ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

ジャニ友、moemarch さん編。前半

前回の natalia さん効果もあってか、最近はインタビューを受けてくれる方が増えてきました。今回登場していただくのは『SUPERMAN』というブログを書かれている moemarchさんです。ジャニーズでは主に KinKi Kids について書かれています。


◉ SUPERMAN
http://d.hatena.ne.jp/moemarch/



——ブログにあった「春休み」と「ビール」の写真から大学生であることがわかりました。最初に買った CD はなんですか?
Moemarch:たしか、ハロプロシャッフルの三人祭『チュッ!夏パ〜ティ』だったと思います。わたしが小学生のとき、モー娘。ハロプロ絶頂期で、わたしも御多分に漏れずファンでした。そのなかでも安倍なつみちゃん・石川梨華ちゃん・加護亜衣ちゃん・松浦亜弥ちゃんが4大推しで、その4人のうち なっちを除く3人がユニットをつくっているんだから、これはもう、買わないとと思って。それが最初です。


——じゃあ、いきなりですが、ハロプロ楽曲ベスト3をお願いします。


◉ 1位 ♡桃色片想い♡(松浦亜弥
◉ 2位 This is 運命メロン記念日
◉ 3位 ちょこっとLOVE(プッチモ二)



Moemarch:松浦亜弥ちゃんは、わたしにとって最初で最後のアイドルなんですよ。うまく言えないけれど、可愛くて歌も上手くて、こんなに完璧に『アイドル』をしてくれる人は他にはいなくて。なかでも『桃色片想い』は、アイドルによるアイドルソングとしての魅力がいっぱいあるので、アイドル好きなわたしにとっては本当に幸せな1曲です。


——「最初で最後のアイドル」。なるほど、わかりますよ。本当にかわいかった。私もハマりました。特に1st アルバム『ファーストKISS 』は大好きです。80年代アイドル好きだった私は、久しぶりに松田聖子クラスのアイドルが出て来たと思いました。彼女をそこまで持って行けなかったとき、ハロプロの限界を見た気がしました。スローな曲がイマイチだった。



Moemarch:『 This is 運命 』は、運命だけに「ジャジャジャン」の歌詞とか、一音ずつ歌っていくスタイルとか、凝った構成になっていて、ものすごく楽しい曲です。



——これもいいですね。私は宇多丸さんのラジオで知りました。
Moemarch:サビ以外はすごく異色なメロディラインなのに、めちゃめちゃ盛り上がる。何年経っても飽きないで好きだし、メロン記念日は娘。の妹分で出てきたんですけど、どこが妹やねんってくらい大人っぽくて、アイドル要素もほとんどなかった彼女達にはぴったりの、かっちょいい曲だと思います。
メロン自体、正直あんまり売れなかったんですけど、その分、ファンとメンバーが密な関係で、ライブ中もめちゃくちゃ盛り上がるのがいいなあって。あとわたしは、メンバーが『少数』で『固定』なのがすごくすきなので、10年以上それを貫いてくれたのがものすごく嬉しかったです。

——ライブにも行ってたんですか? 周りにおっさんがいっぱいでしょ(笑)。
Moemarch:ほんとに(笑)。地方住みだから一大イベントみたいなのにはほとんど行けなかったですけど、ツアーで地方に来るときは、参加していました。



Moemarch:『ちょこっとLOVE 』は、単純に曲と歌詞がだいすきです。とにかく歌詞が可愛くて、そして共感できて、いまもそれが色褪せないなあって思います。いま思うと、娘。よりとっつきやすい可愛さだったのが良かったのかなあとも思っています。


——ハロプロの名曲は多いですね。この曲も音楽の楽しさにあふれてますよ。最近はあまり注目されませんが、頑張ってほしいです。いまのハロプロのイチオシとなるとスマイレージなのかな? これよかったので動画を。藤本美貴の曲ですね。



