ハノイの日本人

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ジャニ友、シュウさん編。後半

ジャニ友、シュウさん編の後半です。前半では関西お薦めスポット と、シュウさんが観られたライブから印象深いものを紹介していただきました。後半は J-POP のお気に入りの歌詞を紹介してもらいます。そして、もちろん、ジャニーズのお気に入りソングも。


◉ジャニ友、シュウさん編。前半
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20120418/1334747030


——前半ではライブ、舞台にたくさん行かれているという話をお聞きしました。2010年からと言われていましたが、きっかけはなんだったんですか?
シュウ:2010年秋に元ジャニーズJr. の浅香航大君がつかこうへいの舞台『広島に原爆を落とす日』に出演するというのを知りまして。彼はジャニーズ時代から気になっていたのと舞台自体にも興味があったので観に行きました。初めて自分でお金を払って舞台を観に行ったんですけど楽しくって。それがきっかけです。目当ての浅香君はカーテンコールまで見分けられなかったのですが生のステージって楽しいと思いました。それから舞台やコンサートに行きだしました。



—— 浅香くんは J.J.Express にいたんですか。
シュウ:私が初めて観た時は J.J.Express にいました。その後、グループから浅香君が消えて、深澤君が一人 J.J の青い衣装を着たまま「Jr BOYS」と少年倶楽部で紹介された時の衝撃は忘れられません。ジャニーズJr ではありがちな事かもしれませんがあまり詳しくなかった頃なので。元 J.J.Expressメンバーを見ていると人生と芸能生活ってどうなるか本当に分からないものだと思います。
浅香君は夏に『タンブリング』という舞台に出演するので観にいけたらいいなと思っています。



——メールで 滝沢歌舞伎 を見て来たと書かれていました。どうでしたか?
シュウ:楽しかったです。和風のカッコイイ衣装も好みでした。舞台で体を張って頑張っているジャニーズの人達を観れて大満足です。
前半は和風ショー、後半はお芝居でした。前半のショーはテンポ良くてあっという間に終わりました。お芝居はアドリブの部分が身内受けに感じられて少し残念に感じられました。身内受けが悪い訳ではありません。もったいないと感じています。良い舞台だしコアなファンだけじゃなくて幅広い人達にもっと見てもらいたいと思っているので。
楽しかったなー。大阪でもやって欲しいな。DVD 買おうかな。と幸せな気分に浸っていた矢先、この舞台の千秋楽を最後に Jr の高橋竜君がジャニーズを辞めて物凄くショックを受けています。夏の予定も決まっていたのに。彼が辞めてグループも無くなってしまった。ジャニーズ Jr は他の芸能人と違って公式に辞めます、辞めましたという発表が無いので辛いです。これからは一期一会の覚悟でジャニーズ Jr を観ることに決めました。


——そうですね。ジュニア名鑑で確認するという話も聞きますよね。
シュウ:ジュニア名鑑というものは今ないんですよ。私がジャニーズに興味持った時にはもう無くなっていたと思います。


——じゃあ、みんなどこで調べてるんですか?
シュウ:ジャニーズショップの写真。主要 Jr は写真が売っているし辞めたら撤去されます。末端の Jr は写真も売ってないのでコンサートに出演しているか。ずっと居ないままだと辞めたと噂が広がります。


——ああ、そうだったんですか! ショップはそういう機能も果たしてるんですね。
でも、滝沢歌舞伎楽しかったようで、よかったですね。そう言えば、関西Jr.もでていたんですよね?
シュウ:歌舞伎に関西Jrは重岡大毅桐山照史神山智洋、濱田崇裕の4人が出演していました。ファンの方は怒るでしょうが第一印象は「客寄せパンダ」「お客さん」でした。難しい事はやらない。でも目立つ所、おいしい役どころはきっちりもらっている。パンプレットでの扱いも大変良い。1人1ページです。東京の Jr は3人で1ページ、7人で1ページとかです。なんか複雑でした。桐山君はアドリブも冴えていて結果を残せた気がしました。第二の村上信五になりそうです。アイドル的な可愛らしさはありませんが歌唱力もあって顔も整っている。これからの活躍に期待しています。



