ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

京都サンガ、岡田利規作『未練の幽霊と怪物』など。

 

サッカー関連のイベント2つです。今日は西宮に行き、岡田利規さんの舞台を観てきました。昨年上演されるはずが、コロナ禍で延期になっていた舞台です。能の構造を活かした2つの演目、1つ目が石橋静河がシテを、そして栗原類がワキを演じる『敦賀』。2つ目が森山未來がシテを演じ、ワキを岡田作品と馴染みの深い太田信吾が演じる『挫波』。その両方に近所の人として出演する片桐はいり。有名な俳優も出演する舞台だったんです。感想を書いておきます。

 

 

前に京都のロームシアターで観た『NO THEATER』もそうでしたが、内橋和久さんの演奏が素晴らしかったです。いいサウンドだった。演奏者が2人増えて、能の囃子方に近づくところもありましたが、緊張感が高まったのは内橋さんのギターソロだったかな。あれはヤバかった。今回は七尾旅人さんが物語を歌でナレーションするような演出もあって、エンターテイメントも意識する作りになっていました。もしかしたら『敦賀』の方はコメディも意識されたでしょうか? だってね、石橋静河さんが演じたのは高速増殖炉もんじゅのお母さんだった。「あの子は可哀想な子なんです」と言ってましたw 大金かけて生まれたのに、動く前に葬られて。擬人化されてるw   白血球が擬人化されてバイ菌と戦うマンガとかもありますもんね。

 

敦賀』終わった後、休憩がありました。私はパンフとサントラを買いました。そのとき周囲の会話を聞いていましたが、みんな石橋さんのことを話してました。そうなんですよ、まめ夫関連。ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』で田中八作に振られてた女性です。彼女は身体表現が凄かったんです。バレエですよね。コンテ。めちゃ踊ってました。パンフを観たら4年留学と書かれてた。驚きました。八作も振ったことを後悔しますよ。そうだ、そのパンフ売ってた辺りに岡田利規さんがおられたと友人が帰りに言ってました。気づいてたら話しかけたのに。

 

 

森山未來さんの『挫波』は、サッカーの聖地「国立」の設計案が世界的なコンペで採用されるも、東京誘致が成功した途端に森元に却下されたザハ・ハディドさんの無念を作品化したものです。却下されて1年後に亡くなられたんです。いまパンフを観て知ったのですが、森山さんの後半部分はザハの幽霊だったんですね。日本の建築家の情念とオリンピックのアスリートの肉体が融合したものかと思ってました。確かに髪型が女性だったか。全体的に出演者それぞれの出自が違って、お祭り感があった気がしてます。面白かったです。濃密だった。取り上げられた事柄については、本当にとほほな話の連続ですけどね。

 

 

昨日は亀岡に行って京都 VS 長崎を観てきました。15試合負けなしだったのに、0−2で負けた。でも勝てなかった試合の方が京都というチームを知ることができる。監督が試合後のコメントで、相手が4−4−2でゴール前を固めてくるから、ミドルシュートの練習をしていたと明かしています。でもそれが慌ててシュートを撃つことにつながったと言うのです。確かに、角度のないところから無理矢理シュートを撃つ選手もいました。監督は次の段階に入ったと前節語っていますが、それは試合の中で選手自身が状況判断できるようになる必要があるということでしょう。

 

 

得点されたシーンは京都に隙ができた時かもしれないですが、長崎のここでボールを奪取するという気迫が勝った場所だったようにも思います。2点ともそうですよね。いいチームだと思いますよ。京都は会心の勝利をした新潟戦の後もそうでしたし、今回も快勝した岡山戦のあと。誰かがキャプテンシーを発揮して、チームに喝を入れないといけない試合だった。今節終了で半分を消化。2位という成績は素晴らしいですが、まだまだこれからですね。