ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

東大話法に騙されるな!

原発が爆発したときに『東大話法』という言葉が話題になりました。なぜ、地震多発国の日本で危険極まりない原子力発電がここまで推進されたのか? その疑問の中で浮かび上がって来た言葉『東大話法』です。ビデオニュースではこの言葉を取り上げた回で以下のような説明がされています。


◉東大話法に騙されるな(ビデオニュース 第564回)
http://www.videonews.com/on-demand/561570/002275.php
『ゲスト:安冨歩氏(東京大学東洋文化研究所教授) 「東大話法」なるものが話題を呼んでいる。東大話法とは東京大学安冨歩教授が、その著書「原発危機と東大話法」の中で紹介している概念で、常に自らを傍観者の立場に置き、自分の論理の欠点は巧みにごまかしつつ、論争相手の弱点を徹底的に攻撃することで、明らかに間違った主張や学説をあたかも正しいものであるかのように装い、さらにその主張を通すことを可能にしてしまう、論争の技法であると同時にそれを支える思考方法のことを指す。「人体には直ちに影響があるレベルではありません」「原子炉の健全性は保たれています」「爆発することはあり得ない」等々。3・11の原発事故の直後から、われわれは我が耳を疑いたくなるような発言が政府高官や名だたる有名な学者の口から発せられる様を目の当たりにした。あれは何だったのか。さらに、人口密度が高い上に地震国であり津波被害とも隣り合わせの日本で、少し考えれば最も適していないことが誰の目にも明白な原子力発電が、なぜこれまで推進されてきたのか。一連の政府高官や学者の言葉や、最も原発に不向きな日本で原発が推進されてきた背後には、いずれもこの東大話法があると安冨氏は言う。今日にいたるまで原子力村が暴走してきた理由、なぜわれわれの多くが原発安全神話を受け入れてしまっていた理由、そしてわれわれが原発を止めることができなかった理由を考える上で、東大話法は貴重な視座を与えてくれる』



もちろん、原発推進でのみ使われた方法ではありません。どう考えても「おかしい!」と思うような事柄で、それを押し通すために使われる話法なのです。安富教授が書いた「東大話法規則一覧」は以下のようになっています。「3」「5」「8」「10」「11」「13」「16」あたりが非常に気になります。騙されないように気をつけましょう!


東大話法規則一覧
1. 自分の信念ではなく、自分の立場に合わせた思考を採用する。
2. 自分の立場の都合のよいように相手の話を解釈する。
3. 都合の悪いことは無視し、都合のよいことだけ返事をする。
4. 都合のよいことがない場合には、関係のない話をしてお茶を濁す
5. どんなにいい加減でつじつまの合わないことでも自信満々で話す。
6. 自分の問題を隠すために、同種の問題を持つ人を、力いっぱい批判する。
7. その場で自分が立派な人だと思われることを言う。
8. 自分を傍観者と見なし、発言者を分類してレッテル貼りし、実体化して属性を勝手に設定し、解説する。
9.「誤解を恐れずに言えば」と言って、嘘をつく。
10. スケープゴートを侮蔑することで、読者・聞き手を恫喝し、迎合的な態度を取らせる。
11. 相手の知識が自分より低いと見たら、なりふり構わず、自信満々で難しそうな概念を持ち出す。
12. 自分の議論を「公平」だと無根拠に断言する。
13. 自分の立場に沿って、都合のよい話を集める。
14. 羊頭狗肉
15. わけのわからない見せかけの自己批判によって、誠実さを演出する。
16. わけのわからない理屈を使って相手をケムに巻き、自分の主張を正当化する。
17. ああでもない、こうでもない、と自分がいろいろ知っていることを並べて、賢いところを見せる。
18. ああでもない、こうでもない、と引っ張っておいて、自分の言いたいところに突然落とす。
19. 全体のバランスを常に考えて発言せよ。
20. 「もし◯◯◯であるとしたら、お詫びします」と言って、謝罪したフリで切り抜ける。