ハノイの日本人

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金融危機でなにが困るかと言えば…

『若者のクルマ離れ、その本質は「購買力」の欠如』という記事を見て、森永卓郎先生のことを久しぶりに思い出しました。だって、そんなことは、ずーっと前に森永先生が言われていることだからです。でも、森永先生の文章で一番注目しなければならないのは、経済の記事ではなく「萌えるアキバが日本を変える」です。2月分の記事では、ANA のフィギュアを取り上げ、金融危機の影響で上級シートのお客が減っているなんて知ったことじゃないが、それによってフィギュアの企画がなくなるのでは?と心配されています。「景気が本格的に悪化する前に、ANA以外の航空会社も、ぜひ自社の制服のフィギュアも出してほしい」だって、最高ですねーw



◉第65回「実業界で足場を築いた萌え系フィギュア」(森永卓郎
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/morinaga.cfm
『1月7日から、全国34空港にあるANA FESTA(全日空商事の運営する売店)で、「ANAユニフォームコレクション2」のフィギュアが売り出された。羽田空港のANA FESTAには長蛇の列ができた。第1弾ANAユニフォームコレクションが発売された2005年5月には、発売後わずか数日で完売してしまったからだ。今回の発売時点で先頭に並んでいたのは韓国人の男性で、数量制限限度一杯の480個を一気に買っていったそうだ』
『こうなったら、ぜひ第3弾も続けてほしいところだが、それは当面難しいのかもしれない。なぜなら、世界的な金融危機の広がりで、順調な業績を上げてきた航空産業にも不況の影が急速に忍び寄ってきているからだ。特に、上級シートの予約が低調になってきているという。これまで、気軽に上級シートを利用してきた金融エリートたちの搭乗が減っているのだ。彼らがどうなろうと、関係のある話ではないが、しかしそれが航空会社の経営を圧迫して、こうした企画ができなくなることが心配だ。景気が本格的に悪化する前に、ANA以外の航空会社も、ぜひ自社の制服のフィギュアも出してほしい』




上の写真は、お正月に台湾へ行ったとき、チャイナエアーの機内販売で売られていたフィギュアです。1970年の制服らしいです。19ドルという「まあ、買ってもいいかな?」と思わせる値段だったのですが、大きさなどが書かれていなかったので、現物を見てから判断しようと思っていました。ですが、寝てしまって起きたときには着陸直前でした。残念でした。チャイナエアーは台湾の航空会社なので、こういったところにも「わかってる」感じがするんですよね。


でも、「こんなもんの、どこがいいの?」と思う人も多いでしょうね? 「ANAユニフォームコレクション」の第1弾がでた当時、ラジオ局で「これ欲しかったんだよねー」とフリーアナの女性に話したところ、「ああ、だったら言ってくれればよかったのに」と言われて驚きました。彼女はそのお披露目会の司会をしていたそうなんです。モデルさんたちがずらっと歴代のユニホームを着て、写真撮影されていたイベントのニュースを御覧になられた方もおられるはずです。


彼女はイベント終了後にスタッフから「おみやげに、よかったらどうですか?」と全種類のフィギュア詰め合わせを見せられたそうです。なのに、「いいです、いいです」と笑って受け取らなかったそうなんです。その話を聞いた私は、「いい大人がそんな人形欲しがるわけねーだろ!」というニュアンスを彼女から感じ取りました。たぶん、大人として正しい考え方なのだと思います。でもね、世の中にはムダな物ほど美しいってこともあるんだぞ!