ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

和田彩花さんのインタビュー。

 

和田彩花さんのインタビューがネット上で叩かれているので読んでみました。和田さんの社会問題についての発言や政治に関する発言に拒絶反応を示す人がいるみたいです。でもこれは、批判する側のレベルの低さこそ問題な気がします。がっかりする。だって、その問題についてまともな反論もしてもいないし。アイドルなんだから黙れって言うのは違うでしょ? アイドルだって社会人なんだし、自分の問題として考えるのは当然です。それを踏まえた上で、和田さんの発言に対して少し反論させてもらいたい。

私、武漢でウィルス発生したと言われた当初からずっと情報を追っているから「なんでそんなことも知らないの?」って。そういった面でも色々思うことがあるし、そういう今の状況を知ろうともしない人たちもいる中で、エンターテインメントの世界だからと言って「そんなに明るく楽しく現実逃避しちゃっていいのかな?」という気持ちもどこかにあって。それで「自分がやりたいのは、エンターテインメントじゃないんだな」と気付いたんです。私がやりたいのは、きちんと形に残すこと。それが文化になっていくし、やっぱり興味があるのは文化だから「きちんと残せるようなモノを作りたい」という気持ちが今はすごく強いです。

 

和田さんは現在ソロ活動中心なので、自らの考えをインタビューなどで発言して行くのは当然のことです。ハロプロにいた頃であればハロプロという世界観をもとにファンが勝手に話してくれた。でもそこから出たのだから自分から発信して世界観を提示しなければならない。それは結構大変なことではあるだろうけど、これだけ取材来てるなら成功してるんだと思います。

 

ですが、和田さんはなぜエンタメは文化でないと思ってるんでしょう? エンタメとしてのアイドルだって半世紀以上の蓄積があって現在の姿がある。自分がやりたいのはそれじゃないと発言するのは勝手だけど、そんな風に下に言われるのも納得できない。欧米の価値観だけで全否定されても困る。ハロプロのライブにあるような強度を達成するのは並大抵のことではない。誇れるはず。それにまつわる諸々は文化ではないのでしょうか? 芸能であればもっと室町時代からあるわけです。エンタメは軽くみられるかもしれないけど、辛い生活を生きぬ行くためにも必要とされてきた。アイドルが必要とされる理由はそういう要素も大きいはず。

 

なぜ大人になってもアイドルを必要とするのか? もちろんそこには問題も潜んでいる。改善すべき問題も明らかにある。時代の変化は無視できない。それはやはり具体的に指摘すべきことでしょうね。ちなみに私が現在書いてる文章のテーマは「エンタメは孤独を救えるか?」です。和田さんの新曲『121位』は聴いてみたい。面白そう。アイドルの歌詞に多様性があっていい。まったくその通り。力のある曲であれば私もリストに入れたいです。