坂元裕二脚本のドラマや、サクライケンタが作詞・作曲した Maison book girl の楽曲は大好きだ。ブクガの4人は「なぜこのテーマで私たちが?」と戸惑いながらも、最後までやり切ってくれた。素敵な体験をさせてもらった。大好きな作品について文章を書くのは、私にとって何よりも楽しいことなのだ。今はそれを楽しみに生きていると言ってもいい。読者にも一人の部屋で楽しんで欲しい。(脇田 敦)
具体的に話しましょう。Mary J. Blige『Family Affair』を聴いてもわかることです。イントロで鳴っているリズムが最後まで続く。これはロックとは大きく違いますよね。もちろん Aメロ、Bメロ、サビなんてない。それに気づいてもらうために、2〜5曲目はループがわかりやすい曲を選びました。もう一度、同じリズムが続くを意識して、この曲を聴いてください。
この空間音響的なサウンドは、いつ頃から登場したか? リストに入れた N.W.A『Dopeman』は 1987年の曲ですが、当時から空間音響的なサウンドだったかはわかりません。クラブではそういうサウンドで鳴っていたかもしれない。でも A Tribe Called Quest のエンジニアの人が、低音おもいっきり鳴らしても、ラップとぶつからないようにするのに苦労したという話は、ドキュメンタリーで観た気がします。1990年くらい?
あと Quest の中心メンバー Q-Tip も登場するテイ・トウワさんの Deee-Lite『Groove in The Heart』も立体的です。テカリはまだない? 前も一度探したことがあるけど、なかなか判定は難しい。
2曲目、ジョニーキャッシュはカントリーミュージックの大御所ですが、90年代には RUN DMC のプロデュースでも知られるリック・ルービンのレーベルに所属しヒットを飛ばしています。私が知ったきっかけはライクーダー『Get Rhythm』がジョニーキャッシュの曲だと知ったことからです。ホアキン・フェニックス主演の映画『Walk the Line』は、ジョニーキャッシュの伝記映画でした。このタイトル曲はまんま『Walk This Way』の元ネタですね。
土曜日が寒かったから、どうしようかと思いました。でも今日はいい天気で1試合目、日テレベレーザ VS 新潟レディースの試合は快適に観られました。実は 13:00のキックオフに遅刻しました。ホテルは亀岡駅まで電車で15分ほどのとこに取っていたのに。数日前に京都サンガの試合日程が発表され、14:00キックオフが多かったから・・・
この試合、ベレーザが最初から思い切り仕掛けたみたいです。3分には藤野あおば選手の素晴らしいゴールが決まっています。あとでダイジェストを NHK BS1 で観ました。そして、さらに12分には左サイドバックに入った宇津木選手が、ハーフラインあたりから、相手最終ラインの裏を取るものすごいクロスが! それを素早く抜け出し植木選手が冷静にゴールへ蹴り込みます。ここで2−0。私が到着したときには既に2−0だったんです。なんてこと!
4曲目は Mary J Blige。1992年『Real Love』という曲がヒット。そのとき「QUEEN of HIPHOP SOUL」というコピーがついたことで、ジャンルの創設者となる(いまでは普通に R&B と呼びます)。でもそれ以前から En Vogue や、Def Jam からデビューした Alison Williams みたいな人もいました。彼女によって、よりラップに近い歌詞、歌唱法になったということでしょう。この『Family Affair』は文句なくかっこいいですね。リズムへの言葉の乗せ方に注目してください。
7曲目、En Vogue『Hold On』。これが 1990年だから、『Real Love』より2年早かった。ヒットもしてるし、JB『The Payback』も使ってる。あと冒頭がジャクソン5も歌ったミラクルズ『Who' Loving You』です。続けて8曲目は SWV 『Right Here - Human Nature』。こちらはマイケル・ジャクソンの歌声をサンプリングして使ってる。
流れで先にガールズバンドから書きました。5曲目は私が HIPHOP に目覚めたアルバムから。RUN DMC『My Adidas』。MTV で『Walk This Way』を観てびっくりしました。メロディを歌わない。しばらくしてアルバムがレンタルできるようになり、何度も何度も聴きました。
でも最初は『Walk This Way』しかわからなかった。次第に好きな曲が増えて行く。来日公演には行けなかったけど、そのとき『ベストヒットUSA』やテレビ神奈川の番組で、他のラッパーたちの曲も紹介されて、たくさん聴くようになりました。じゃあ『Walk This Way』を入れろよって感じですが、好きなスニーカーのこと歌ってるっていいじゃないですか。あとシンプルにドラムだけで成立してる感じを掴んで欲しいんです。『Dopeman』との質感の違いを感じてもらうのもいいと思います。