BiSH などの所属グループで、アイドル事務所として大成功した WACK の創業者・プロデューサーの渡辺淳之介が経営などから手を引き、イギリスの大学に留学するそうです。ナタリーでのインタビューを読みました。
渡辺の勝手だし、好きにすればいいけど、なぜか腹が立っています。私はこの人がやってることで面白いと思ったことはありません。所属アイドルのライブを観ても「音が悪い」としか思わなかった。
でもですね、自分がダメだと思うアイドルが大成功してるのを観て、それなりにリスペクトもしてきたわけです。特に楽曲に関しては丁寧に作られていると思っています。最初にヒットしたのは BiS というグループで、結成は2010年。ちょうど私がハノイで K-POP に熱狂してる頃です。
なんと言っていいのかわからないけど……この10年間、実は僕らWACKは何も変わってないんですよ(笑)。目指していたものが例えば「ミュージックステーション」であり、「NHK紅白歌合戦」であり、日本武道館であり。地下アイドル、サブカルアイドルはそれらを免罪符にして「どんどん売れたい」と言ってファンに応援してもらうシステムでした。それが今崩れてきているのは、K-POPもそうだし、あとはSKY-HIがプロデュースしているBE:FIRSTやXGとか、いわゆる“超技巧派”的な、しっかりパフォーマンスできる人たちが台頭してきたからだと思うんですね。そのおかげで、今の僕たちは非常にかすんで見えるようになってしまった。
アイドルは技術を求めてはダメと言う著名ライターもいる中、このブログではずっと K-POP の時代が来ると言ってきました。J-POP は全部 K-POP に持って行かれると言ってきたわけです。
でも実際にそのときが来て、でんぱ組.inc が活動終了するのも合わせて、渡辺はサブカル・アイドルの終わりとまで言っている。果たしてそうか?
単に自分が行き詰まっただけなのに、インディーズ・アイドル全部が終わるように語るのは違うでしょう。渡辺は成功者で、求められる規模が大きくなってしまった。このまま続けて行くにもビジョンがない。だから一旦イギリスに行くことで状況を保留する。
インディーズはまだまだやり方がある。アイドルが消えることもない。どちらかと言えば、中規模のアイドルの方が難しい気がしてる。規模を維持する必要があるから。だから問題なのは、日本の不景気。みんなお金がない。新しいビジネスを探す方が大事なことかもしれない。その意味で海外移住は正解でしょう。外から日本を見つめられる。
今週のシングル1位は、旧ジャニーズの Snow Man でした。一方、握手会チャートには、&TEAM、僕が見たかった青空、MeseMoa.、CANDY TUNE、xikers、KEY、Little Glee Monster、双極スペクトラム、清 竜人25、などが登場しています。
◉8月14日付 CD シングルBEST 5。
1位 BREAK OUT / 君は僕のもの / Snow Man(108.8万枚)
2位 世界一可愛い私 / 藤田ことね(0.6万枚)
3位 ビビデバ / 星街すいせい(0.6万枚)
4位 Luna say maybe / 月村手毬(0.5万枚)
5位 真夏のじゅもん / TUBE✖️DA PUMP(0.5万枚)