ハノイの日本人

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田原総一朗 × 孫正義「電子教科書は日本を救うか」

孫さんの話はいつもおもしろいです。この対談は日本のこれからの教育についてでした。「農耕社会」「工業社会」「情報社会」と世界は変化してきました。日本はアジアで一番早く「工業社会」に対応、義務教育を用意して 先進国の仲間入りをしたわけです。しかし、ここ 20年 明らかに沈み始めています。なぜか? 孫さんは「情報社会」に入っているのに、まだ「工業社会」にあった暗記中心の教育をしていることを問題にしています。電子教科書を使って、頭をどんどん使う方向にシフトさせることだと言われているのです。おもしろいので、ぜひ全文読んでみてください。


◉白熱激論! 田原総一朗×孫正義「第3のパラダイム転換を迎えた日本」(第1回)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/1700?page=6
『孫:一言でいうと、工業社会は人間の体でいえば筋肉を延長させるものを作っていったということ。
田原:機械だからね。
孫:それは足を延長させる。速く走る車。手の筋肉を延長させるということで、ベルトコンベアとかオートメーション。目を延長させるとテレビ、耳を延長させてラジオ。つまり人間の体でいえば筋肉を延長させるのが工業革命です。で、人間の体で言えば頭を延長させるのが情報革命です。人間の体で何が一番大切か。やっぱり筋肉よりはね・・・。筋肉は義手とか義足が付けられます。でも頭を変えちゃったら別人になっちゃいます。心臓ですら、いまはペースメーカーや人工心臓も作れる。ということですから、人間の体の中でいちばん大切な、いちばん付加価値の大きい部分といったら頭でしょう。頭をサポートするのが骨であり手足だということだと思うんです。筋肉の革命が産業革命、頭脳の革命が情報革命、情報社会ということだと思いますね。
田原:農業から工業に変わったきっかけが蒸気機関だと言われてるんだけど、工業から情報に変わるきっかけは何ですか。
孫:マイクロコンピュータです。これ以外ないです。要するにマイクロコンピュータで、それが心臓部として計算をし、そして記憶を司るメモリチップに記憶させて、口とか目とか耳に相当するコミュニケーションということで通信。』


◉白熱激論! 田原総一朗×孫正義「なぜ日本からiPhoneが生まれないのか」(第2回)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/1742
『田原 ものづくりものづくりと、いつまでもいっている。これはやっぱり教育に問題があると思う。そこを聞きたい。
孫 そうです。アップルは約30%の利益率、未だに組み立てに立脚している日本のメーカーは3%くらい。つまりイノベーションが、ちと足らんということです。
田原 桁が違うわけね、まったく。
孫 十倍違う。日本の復活のためには、日本人全体のなかで国民の総人事異動をしなきゃいけないと僕は思うんです。つまり組み立てに立脚する労働者を育てるための教育ではなく、あるいは農業、漁業を中心としたところを育てるためでもいいと思う。製造業に重点を置きすぎた教育ではなくて、頭の勝負をするところに教育のコンテンツをシフトしなきゃいけない。
田原 そこに日本の教育の問題がある。いまの日本の教育は頭を使っちゃダメだっていう教育です。
孫 そこが問題なんです。』