——私もそう思います。桐山くんはタレント性はかなりのものでしょう。中居くんを超えてもおかしくない気もします。まあ、まだまだ先の話ですが。
事前にメールで「教育社会学音楽社会学、Jポップ論、別冊宝島音楽誌が書かないJポップ批評シリーズが好きです」と聞いていました。J-POP の歌詞についても聞きましょう。お気に入りの歌詞がある曲を紹介してください。
シュウ:十代前半に好きになった歌詞ばかりですね。当時は今に比べたら歌詞に興味がありました。歌詞カードもよく読みました。ベテランの作詞家の詩より20代のお兄さん、お姉さんが書いた詩が好きでした。


1位 MR.CHILDREN 「終わりなき旅」
2位 L'Arc-en-Ciel 「snow drop
3位 Cocco「強く儚い者たち」
4位 浜崎あゆみ「SEASONS」



——まずは1位 MR.CHILDREN『終わりなき旅』。
シュウ: 1998年年末のテレビガイドにその年のヒット曲の歌詞を載せたページがあったんです。それを読んでいて目に付いた歌詞が『終わりなき旅』でした。どんな曲か知らなかったですけど良い詞だなと思いました。雑誌は捨てましたがこの歌詞が載っているページは破って保存して時々読んでいました。
歌詞は大好きだったので歌を聴いた時は良い曲だけど正直地味だなと感じました。歌詞から好きになった珍しい曲です。


——これはサッカー日本代表の選手たちにも人気の曲でした。ちなみに、歌詞のどの部分に惹かれたんですか?
シュウ:全部好きなんですけど特に「いいことばかりでは無いさ でも次の扉をノックしたい もっと大きなはずの自分を探す 終わりなき旅」の所が好きです。


——ストレートに成長のことを歌っている曲ですよね。この歌詞がサッカー選手に響くのもわかります。
2位はL'Arc-en-Ciel『snow drop
シュウ:Jポップを好きになって夜に『ブンブンリクエスト』というラジオを聴く様になりました。



——はいはい。ラジオ大阪の人気番組ですね。
シュウ:布団の中でイヤホンつけて聴いていたんですけでその時に良く流れていた曲です。「透明な雫はあなた 可憐な水音 きらめくように揺れる波紋は春の予感」とか「色づいた鳥たちのばたき」の部分になると頭の中に景色が広がっていました。ハイドさんの詩は幻想的で好きでした。


——3位はCocco『強く儚い者たち』。
シュウ:「飛魚のアーチをくぐって」という歌詞が好きです。光景が広がる。彼女の曲の歌詞をよく読みました。童話チックで痛くて素朴な所が好きでした。個展にも行きました。どちらかというと 2001年までの彼女の楽曲の歌詞や雰囲気の方が好きです。



——でも、かなり毒も含んでいるでしょ? この後の歌詞とか。
シュウ:「腰を振ってる」は凄い。ずっと意味が分からなかったんですけど理解できた時の衝撃は凄かったです。子供は意味分からないけど気になるんだと思います。妹も「『腰を振っている』ってどうゆう意味?」って気にしていました。アイドルの歌にもエロい歌詞ってありますが種類が違う気がします。


——そうか! わからないで聴いてた人も多いのか(笑)。たしかに、あの曲調ですもんね。なるほど。
4位は浜崎あゆみ『 SEASONS 』。
シュウ:一番歌詞カードを読んだ歌手だと思います。暗くて冷めた歌詞、恋愛に淡泊な歌詞が好みでした。速水健朗さんのケータイ小説と彼女の歌詞の関係を指摘した本を読んで面白いなと思いました。PV も好みでした。歌詞に英語を使わないという所にポリシーみたいなものを感じていました。だから英語を入れ始めてからガッカリした記憶があります。彼女も 2001、02年位までの歌詞が好きです。



——続いてジャニーズBESTソングをお願いします。
シュウ:すべて 07年〜09年頃に YouTube の動画を見て好きになりました。歌とその時のパフォーマンス込みで大好きです。