Moemarch:わあ…! これ、本当に良いですよね! 歌割りとかフリも本当に練られていて最高です・・・!
スマイレージ、ずっと好きだったんですけど、メンバー増員とオリジナルメンバーが2人脱退して、もう、わたしのなかではかなり熱が薄れてつつあります(泣)。だからこれ見ると懐かしくて淋しくて泣いちゃいそうです。


——成功して、それら全てがドラマになればいいですね。
ブログを見ていると、ロックや女性アイドルもいろいろ聴くんですね?
Moemarch:ロックはぜんぜん詳しくないんですけど、友達とCDを貸し借りすることが多いので、そのなかで聴く機会はありますかね。女の子アイドルはみんなすきです。最強のDD(だれでもだいすき)です(笑)。


◉ ひとりアワード2011〜シングル部門
http://d.hatena.ne.jp/moemarch/20111227/1324941581


◉ ひとりアワード2011〜アルバム部門
http://d.hatena.ne.jp/moemarch/20111230/1325254796


——上のリンクは moemarch さんの2011年ベストです。なぜかキンキ『 K album 』を押さえて ももクロが1位ww なんでですか? 
Moemarch:いや、これ笑い事じゃないんですって(真顔)!
理由は、うーん、キンキはファンで、ももクロは(アルバムを聴く段階では)ファンではなかった、ということがいちばん大きいと思います。端的に言えば、期待値と衝撃度の違いというか。


——衝撃受けますよね。私は結構ももクロを聴いてきたんですけど、それでも UST のライブ中継で『ワニとシャンプー』を観たとき、驚きましたもん。
Moemarch:『 K album 』は2年ぶりだしあの作家陣だしやっぱりファンなので、かなり期待していたんです。結果、その期待に応えてくれる、すばらしい出来だったと思った。


——うん、素晴らしい!
Moemarch:最近のキンキのアルバムでは一番好きなアルバムにもなりました。だけど、衝撃が走るとか、そういうことはなかった。やっぱりファンだからなのか、どこか冷静に聴いてしまうんです。



——吉田拓郎危険な関係』はどうですか? 私としてはかなりの衝撃でしたよ。ジャニーズの歴史でこれまでになかった曲だとも思います。「♪ 長い時を2人で過ごしたから ふと 恋人のように思える時がある」ですよ(笑)。キンキのファンは2人が向かい合っただけでも絶叫するじゃないですか?
Moemarch:たしかに絶叫ですね(笑)。キンキのお二人も言っていたんですが、みんなが触れたいけどなかなか触れられないテーマに、ここまでがっつり突っ込んでこれるのはやっぱり拓郎さんだからだと思うし、ありがたいですよね。『危険な関係』というのは、そっち系のあやしい関係という意味よりは(笑)ほんとうに仲いいのお前ら?みたいな危うさをテーマにしているそうですが、この曲をふたりが歌うこと自体がその問いに対する答えを表現しているようで、すごくドラマティックで高まります。わざとアンニュイな歌い方なのも世界観がぴったりでたまらない。


——キンキのファン以外にも聴いてほしいです。
Moemarch:一方、ももクロは正直そこまで期待していなかったんです(苦笑)。5人体制のももクロにそんなに魅力を感じていなかったし、そもそも知識もそんなにない・ファンじゃない状況だったので。だからこそ、聴いたときにものすごく衝撃を受けて。その衝撃がきっかけでがっつりファンになったようなものなので、そういう意味も込めて1位にしました。



——ももクロの新曲はどのくらい売れるのか? 期待したいです。そう言えば、ブログでは『 K album 』がファンの間で賛否両論と書かれていますね?
Moemarch:『 K album 』が賛否両論と書いたのは、わたし自身は基本的に『賛』の意見なのでいまいちわからないのですが、アイドルの、あるいはジャニーズのキンキを求めていた人にとっては取り返しのつかないアルバムになったのかなあと。今までキンキの作品に携わってきた名のある作家陣に、キンキには『ああいう』作品が似合うと思われていることが。


