ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

週刊 JAPON に登場します。

前に ハノイで読める日本語のフリーペーパーの話を書きました。月刊誌が2冊、週刊誌が1冊。でも、先月からもう1冊週刊誌が増えていました。『週刊 JAPON 』です。スポニチの記事が読めるスポーツ誌になっています。明日出る No.5 で「なでしこ優勝」について少しコメントさせていただきました。よかったら、見てください。もし、決勝戦を観られていないのであれば、アメリカの強さに注目してこのダイジェストを観てください。本当によく勝てたものです。



◉なでしこ ロンドン五輪アジア最終予選
9月1日(木)日本 VS タイ(15:30)現地時間
9月3日(土)日本 VS 韓国(19:00)
9月5日(月)日本 VS オーストラリア(15:30)
9月8日(木)日本 VS 北朝鮮(15:30)
9月11日(日)日本 VS 中国(19:00)
→ 集中開催で総当たり。上位2位までがオリンピック出場。


なでしこフィーバーが加熱し過ぎ、余計な情報が増えています。でも、そんなのが見たいわけではなく、サッカーが見たいわけですよ。今のところ、ハノイでテレビ観戦できるかわかりませんが、ロンドン・オリンピックの最終予選が9月に開催されます。場所は中国の山東省済南市です。土曜日に行われる 韓国戦を観に行くことも可能ですよ。北京まで飛行機で行き、そこから中国が世界に誇る高速鉄道で1時間半です。事故が起こってしまったので、勇気が入りますが…


◉北京—上海間の高速鉄道に乗ってみる。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110711-00000005-agora-soci
中国共産党建国90周年を記念して、6月30日に開業した『北京−上海間の高速鉄道』に乗車してみた。 私が、乗車したのは、開業して3日目の7月2日であった。ネットのニュースを見ていて、上海から北京までの高速鉄道が開通したということだったので、早速、時速300Km/h営業する高速鉄道に乗車してみた。(中略)過去に、江蘇省から山東省に向かって、車を運転して旅をしたことがあるが、この辺の地域は、まったく手付かずというのか、自然のままの地域もたくさんある。今回、新幹線が開通したことで、上海の北側を流れる大河、長江の北部も、発展していくのだろうと思った。何れにしろ、今回、北京—上海間の高速鉄道の開通で、今まで、移動が難しかった地域に、新しい交通網ができ、北京や上海の大都市と新たな交流が生まれることは、事実である』


◉なでしこに群がったテレビの人たちの明日(小田嶋隆
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110721/221585/?rank_n
『優勝は、久々のグッドニュースだった。思い出すたびに笑いがこみあげてくる。こんな気持ちになったのは何年ぶりだろう。私はほぼ半日にやにやしていた。が、翌日になってみると、果たして、喜びは半減していた。私の心の中の幸福感があった場所には、おなじみの不機嫌が居座っている。いつものことだ。祭りの後の虚脱。私は無表情になっている。静かにかみしめていれば半月は楽しめたはずの余韻を、私たちは、よってたかって台なしにしてしまった。反省せねばならない。選手のみなさんにはサッカーファンを代表して謝罪しておきたい。悪気はなかったのだ。ただ、この快挙を機にサッカーの注目度を確保しておこうという下心があったことは認めなければならない。その、われわれのうちにあったわずかばかりの邪心が、結果として、会見場に芸能レポーターを呼び寄せることになってしまった。無念だ。大きな声で同じ質問を繰り返すあの人たちは、選手の家族や恩師を無遠慮なカメラのエサにしながら、古い優勝から勇気をもらうことをやめようとしなかった。あんなに盛大に勇気をもらわれて、選手たちは無事だったのだろうか。心配だ。この先しばらく、勇気が湧いてこなかったりしたら、それはわれわれの責任でもある。ごめんよ、なでしこ』


小田嶋さんのこの文章は最高ですね。「あんなに盛大に勇気をもらわれて、選手たちは無事だったのだろうか」と書かれています。いろいろありますが「なでしこ世界一」と「メディアのばか騒ぎ」は分けて考えてもらいたいですね。「なでしこ世界一」の方は誰がなんと言おうと凄いんですから。でも、その一方で気になることがあります。決勝戦前半のアメリカの強さです。準決勝のスウェーデンの監督と決勝のアメリカの監督は、同じスウェーデン人で親友とのことでした。2人で日本対策を練った可能性もあるわけです。


アメリカが体格もよく、スピードも速いことはわかっていました。でも、決勝でのアメリカの強さはそれだけではなかったと思うんです。日本はマイボールになっても最終ラインでしかボールを回すことが出来なかったのです。そのあたりのことを書いている文章を探しました。湯浅健二さんは『(アメリカは)安易にアタックを仕掛けることなく、しっかりとチェイス&チェックを繰り返すなかで「ボールの動きを減退させ」そしてそこへ協力プレスを仕掛けていった』と書かれています。運動能力の違う相手に、そこまでやられたわけですから、厳しいのはあたり前ですよね。でも、なでしこ はめげることなくチャンスを待った。本当に凄い勝利でした。


◉日本が、信じられないドラマの末に世界の頂点に立った・・フ〜〜ッ!(湯浅健二
http://www.yuasakenji-soccer.com/yuasa/html/topics_4.folder/11_wwm_21.html
『このゲームのメインテーマは、何といっても、走る、飛ぶ、投げるという基本的な運動能力(フィジカル能力)というポイントで「これほどの大差」があるチーム同士の闘いになった・・ということです。走りっこになったら、数メートル後方からスタートしたアメリカ選手に、簡単に追い付かれてしまう・・ドリブルで抜いても、体勢を立て直したアメリカ選手に追い付かれてボールを奪い返されてしまう・・ヘディングはタイミングだから、常に負けていたというわけじゃないけれど、やはり、両選手が狙いを定める肝心な勝負所では、不利な競り合いがつづいた・・ またアメリカ選手たちは、佐々木則夫監督がいみじくも語っていたように、基本的な運動能力だけではなく、技術的にも戦術的にも、とても優れたサッカーを展開した。シュート数やチャンスの数よりも、とにかく、決定的なチャンスの量と質という視点で、アメリカは、完璧にナデシコを凌駕していたのです。アメリカは、日本が演出するボールの動きを、しっかりとイメージしていた。だから、安易にアタックを仕掛けることなく、しっかりとチェイス&チェックを繰り返すなかで「ボールの動きを減退させ」そしてそこへ協力プレスを仕掛けていった。意図的に、ボールの動きを抑えられたナデシコ佐々木則夫監督は、ベンチから、「もっとボールを動かせ〜っ」と声をからしたということだったけれど、結局は、アメリカの組織ディフェンスの前に、かなりの部分が抑制されてしまった。そして、そんなジリ貧の展開のなかでアメリカが、1点、そして2点と先行するのですよ。もちろん観ているこちらは、お恥ずかしながら、ちょっと「めげて」しまうわけです。でも・・ ここから二つ目の重要テーマに入っていくわけだけれど、それは、もちろんナデシコの「心理的な粘り」です』