ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

ビデオニュースで経済をしっかり扱うと言うけど。

神保さんは金融緩和の話になると必ず「トリクルダウン」という言葉を出しますよね? そして「トリクルダウンなんて誰も信じてない」と否定することで金融緩和を否定するというパターンを繰り返しています。現実には、金融緩和によって失業率は下がったし、バイトの時給も上がり続けてる。どうしてそのことは無視するんでしょう? それだけじゃありません。デフレ時代に活躍した企業は勢いを失っていますし、ブラック企業やブラックバイトも批判にさらされています。仕事を選ぶ余裕が生まれて来たからでしょう。それは金融緩和の好影響ではないんでしょうか? まさか、まだ「よいデフレ」みたいな日本特殊論を信じてるんでしょうか?



◉中間層が没落した国は衰退する運命にある(ビデオニュース)
http://www.videonews.com/marugeki-talk/766/


もしかしたら、これも世代間の価値観の違いが影響してるのかもしれません。終身雇用や年功序列の価値観で育った世代と、就職氷河期を経験した世代の価値観の違い。今回のゲストの方は実質賃金が上がってないことをうれしそうに語っています。でも、今年になって正社員になった私のような人間からすると「それで?」って感想しかでてきません。昨年よりも収入がアップしたとしても、安月給しかもらってない人間は実質賃金を下げてしまうからです。実質賃金の計算方法を調べたところ『空き地のブログ』というとこで分かりやすく説明されていました。


(実質賃金)=(労働者が受け取る賃金の総額)÷(賃金を受け取る労働者の数)÷(物価の基準年比)


◉実質賃金は「あなたの賃金」ではない(空き地のブログ)
http://ameblo.jp/akichi-3kan4on/entry-11895177979.html
『(実質賃金)=(労働者が受け取る賃金の総額)÷(賃金を受け取る労働者の数)÷(物価の基準年比)ですので、“超単純に考えて”実質賃金が上昇するためには、①賃金の総額が増える②労働者の数が減る③物価が下がる、が起こればいいわけです。①を実現するには経済成長が、②を実現するにはリストラが、③を実現するにはデフレが、それぞれ起こればいい。「経世済民()」の観念で見るならば、リストラ・デフレを選ぶ人はいないと思いますので、経済成長を目指せば良いことが分かります。もちろん、現実的には経済成長が順調に進めば労働者の数も増えるでしょうし、物価もインフレ気味になるでしょうから、そう単純に実質賃金が増えるとは限りません。しかしながら、リストラ・デフレをやっても経済が失速して経済成長できなければ実質賃金が増えるとは限りませんし、そもそもリストラ・デフレで達成される実質賃金上昇なんて「経世済民()」に反しますよね? そして、重要なことは『実質賃金はあなたの賃金“ではない”』ということです。あくまでも、統計の結果として分かる「労働者ひとり当たりの賃金(をさらに物価で補正した値)」に過ぎないのです』


失業率が下がったということは、今年になって職を得た人が沢山いるということですよね? でも、ほとんどの人の月収は低いわけです。いきなり高給をもらう人なんて少数ですから。実質賃金が下がるのもしょうがないんですよ。でも、失業率が下がるのはいいことですよね? 高い年収をもらっていた人がリストラされて、その分が若い人たちの雇用に回される。その善し悪しは別にして、そういうことも起こってるんじゃないでしょうか? もちろん、私としても中間層と言えるくらいの給料をもらいたいと思ってますよ。その方法を探って行くことはしたいと思ってますけどね。