ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

日本 アニメ映画フェスティバル の感想。

原恵一監督も来られていたんですか。『カラフル』観たかったなー。仕事が終わらず行けなかったんです。でも、今回の企画は本当に素晴らしかったですね。私も『マインド・ゲーム』『 REDLINE 』を見せていただいたので、ちゃんと感想を書いておこうと思います。でも、この企画の意図をしっかり把握してるわけではないので、頓珍漢なことを書くかもしれないですけど、それはそれと許してくださいね。



ベトナム初の日本アニメーション映画祭 声優ライブも
http://www.animeanime.biz/all/111101/
『今回の映画祭は、文化庁が2004年より進めている「アジアにおける日本映画特集上映事業」の一環である。同事業はアジア地域での日本文化への理解の深まりなどを趣旨に行われている。2010年度は昨年11月に韓国・ソウルでも行われた。ハノイでは過去10年間に制作されたアニメーション映画にフォーカスしたプログラムになった。(中略)映画祭のオープニングは原恵一監督の『カラフル』、上映にあたっては日本から訪れた原監督による挨拶もある。原監督以外のゲストも豪華だ。『マイマイ新子と千年の魔法』の片渕須直監督、『昆虫物語みつばちハッチ〜勇気のメロディ〜』のアミノテツロ監督は、舞台挨拶と映後のトークも行う。2010年に逝去された今 敏監督の『千年女優』では、マッドハウス丸山正雄プロデューサーが舞台挨拶を行う。このほかの上映作品は『千と千尋の神隠し』、『マインド・ゲーム』、『サマーウォーズ』、『REDLINE』などである。また、声優の斎賀みつきさんによるトークとミニライブも予定されている。ベトナムに日本の声優が訪れることはまだまだ珍しいだけに人気を呼びそうだ』


ハノイ では、アニメ、マンガは子供の観るものとして、低レベルのものと見下す感じがあります。それは大学生ぐらいの若い人にも感じられる価値観です。日本も2、30年前はそうでしたよね。私の両親も、学校の先生も「手塚治虫だけは別だ」みたいな言い方で、他のものは見下していました(今でも「宮崎駿は別だ」と語る人がいるのかな?)。ですから、今回のように大人が観ても素晴らしいとわかる映画が並べられたことはよかったと思います。逆に私が観た『 REDLINE 』はストーリーが稚拙であったためか、途中で席を立つ大学生が 20人近くいました。もちろん、喜んでいる人も多数いたのですが。


私は2つ足りないものがあると思いました。一つは有料上映です。ベトナムではまだ日本アニメの映画で有料上映されたものはないのでは? イベントなどはあるかもしれないですけど。もっと低いレベルのハリウッド製CGアニメの映画などはたくさん上映してるのにです。それをやるチャンスでした。例えば、ONE PIECE 劇場版『オマツリ男爵と秘密の島』を1週間 Megastar などの劇場で公開するわけです。この映画は今回上映された『サマーウォーズ』の 細田守 監督作品です。映像はきれいですし、ストーリーもシンプルながらしっかりしています。ワンピースのマンガはベトナムの子たちも読んでいるので、観客を呼べると思うんですよね。日本アニメの実績になると思うんです。で、無料上映の方で予告を流し、映画祭が終わってから1週間上映すればいいんですよ。ぜひ、次回があれば。



もうひとつ。今回は『千と千尋の神隠し』がありましたけど、ベトナムでは女子が頑張る映画の方が受けると思います。『おしん』がいまだに語られるのは、そのあたりも大きいと思います。ONE PIECE のことと矛盾しますが、男子よりまず女子を攻略すべきです。男子は女子にいくらでもついて来ます。あと『 COOL JAPAN 』って日本ではバカにされているかもしれないですけど、海外では絶対アピールして行くべきだと思います。ベトナムに進出している企業のサポートにもなりますよ。みなさん人材確保で苦しまれていますから。日本のブランド力アップ、頑張ってもらいたいです。


今回みたいに かっこいい映像の映画を見せて、言葉がわからなくても強烈な印象を植え付けるのがいいと思います。『マインド・ゲーム』を観てて、「大阪弁じゃ、日本語学習生でも わからないな」と最初は思ったんですけど、それは特に気にする必要がなかったようです。日本語を学ぶレベルの子だったら、字幕を見るのは慣れています。どういう反応をするのだろうというドキドキも含めて、本当に素晴らしい体験でした。映画は映画館で観るべきというのを再確認しました。ありがとうございました。


一番最後に、昨年あったコスプレイベントのレポートのことを。「ジャパンファンデーション」の職員さんが書かれていました。こんなブログがあったんですね。


ハノイでコスプレショー&癒しロボット『パロ』の旅( japanfoundation )
http://d.hatena.ne.jp/japanfoundation/20101003/p1
『オープニングパーティーの後は、YuRiさん、しぐまさんと一緒にアクティブ・エクスポ2010の会場へ移動し、JFのブースを設営して、パフォーマンスのリハーサルをしました。アクティブ・エクスポはアニメーション・コミック・コミュニティが毎年主催するイベントで、2007年に始まり、今年で3回目です(2009年はお休みだったので)。主催者によれば、世界的に有名な日本のコスプレイヤーの招待は、今年が初めてとか。ハノイでのエクスポは、1日で1万人以上のティーンエイジャーとコスプレイヤーを集めました!』