ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

ジャニーズの主戦場は CD でなく舞台?

大谷能生×速水健朗×矢野利裕という3人の鼎談本『ジャニ研!』。私も早く読みたいと思っています。下の記事に見出しが掲載されているのですが、今すぐ私が読まないといけない本って感じです。でも、少し気になるところもあるなー



◉そうさ、YOUたちSuper Boy!ジャニーズを徹底的に読み解く一冊(Bookニュース)
http://news.honzuki.jp/?p=14377
『本書の面白いところは、ジャニーズをディープに論じながら、同時にモーニング娘。やAKB48(というか秋元康)、あるいはGSブームなどを並列的に考察しているところ。特にジャニーズの歴史を最初から辿った結果、そこにあるエンターテイメント哲学として、レコードやCDといった音源ではなく、舞台を重視するスタンスを最初期から貫いてきたことが指摘されるのが興味深い。その際に、ベストセラーでもある『グレイトフル・デッドに学ぶマーケティング』が参照されるのも面白い』


石原慎太郎とジャニーさんの意外な関係?『ジャニ研!』トークレポ(Bookニュース)
http://www.honzuki.jp/news/johnnys_world/
「『ジャニ研!』では「ジャニーズが主戦場とみなしているのはCDの売上でもテレビでもなく、舞台でのミュージカルだ」と書かれています。かつて、石原慎太郎作・演出のミュージカルに初代ジャニーズが出演したこともあるそうです。実は今年はジャニーズの50周年にあたるということで、著者の3人は「ジャニーズの集大成」として上演されているミュージカル「Johnny’s World」に行ってきたそうです。この舞台、著者たち曰く「筋書きが破綻するほどに様々な文脈が詰め込まれた作品」「いや、破綻していない。劇中劇のかたちで感動的なまでにまとまっている!」と、壇上で意見が食い違う程の問題作だそうです」


ジャニ研!: ジャニーズ文化論

ジャニ研!: ジャニーズ文化論


「ジャニーズが主戦場とみなしているのはCDの売上でもテレビでもなく、舞台でのミュージカルだ」という一文には疑問があります。実際に本書を読んだわけではないので、勘違いかもしれませんが。私が書いているトップグループ制で言うと、グループによって主戦場は違うという話になります。主戦場という限り、戦う相手がいるわけですから。ジャニーさんが舞台を大事にしてて、50周年の今年は舞台を中心にしたというのは事実です。でも、ジャニーズの主戦場はその時代によって変えてるんですよ。トップグループ制については以下の電子書籍をご覧ください。最初は無料ページになっています。


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◉ジャニーズのトップグループ制と現在のトップ嵐

 http://p.booklog.jp/book/62547

電子書籍をだしました。買ってください!

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舞台はもっとジャニーズの基本というようなものです。ブロードウェイ・ミュージカル『ウエストサイド物語』がジャニーズの物語の起源として位置づけられているからだと思います。たぶん、『ジャニ研!』でも映画『ウエストサイド物語』を観て、ミュージカルを演じたいというのが初代ジャニーズ4人の目標だったと書かれているでしょう。そこからブレずにジャニーズは現在も物語を綴っているわけです。ロミオとジュリエットを題材にした曲が多いのも『ウエストサイド物語』が起源にあるからです。ロミジュリの舞台を NY にして、人種間闘争にしたのが『ウエストサイド物語』なんです。


例えば、SMAP は最初からテレビを主戦場に設定して組まれたグループです。そして、SMAP のテレビ視聴率が下がり始め、嵐の CD の売上枚数が安定したことで、嵐がジャニーズ第9代目のトップになりました。嵐は今年の6月以降、CD のリリースを減らして来ています。これはなにかのサインでしょう。さらに、次のトップ候補 Hey! Say! JUMP はデビューから丸5年経っているのに、シングルはたったの9枚です。JUMP は 50周年の時期にトップになるグループとして、初心に戻り舞台を中心にしたグループとなったのでしょう。このようにグループごとに主戦場は違うのです。どこか、私の本を出版してよ!