないことが多い。タルタルソースが美味しそうだったのでチャレンジしまして、まんまとその夜から頭痛に襲われました。まあ普段なら2日ほどで排出されるんです。でも今回はほぼ部屋にいるからなのか、鬱っぽくて嫌な感じです。不快な文章だったらごめんなさい。あまり攻撃的にならないように気をつけて書きます。でもこいつは許せない。

 

 

わかってて言ってるんだよな。炎上ほしさに。それだけに許しがたい。日本は税負担が低いなどと言ってる。住民税、国民年金、健康保険料とガッツリ取られるのに、その上にもっと消費税を上げろと言ってる。杉村太蔵、完全にクズでしょう。だったら株式市場にじゃぶじゃぶ国民のお金を注ぎ込んでる代わりに、上場企業の法人税上げろよ。ちゃんと株価暴落させておかないから、クズ発言する奴らが出てくる。

 

 ネット上に飼われてる家畜みたいな生活をしています。NETFLIX 観て、お腹が減って、スーパー行って、ご飯食べて、NETFLIX 観て、寝る。それなりに楽しいけど、なんかそろそろ腐り出してる。まずい。勉強する。精神病理学の先生、斎藤環さんの著書『世界が土曜の夜の夢なら』です。サブタイトルにあるように日本に浸透するヤンキー文化について書かれています。面白い。冒頭の文章を観るとナンシー関さんに触れ「彼女は芸能界を支配する美意識の大部分がヤンキー的なものであることを身も蓋もなく指摘」したとあります。当然それはアイドルにも関わる話なわけです。アニメのこと、文学のこと、金八先生のこと、天皇制のこと、いろいろ書かれてるわけですが、最終章の文章を少し抜き出します。その部分は他の章より少し難しいのですが、何度も読んで考えたいと思います。

 

ここまでヤンキーと古事記の関係にふれてきた以上、丸山眞男の言葉にも耳を傾けないわけにはいかない。それでは、丸山は何を言ったか。彼は古事記を徹底的に読み込んで、「つぎつぎになりゆくいきほひ」の歴史的オプティミズムが日本文化の古層にある、と喝破したのだ(中略)。

これを僕なりに“翻訳”するとこうなる。要するに「気合とアゲアゲのノリさえあれば、まあなんとかなるべ」というような話だ。

 

古事記ってそういう話だったのか。丸山というわが国でも屈指の政治思想かが、まだヤンキーという言葉がない時期に、日本文化とヤンキー文化の深い関連を見抜いていたと斎藤さんは書いている。さらに、丸山が古事記から導き出した文章を解説する。

 

たとえば「永遠」という概念がある。これは基本的には欧米からの輸入概念だ。「永遠」は、過去ー現在ー未来という時間の区分を超えた概念でもある。いわば、僕たちの持っている日常的な時間の概念の外側にあるのが「永遠」という概念だ。だからこそ、それは「死」の隠喩にもなりうる。

しかし古事記の中に流れる時間は、そうではない。古事記の時間は「いまここ」がつぎつぎとつながっていくような時間である。この「いま→いま→いま→いま……」という連続には「終わり」というものがない。そこには「永遠」という概念のかわりに、どこまでも終わることなくつながっていく「いま」のイメージがあるのだ。

 

この本ではここでヤンキー漫画の「終わりなき学生生活」との繋がりを指摘されていますが、アイドルファンであれば、「卒業と加入を繰り返す」という言葉を思い浮かべるのではないでしょうか? さらに「つぎつぎになりゆくいきほひ」から「なる」についての解説をしながら、ヤンキーの美意識について触れる。

 

ヤンキー文化の美意識は、「逸脱」と「様式化」の繰り返しで発展してきた。つまり、周囲の仲間から目立つために突飛なスタイルを試みことが「逸脱」であり、そのスタイルが受けて流行すればそれは「様式」として定着する。 

 

これもまたアイドル文化について語られたように読めますよね。数あるアイドルグループの中で目立つように、みんな差別化をはかる。そこから新しいスタイルが生まれる。そのことが以下に書かれています。

 

ヤンキー文化はオタク文化と意外な共通点を持っている。

いずれにおいても、模倣とパロディによる逸脱が「つぎつぎ」と新たな「様式」をもたらす、という進化の形式がみてとれる。すなわち「様式」→「逸脱(パロディ)」→「様式」という、あの連鎖のことである。(中略)

一方、オタク文化においては、まさに「萌え」キャラの変遷において、こうした傾向がみてとれる。とりわけ黎明期の「ロリコン」全盛期がそうだ。七〇年代にコミケを中心に開花したパロディ文化の中で、たとえば吾妻ひでおのような人々が、手塚治虫のようなかわいい絵柄でポルノを作ってみたら面白かろうという発想からロリコン漫画を量産した。

ところが、本来笑いを狙っていた表現が、「萌え」という新しい欲望の形式をもたらしてしまう。

 

他にも面白い指摘がたくさんあるのですが、今日はこのあたりで。最後になぜこの本を読んだかと言うと、ハロプロからヤンキー要素が脱色されたのはなぜかを考えていたんです。初期のメンバーにはかなり濃くヤンキー要素がありました。中澤さん、矢口さん、後藤真希さん。みんなトークもいける人たちだった。しかし、現在のハロプロでリーダーになるのは、おっとりした真面目なメンバーが多いですよね。譜久村さん、山岸さん、一岡さん。これは「いまここ」よりも継続を意識したからなのかとか考えていたんです。アゲハスプリングスの玉井健二さんは自著でヒットのコツとして、ブルース+ダサさ、それをアップデートさせて行くここと、というようなことを書かれていました。それは非常によくわかる話で、当時は感銘を受けたのですが、K-POPインベンション以降は変わってきてるのかも。