ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

アジアのポップスにおいてはその中心が日本から韓国に移った10年だった。

 

社会学者を名乗る太田省一NHKのアイドル特番『RAGAZZE!〜少女たちよ!』について語っていた。今日は BS で2時間バージョンが放送されたはずだ。私のアパートは BSアンテナがついてないので観てない。だからちょっとケチつけとくと、この「少女たちよ」ってサブタイトル気持ち悪いね。太田の文章のしめの部分を抜粋した。とりあえず読んでください。

 

『かつて「アイドル戦国時代」というフレーズは、確かにアイドルシーンを活気づかせた。自分の推すグループに天下を取らせたいと、ファンの応援にも一層熱が入った。しかし、10年という時を経たいま、誰が天下を取るかということは実は本質的なことではなかったように思える。むしろそれぞれのグループが自立し、共存共栄していくことこそが大事であり、アイドルが一過性のブームに終わらず文化として根付いていくために必要なのではないか。今回の3組は、言葉ではなくパフォーマンスでそのことを教えてくれたと言えるだろう。』

 

この方は地上波しか観てないのかな?「アイドルが一過性のブームに終わらず文化として根付いていくために」と書いてるんだけど、どういう状態になれば根付いてると認識できるの? とっくに根付いてるよ。オリコンチャートを観ればいいよ。K-POP、声優、Youtuber、ダンス・ボーカル、いろんなアイドルがどんどんランクインしてる。ロックの影響力が下がり、今後も上昇が望めない以上、アイドルがシーンの中心に居続けるよ。それが地上波で感じられないのは芸能村が鎖国してるから。健全な競争が行われれば、まったく違う景色になる。だからみんなテレビ離れするんでしょう。自分の観たいものが観れないから。逆に言えばネット上でなら好きなものが観れるから。

 

この10年での一番変化は Youtubeやサブスクだろうけど、それによって K-POP が躍進したことだよね。芸能村が鎖国してる間にアジアのポップスの中心は韓国になった。日本にライブを観にくる人より、韓国にライブを観にいく人の方が圧倒的に多い。若い人たちのトレンドだって韓国の後追いになってる。古い体質をこのままにするならテレビは高齢者しか観ないものになるよ。だってさあ、視聴率だって、あんなにテレビ観てるわけないでしょう。かなり盛ってるはず。だからテレビ朝日が視聴率高くても稼げない。広告が収入にならないというのは、そういうことでしょう。

 

でもこれだけは言っておきたいんだけど、確かに K-POPのきれいに見せるラッピングみたいなのは本当に凄いんだけど、ライブはそれほど差がないよ。特にハロプロは。K-POPよりもきれいなサウンド作れてる。いっぺん観に来た方がいいよ。