——それはジェネレーション・ギャップもあるかも。なんとなく言われている意味はわかりました。でも、それこそ『ラジコン』ですよ。ファンが望んでる方向に次のアルバムではシフトするんじゃないですか? 『 K album 』はいろんな楽曲があって、長く楽しめるアルバムだと思うな。
そして、お笑いも好きなんですね?
Moemarch:好きです。正直、得意分野とか専門はジャニーズ・アイドルよりお笑いですもん(笑)。


——ええー、そうなんですか! 
Moemarch:もう全然、そうですよ。小さい頃から父親や兄と ダウンタウン とか ウンナン のコント番組を見ていたので、その流れでお笑いファンになったという感じです。いま一番応援しているのはオードリーですね。


——オードリー。もちろん、名前は知っていますが、それほど観ていません。なにを観ればいいでしょう?
Moemarch:うーん、なんだろう…。オールナイトニッポンを聴いて欲しいですかね。テレビでのキャラとか性格が解っていないともしかしたらつまらないかもしれないですが(笑)、でも本人達がいちばん魂を込めてやっている番組なので、『良さ』はすごく出ている気がします。


 


——そうなんですか。ラジオ番組の方が自分たちのカラーで出来るからですかね? 面白いですね。
そろそろジャニーズに行きます。最初に好きになったジャニーズは誰ですか? どのようなきっかけで?
Moemarch:これは難しいですねー。わたし、最初から一番好きな男性芸能人は『堂本剛』だったんです。KinKi Kids 自体もすごく好きで。だけどファンではなかった。
ファンになったきっかけは、多分光一さんが出ていたドラマ『リモート』です。小学生の私でも解るようなベタベタな犯人、展開だったんですけど(笑)、後半になるにつれて終わるのさみしいなーと思い始めて、ふと気がついたときには光一さんも好きになっていました。繰り返しますが元々剛さんが好きだったので、自然にそのままキンキファンになったというか。


——『リモート』! いや、久しぶりに聴く響きだ(笑)。観てないな。マガジンで連載してたけど、それも読んでなくて。そうだ! 宅八郎さんがよく深夜に電話してきて、『リモート』の話をしてました。「光一が天才の役なんだよ!」ってうれしそうに語ってたんです(笑)。
Moemarch:決定打になったのは、『リモート』が終わってすぐにビデオを借りてきて見た『ぼくらの勇気〜未満都市』だと思います。ドラマの話も大好きだし、若かりしキンキさんにきゅんきゅんして、本格的なファン活動を始めました。



——『未満都市』は少し観てました。小原くん、松潤なんかも出てましたね。
キンキのファンの方は2人のどっちかのファンの人が多いと思うんですけど、moemarchさんは両方ですか?
Moemarch:うーん、やっぱりどっちかのファンの方が多いという印象がありますか…?


——ありますよ。だから逆に「295」という言葉があるんじゃないんですか?
Moemarch:わたしはそれは逆とはあんまり思えないかなあ。ストレートというか。ジャニーズは、完全な単推しでない限り、腐ではないにしても仲良しな構図とか、グループとしての構図に惹かれることが多いと思うから。2人組だったらなおさら、他のグループよりもそういうことに食いつく人が多いような気がします。
ネット上ではアンチやオンリーの方も割と見ますけど、実際はそんなに…そんなに…という感覚です。


——なるほど。たしかにネットの特性として、そういうことはありますね。
Moemarch:わたしは、ふたり担当ですね。剛さん寄りなんですけど、『 KinKi Kids 』が好きだし、『2』という数字とか構図に魅力を感じます。
やっぱりそれは単純に、シンメトリーでアシンメトリーな二人の組み合わせによって、倍以上の魅力が生まれることや、パートナーとか仲良しとかいう内容で楽しむことができるからというのも、もちろん理由です。だけどどっちかと言うとむしろ、そう簡単に逃げられない構図だからっていうのもあるなと最近思いはじめました。


