ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

2020年上半期 アイドルソングBEST10。

 

毎年、上半期と年末に、その期のアイドルソングについて書いています。私はアイドル楽曲派を名乗っており、印象批評が多いと言われるアイドル界において、批評を成立させるべく、現在奮闘中です。今期の話題はもちろん新型コロナです。私の場合、2月15日に博多でハロプロ全体のコンサートを観て、その次の週22日に大阪で SAKA-SAMA が出演したイベントを難波ベアーズで観ています。それが最後です。こぶしファクトリーの解散ライブは無観客で行われ、私は映画館でのライブビューイングで観ました。

 

集団感染でニュースになった大阪のライブハウスは、2月15、16日開催のイベントのことでした。それで一気に非難が高まり、29日開催の椎名林檎東京事変)・東京国際フォーラムライブも注目を浴びました。そのライブは無事開催されています。3月に入るとライブの中止発表が相次ぎました。小さな会場やでは開催されたものもありましたが、3月後半には無観客以外すべてのライブが延期、もしくは中止されたはずです。そして、やっと6月の半ばになって7月以降のライブ開催予定が発表され出しています。

 

 

以前の文章で2010年代について、「アジアのポップスの中心が日本から韓国に移った10年だった」と書きました。もちろん、マーケットの規模は韓国よりも日本の方が大きいですし、これまでの音楽的蓄積も圧倒的に大きいです。日本は現在の流行りだけでなく、いろんな時代、いろんなジャンルの音楽を聴くという特質もあります。でも私が思うに、2010年代前半の J-POP には「現在」が存在しなかった。K-POP は「現在」の音楽である EDM を積極的にキャッチアップし、PSY『GANAM STYLE』のような世界的ヒット曲も誕生せた。日本は世界の潮流に乗り遅れてしまった。

 

2018年になり韓国側にお願いすることで、日本人が K-POP をそのままやるグループも誕生しています。IZ*ONE や JO1 のようにです。日本では作れない音楽があることをまず認識したい。K-POP が好きか嫌いかは別です。日本がアジアの中心でなくなったことの証拠と言えるでしょう。もちろん、日本でもクラブミュージックを通過したクリエイターたちは世界標準のサウンドを作っています。そして、それは SpotifySoundCloud などで世界中の人々に聴かれています。

 

しかし、2010年代のように秋元康が頂点というルールが固定されたアイドル界には、限界がきています。それでは K-POPを超える新しい表現を作り出すことは期待できるはずもなく、状況を変える方策を考えたいところです。和田彩花さんのように既存のアイドルについて、特に性的搾取を積極的に批判するアイドルも登場する中、考えるべきことはたくさんあるのです(私はその批判の中に欧米人からの体格の小さいアジア人への差別の視線もあると観ていますが)。

 

 

昨年の1位から振り返りましょう。まずはもうすぐ初のベスト盤が発売になる Maison book girl です。今年1月5日、新しくなった渋公で行われたライブは、彼女たちの「シーズン1」総決算とも言える内容でした。素晴らしかった。そのクライマックスで流れたのが上の動画『悲しみの子供たち』です。歌、ダンス、サウンド、映像が渾然となったステージ。その洪水のような情報量に圧倒されました。しばらく茫然としていた。今年後半にはどのような展開があるか楽しみにしています。7月25日には、なかのZEROホールでのライブも決定しています(延期されました!)。

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昨年話題になった 『「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?』に続き、その路線を押すという予想を裏切り、かわいい路線の『ポップミュージック』を出してきた Juice=Juice。これがコロナ禍で疲れた人々に懐かしさを感じさせる曲として話題に。街中でたまたま有線で聴いて好きになる人も多いようです。作詞・作曲は KAN さん。結成当初からグループの中心として活躍してきた宮本佳林さんの卒業が決まっており(そのライブがいつになるかは未定)、そして、井上玲音さんの加入がある年後半、まったく違う印象のグループになるかもしれず注目されています。

 

 

昨年12月に行われたファースト・ライブでハロプロファンに衝撃を与えた BEYOOOOONDS。その勢いのままライブツアーや舞台を開催したかったところですが、コロナで中止。残念極まりない。しかし、ファンを安心させる1曲『ビタミンME』が公開されています。シンプルなアイドルソングですが、このご時世明るい曲調は歓迎されたようです。ハロプロでは、アンジュルムも先日新曲を発表しています。室田さんが3月にひなフェスで卒業。船木さんもライブは未定ですが、卒業が決まっています。卒業後の予定も決まってないようなので、残ったらいいのにね。

 

 

3776、lyrical schoolフィロソフィーのダンス、など上位陣のライブ観れてません。今年中に観れるかな? lyrical school はミニアルバムを発売しています。いい音、充実した作品で愛聴しています。ラップの難易度も上がってて、ライブでどんな感じなのか気になってます。メンバーの結婚も話題になった、Negiccoでんぱ組.inc。二組によって結婚後もアイドルが普通のことになりました。でんぱ組.inc は充実したアルバムも発表しています。前半はこの辺りで。(つづく)