ジャニコノ25. 光GENJI 『 THE WINDY 』

ひと月ぶりの「ジャニコノ」です。歌詞に注目しながらジャニーズの過去の名曲を紹介していきます。「ジャニーズこの歌この歌詞」略して「ジャニコノ」です。東京に行ったり、就職したりで、なかなか書けませんでした。前回は 川崎麻世 の「名前ソング」で『天使の顔につばを吐け』から「♪ ま、ま、よ、麻世　麻世」という歌詞を取り上げました。さて、その以降の有名な「名前ソング」というとなにがあるでしょう？　

たのきん はないよな、、、THE GOOD-BYE はアルバムタイトルで「 Hello! The Good-Bye 」があるけど…。実のところ、私がジャニーズを強く意識し始めたのは、マッチさんの『ギンギラギンにさりげなく』での親衛隊の掛け声に興味を持ったとこからなんです。ベストテンなんかを見ながら、どこで掛け声が入るのかを注意深く見守っていました。なぜ、気になったのかは謎です。でも、それらは名前が楽曲に組み込まれてはいませんでした。シブがき隊、ひかる一平、少年隊もなさそうだし…
やっぱり 光GENJI 『 THE WINDY 』ってことになるでしょうか？

1988年元日に発売された 光GENJI のファーストアルバム『 光GENJI 』１曲目に収録された曲です。アルバムの収録曲をチャゲ＆飛鳥の２人が手がけたことでも知られる名盤ですね。10年くらい前に、私はこの『 THE WINDY 』が聴きたくて、友だちにわざわざ実家にあるアナログ盤から録音してもらった思い出があります。CD との入れ替わりの時期の発売だったからか、中古CD を探しても見つからなかったんですよね。『 THE WINDY 』収録の下のベスト盤はもちろん買いました。

光GENJI All Songs Request

デビュー当時の光GENJI のプロデューサーは渡辺有三さん。Wiki によると、慶応大学時代は加山雄三と共にGS グループ、ランチャーズに所属し、卒業後はキャニオンレコードに入社。山崎ハコ、中島みゆき、金井夕子、堀ちえみ、工藤静香などを手がけたキャニオンいちのヒットメーカーでした。恐らく、この人がいたからジャニーさんはポニーキャニオンに光GENJI を預けたのでしょう。

やはり注目は冒頭から入る「 G！ E！ N！ J！ I！ 」のコールですよね。そして、楽曲の途中にも声援が組み込まれています。ここまで名前を全面に押し出すのは、郷ひろみのデビュー曲『男の子女の子』以来です（もちろん、これが最初の「名前ソング」です）。レコード業界の多くの人にとって、ジャニーズ事務所のイメージは、郷ひろみの名前と共に刻み込まれていたようです。そういう例は他にもあります。スガシカオが作詞、作曲した SMAP の『リンゴジュース』は、郷ひろみ＆樹木希林『林檎殺人事件』に着想を得てると思います。これはバーニングに移籍された後の曲ですけどね。

飛鳥涼には、名前をコールする楽曲という具体的な注文があったと思います。つまり『 THE WINDY 』は、ジャニーズの過去の楽曲に「お宝」があると意識して作られた最初の曲だと思うのです。これ以降「名前ソング」は増えて行きます。それはいいとして、、、ここまで書いて、やっぱりあのコールはジャニーさんのアイデアだと思うようになりました。だってそうですよね？　光GENJI なんてグループ名を考えることは他の人には不可能です。そして、それをさらに楽曲に取り込んで、ファンとコール＆レスポンスを繰り広げるだなんて想像もできないですよ。ジャニーさん、恐るべし。