1位 LOVE together / I☆N☆G☆進行形
2位 世界が一つになるまで / Ya-Ya-yah
3位 合言葉はYa-Ya-yah! / Ya-Ya-yah
4位 HA・RU・NA・TSU・A・KI・FU・YU / Ya-Ya-yah
5位 荒野のメガロポリス光GENJI
6位 Can do! Can go! / ジャニーズjr



——えーっと、関西勢がまったく入ってない・・・・
シュウ:錦戸亮が歌っていた『この星で生まれて』も好きです。7位があるなら『この星で生まれて』です。


——声変わり前の錦戸くん。私も好きでした。
シュウ:関ジャニ∞では『二人の涙雨』『無限大』『浪花いろは節』みたいな昔の曲が好きです。関西Jr は「ジゴロイズム」が好きです。


——『ジゴロイズム』いいですよね! SNOOP DOGG歌謡(笑)。「♪ mini mini money more」。
1位は I☆N☆G☆進行形。東新くんを中心に結構押されてる印象のあったユニットですよね。『 LOVE together 』は光一くん作詞ということですが・・・・ジャニーさんっぽい匂いがするな。
シュウ:ラファイ・エディ君の歌声が大好きです。元気な少年声が良いです。CD あったら買いたいな。この歌ヤーヤーヤーが歌ったのもあるのですがI☆N☆G☆進行形の方が好きです。彼らの事なにも知らないんですけど YouTube の動画を一目見て好きになりました。


——2位は『世界が一つになるまで』。NHKアニメ『忍たま乱太郎』のエンディング曲。Ya-Ya-yah は薮くんがいたユニット。このCDが出た後には八乙女くんも入っています。
シュウ:赤間君がいた頃の Ya-Ya-yah が好きです。私がこの動画を見つけた頃(2007年)ヤーは4人組みでしたがそちらの方には興味を持てませんでした。よく動画サイトで5人時代のパフォーマンスを見ていました。赤間君の歌声はマシュマロで良いなと思っていました。スローモーションでモノクロの PV が切ないです。



——3位は同じく Ya-Ya-yah『合言葉はYa-Ya-yah! 』です。
シュウ:藪君の声が印象に残ります。元気で良いです。曲も好きなんですけ翔央君と赤間君のアクロバットパフォーマンスが楽しい。声やアクロバットなどメンバーの得意な所を生かしたパフォーマンスだったと思います。動画を見ていて赤間君は歌ってアクロバットも年齢の割に出来て優秀だなと思いました。小学生の時かなり売り出されてその後急に干された様になってしまって胸が痛みます。



——4位も Ya-Ya-yah『HA・RU・NA・TSU・A・KI・FU・YU』
シュウ:これも藪くんの声が印象的で良いです。遠くまで届くような感じの歌声。当時の音源で CD 出してほしいです。



——5位は 光GENJI荒野のメガロポリス
シュウ:飛鳥さんが曲提供していた頃の光ゲンジが好きです。Mステで披露した『PLEASE』と『メガロポリス』のメドレーは芸術の域。歌もパフォーマンスも最高です。この動画を見た当時、世の中の 光GENJI の評価が低いような気がして悔しかったです。「こんなに素晴らしいのになんで」って思っていました。


◉PLEASE 〜 荒野のメガロポリス
http://www.youtube.com/watch?v=27VcwcWWXeA&feature=related


——それはジャニーズに気を使って、メディアで取り上げられないことも理由かもしれないですね。昨年の Kis-My-Ft2 デビューで、だいぶ再評価の流れはあるので、どーんと DVD ボックスでも出せば売れると思うんですけど。
シュウ:2009年に私が観ていたMステの動画はすべて削除されてしまって残念です。規制が厳しくなったのか一杯あった音楽番組の動画のほとんどが削除されてしまいました。私の様に動画サイトをみて 光GENJI や5人時代の Ya-Ya-yah を好きになる人も減ってくると思うと残念です。

