ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

松田聖子『スピードボート』。

 

いま、ベッドに寝転がって Spotify でリストに入ってる曲を聴いてました。松田聖子『スピードボート』って曲を入れてるんですけど、これ大好きなんです。名曲だらけの聖子さん楽曲の中でもベスト3に入る。松田聖子の夏のベストみたいなのに入ってて、昔、よく聴いてました。もう完全に松本隆作詞、大村雅朗編曲って感じの曲ですよね。そうか作曲は財津和夫なのか。それは意外だな。元々は『ハートのイアリング』B面。こちらは佐野元春作曲。Youtubeにはないか。

 

http://j-lyric.net/artist/a0004ad/l003cf8.html

 

何がいいかと言えば、とにかく情景が浮かぶ曲。本当にトリップできる。暖かい日曜日の午後に窓を開けて聴いてたら意識が飛びそうになったことがある。中でもこの歌詞が最高。

 

♪  このまま流されても  いいわ  でもね  こわい

 この葉のように二人 青い海に揺れる

 

聖子さんは泳げない人なんです。リアルタイムでアイドル時代を観てたファンはみんな知っています。なぜなら『芸能人水泳大会』出演したから。当時の人気アイドルはみんなこの番組に出たんです。聖子さんも出た。泳げないのに。それだけでなく平泳ぎだったかな? レースにも出た。水上では一応泳ぐポーズをしていた。でも水中が映し出されたら歩いていたんです。なぜ出るのか? なぜわざわざ水中を映すのか? それが80年代前半という時代だったんでしょう。昭和は怖いね。

 

だからこの歌詞は凄いんですよ。大好きなあなたとだったら海を漂流してもいい。うんうん。でも私は泳げないからこわい。うんうん。それをわざわざ歌わせてるんです。なぜか? 松本さんがいじわるだってのもあるがw 現実と虚構を混ぜ合わせていくアイドルという表現だからです。新人賞の賞レースで何度も嘘泣きを続けたという伝説と共に語り継ぎたい話でした。