ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

ドラマ『SHOGUN 将軍』の感想。

 

ドラマ『SHOGUN 将軍』がエミー賞・作品賞を受賞しました。凄いですね。凄すぎて、どのくらい凄いかわからない。でも全10話を2周観たんですよ。映像の凄さは予告を観ただけでも伝わると思うけど、ストーリーは2回目を観たときの方が伝わります。当たり前か。

 

 

 

 

 

これアメリカで作られた作品ですよね。つまり「アジア人なんて、みんな同じような顔に見える」という人たちに向けて放送された作品です。だからある程度、ストーリーがわからなくても、楽しめる作品になっている。

 

彼らのイメージ通りの日本文化を見せたり、刺激的なシーンがあったり。だからそれだけ観ても楽しく観れる。私も1回目はそんな感じで観たんです。

 

でも脚本がすごく練られてる。それは繰り返しの鑑賞に耐える内容を持っています。多分、主人公の虎永と真田広之を重ねて観る人もいるかもしれない。特にエミー賞のような大きな賞を取った後では。

 

 

 

しかし予告を観て気づいたんです。これ以降の文章は1回ドラマを観てから読んでほしい。この作品の脚本にも関わり、プロデューサーでもあるジャスティン・マークスという人物が、映画『トップガン マーヴェリック』の原案を書いた人でもあるそうです。ということは・・・

 

その映画は、アメリカがロシア相手に正義の戦争をする作品と読むことが可能でした。そして実際にウクライナとロシアが戦争してる中で上映された。

 

となるとドラマ『SHOGUN 将軍』の主人公・虎永は、中国との戦争へと駆り立てられ、絶体絶命の状況にある日本のことかもしれない。

 

 

嫌なことを考えますよね。誰がそんなことを言うのか。信じて戦争やったらダメですよ。ウクライナみたいに悲惨なことになるんだから。あれ? 戦争の前に南海トラフも予告してる? いやいや、これはドラマです。虚構ですよ。

 

 

でもどこの国だろう? 按針がイギリスとして、鞠子はどこの国になる? 国とは限らないか。按針が言ってたよな、あの後。ネタバレになるからこれ以上は書かないけど。紅天か・・・

 

 

 

もっと書ける話を書こう。浅野忠信が演じる藪重が面白いですよね。重要な役なんだけど、お調子者だったり、すぐに裏切るようなこともある。だけど、侍としての大事なことはわかっている魅力的な人物。

 

薮重はいつも遺書を書き換えてる。自分が死んだ後に、どのように思われたいかばかりを考えてる。「死に様」を考えてる武将なんです。

 

でこの「死に様」という言葉が私の中で印象深い言葉なんです。現在よく使われるのは「生き様」でしょ? うちの父が「生き様」という言葉が大嫌いだった。この言葉を聞くと、怒り出すんです。

 

 

2019年に亡くなった梅原猛がつくった造語だと父は言ってました。本来は「死に様」という惨めな響きを持った言葉だったのを、梅原が勝手に「生き様」という耳障りのいい言葉に改変したと。何が生き様だと。

 

なるほど、確かに死んだらおしまいだし、綺麗な言葉を使ってもしょうがない。でもそれってなかなかのセンスですよね? 受けるのはわかる。私はそう思ったけど口にはしなかった。だけどそのときのことを凄く覚えてる。だから今回も思い出した。藪重様の死に様を、皆さんも観てください。