——まあ、持ってる人はたくさんいるので、こうやって言ってれば、たぶん、またアップしてくれると思いますよ。ファンの人たちも忘れてほしくないと思ってますから。そして、6位は『 Can do! Can go! 』
シュウ:V6 では無く Jr. が歌っている方が好きです。歌詞も V6 の「♪ 今の僕等の年令が あの頃は大人に見えた」の大人パートをカットしていて未来ある少年の歌にしてあります。



——へえー、そうだったんですか。気づいてなかった。
シュウ:Mステ出演した時の動画が大好きでした。この動画も削除されています。


——シュウさんにとって、2007年の Hey! Say! JUMP のデビューはどんな印象だったんですか? 2007年からジャニーズの動画を見られだしたということでしたが。
シュウ:よくジャニーズの動画を観ていたのは 2007年の夏頃です。ファンの方のブログを読み始めたのは 2006年からです。ファンの方が率直な思いをブログに書いていて読むのが面白かったです。当時はコンサートにも行く事もなかったしファンの方のレポや感想を楽しみにしていました。動画サイトとファンのブログがなかったらそんなにジャニーズにも興味持たなかっただろうと思っています。
ファンの方は気分が悪くなると思いますが正直に言います。
第一印象は「何年もプッシュされていて結果が出せなかった人をデビューさせて人気なんて出るわけない」と怒っていました。ファンではありませんが Hey! Say!7 は良いアイドルグループだと思っていたので増員は残念でした。



シュウ:次に思った事は「なんのひねりもない人選」。当時人気のあった山田、高木。NEWS デビュー以降目立って売り出されていた伊野尾、藪、八乙女、知念、中島、有岡、森本。ジャニーズ二世の岡本。全部まとめてグループにしてデビュー。社長はこれで心置きなく中山優馬森本慎太郎の売り出しに力を注げるなと感じました。


——言いにくいことを言わせてすみません。でも、こういう話を聞くと、本当に Hey! Say! JUMP の結成には、いろんな想いがあったということが実感出来ます。
シュウ:その次は「森本龍太郎をデビューさせたのは上手く考えたな」と思いました。龍太郎がメンバーになる事でグループの平均年齢を下げることが出来るし慎太郎を売り出すのにも便利です。実は当時夏ごろから彼の事を気にしていました。なんか第二の赤間君になりそう。これから同年代のJrも増えていく中どんどん落ちていくんじゃないかなと心配していました。だからデビューした時は上手く逃げ切ったなと思いました。それが4年後自爆してしまうとは。


——では、現在の Hey! Say! JUMP についてはどう思いますか?
シュウ:いつまで少年倶楽部に出てんの?早く出て行って!って思っています。私は2008年頃にいつまでも彼らが出演していて観るのを辞めたが。メンバーに関しては山田君は私が想像した以上に根性と人気がありました。身長、丸さ、厚化粧と色々気になる事はありますがコンプレックスをバネにしている気もするので良いんじゃないかなと思います。でも今後が気になります。


——『ザ少年倶楽部』は別にジュニアだけの番組ではないでしょ? JUMP のメンバーはかなり司会がうまくなっていますよ。今年の Hey! Say! JUMP は注目していいと思ってますけど。
シュウ:ジャニーズでデビューしている人たちは地上波の音楽番組など他にいくらでも観ることが出来る。Jr メインのパフォーマンスが観れる機会は少ない。数少ない機会を奪わないでよ、と当時も今も思っています。でも思う私はあの番組の対象とする視聴者では無いようなのでもう番組は見ていません。


——まあ、人気のあるグループとジュニアをセットで出して、ジュニアの知名度を上げて行くというのは、ジャニーズの定番ですから。
シュウ:今年の JUMP はアジアツアーと帝国劇場の公演が目玉ですよね。タイでの彼らの知名度とか人気ってどうですか?


——バンコク公演は中止になったみたいです。タイは K-POP に制圧されていますからね。私もどこかで JUMPの公演を見たいと思っていますが。シュウさん、どうもありがとうございました。
シュウ:こちらこそ、ありがとうございました。