ハノイの日本人

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「社長 島耕作」で弘兼憲史が日本電産・永守社長を貶めるストーリーを描く。

久しぶりに、ハノイの日本料理店「紀伊」に新しい「週刊モーニング」が置かれていました。読んだのは今年の9号です。「GIANT KILLING 」で「椿、ついに開眼か?」とか、「宇宙兄弟」のUFO エピソードに涙とか、相変わらず楽しく読ませていただきました。しかし、こいつだけは本当に許せませんね!


社長 島耕作(1) (モーニング KC)

社長 島耕作(1) (モーニング KC)


私は弘兼のことはそのヒゲも含めて大嫌いです。でも、「島耕作」はネタ的に面白いので、ついつい笑いながら読んでます。実際に起きた経済ニュースをすべて島の活躍に利用してストーリーを作っているのです。「ゴルゴ13」と同じです。1年前くらいは三洋電気っぽい会社の話で、会長の愛人として野中ともよらしい人物が登場しました。株好きの間では話題になっていたようです。東電の広告を弘兼が受けていたときには、原発プッシュの回もあって、なかなか興味深かったです。そして、昨年末からは島が社長を務める初芝の赤字子会社売却がテーマになっています。


そこで、明らかに日本電産の永守社長らしい人物が「森永」という名前で登場します。永守社長と言えば買収先のリストラをせず黒字転換させることで有名な方です。ところがこのマンガでは、初芝の子会社をその「森永」という社長が買収して、リストラしまくろうとするのです。わざわざ永守社長をモデルとして登場させて、「リストラで業績回復させる人物」に仕立て上げているんです。そして、社員たちのリストラを悲しんだ子会社の元会長が、自分の資産を投げ打って社員を守ろうとします。エンディングは島が家屋を失った元会長を尋ね、ファンには感動もののお涙ちょうだいストーリーが展開されます(けっ!)


◉再建のプロがわが社にやってきた!〜永守流 利益の出し方教えます〜(カンブリア宮殿
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/list/list20080602.html
日産自動車カルロス・ゴーン松下電器産業中村邦夫全日空大橋洋治・・・会社を見事にV字回復させた名経営者は、厳しいリストラで苦難を乗り越えた。だが永守は、買収したすべての赤字会社をリストラなしで再建し、V字回復させてきた』


ネットで見てても、感動された方が多かったようです。でも、これってどう見ても弘兼がやった「永守DIS 」ですよね? しかも、明らかに事実をねじ曲げてるし。そのやり口のエグさに驚くんですけど、どう思いますか? あのヒゲ並みに「品性下劣!」ですよね? なんでこんなことするかな。「相撲部屋の見学に誘ったけど、ちゃんこ食べるの断られた」仕返しとか?(註:中村俊輔と金子逹仁のエピソードw)