——それはどういう?
Moemarch:もし仲が悪くなっても、他のメンバーとだけうまくやってれば問題ないとかいうことが存在しない、グループの最小単位の『2』の『凄み』にひょっとしたら惹かれているのかもしれないです。


——ああ、さっきの『危険な関係』にも通じる話ですね。オードリーにも通じるのか。
Moemarch:はい。オードリーに、というよりはコンビのお笑い芸人すべてに、通じる話かも。やっぱり二人組ってめちゃめちゃ大変じゃないですか。もう運命共同体ですもん。
仲が悪いと思ってるとか、それを求めているわけではまったくないですけど、でもこう、どんな状況になっても必ず相手と向き合わなきゃいけない縛られた関係で、グループとして活動していくためにはただひとりの相手とお互いに支えあわなきゃいけない。それが二人組のいちばん面白いところかなと思います。それもキンキは割と、そういうのが訳分からないまま、無意識のうちにそっと支えあっちゃってる感じがして、それにぐっときます。


——Moemarchさんは、かなり遡ってキンキのドラマを見られています。今回は特別にキンキ関連ドラマ・ベスト3も聞いてみたいです。お願いします。
Moemarch:心に残った、何回でも観たい私的名作ドラマとして選びました。
でも『ぼくらの勇気』と『君といた〜』は DVD化 はなっていませんし、人間・失格はあまりにも暗すぎるので、人に薦めるなら『 Summer Snow 』ですけど(笑)。


1位 ぼくらの勇気 未満都市
2位 人間・失格〜たとえばぼくが死んだら
3位 君といた未来のために〜I’ll be back〜



——1位は先ほども出てきましたが、『未満都市』は思い入れの方ですか? それとも内容的にも一番?
Moemarch:思い入れもありますけど、内容的にいちばん好きです。基本的に重いドラマを見続けるのが苦手で、土9の温度がめちゃめちゃ合ってるんですよ。SFチックなものとか政府ネタももともと好きで、設定からしてドストライクです。ふたりのキャラもうまくいえないけど、いちばん好きかも。あとは細かいところなんですけど、タイトルバックが毎回違って、そういうところもぐっときました。主題歌の『愛されるより愛したい』も超好きだし。



——2位は『人間・失格』。これで2人のファンになった人が多いと思います。野島伸司脚本のドラマ。
Moemarch:ドラマとしてめちゃくちゃ衝撃的で、個人的にはふたりを観る感覚とか余裕があんまりなかったです。当時のことは全然わからないのですが、今観ても全然古くないテーマで、すべての回でもれなく泣いて観ました(笑)。上で述べた通り、重いドラマが苦手なんですけど、これはそれを通り越して観ていました。



——3位は剛くん主演で遠藤久美子が一緒に出てた『君といた未来のために』。これは私も大好きでした。でもドラマの内容より『やめないで,pure 』に熱狂したんです。京平ゴシック。
Moemarch:なるほど。確かに『やめないで,PURE』、かっこいいですよね。
これもSFで、話としても面白かったし、移り変わっていく性格や葛藤する様子を上手に演じてるなあと感激しました。


——あと剛くん主演の『夢のカリフォルニア』はどうですか? これ、私が東京にいたとき、深夜の1:45からとか再放送を何度もやってたんですよ。次の日、仕事あるのに必ず観ちゃって。しかも初回から「これから先、生きていても いいことなんて何もないだろ!」とか言って友達が目の前で自殺してしまう。あれはたまらんかったな。
Moemarch:わたしの地域でもおんなじ時間で再放送やってました! でも眠たくてその時間ではなんとなくしか見ていなかったんです(笑)。


——なんで、そんな時間にやるのか(笑)。
Moemarch:確かにぐっとくるところは多いんですけど、純粋に好きなドラマとは言えないかなあ。なんせ遅いし重いので観続けるのが大変で(苦笑)。でも観終わったときは、観て良かったなあとは思いました。


——後半はいよいよ『ジャニーズ2011年重大ニュース』です。