ハノイの日本人

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宮台真司著『「絶望の時代」の希望の恋愛学』に凄くいいこと書いてあった!

私もいま話題の『ゲンロン4』を読んでいますよ。でも、感想が出て来るのが遅いんです。きょう書くのも2年くらい前に買った本の感想です。12月に入ったからか宮台さんのツイートに『「絶望の時代」の希望の恋愛学』がやたら登場しています。たしかに、12月に入ると女子の目つきが変わりますよね。でも、きょう書くのはそういう話ではありません。


「絶望の時代」の希望の恋愛学

「絶望の時代」の希望の恋愛学


ゲンロン4 現代日本の批評III

ゲンロン4 現代日本の批評III


この本、ナンパを推奨してるんです。で、どうやってナンパをするかみたいなことも書いてあるんですけど、私が今回引っかかったのは次の一文です。親への怨みを抱えて援交をしたような子たちは『親が長年自分に課した縛りーー例えば性道徳ーーから自由になるべく、援交で出会う男を「いいカモ」「カワイイおじさん」として記号化するという〈物格化〉の動機を持ちました』と書かれていたんです。


これ凄くわかります。援交はしていないですけど、私もそれに代わるようなことをした経験があるんです。風俗店の店員を半年程していました。それは親の影響圏から逃れるために必要だと思ってやったことなんですけど、当時「カルマ落とし」と呼んでました。それはいいんです。この〈物格化〉の話が重要。要するに、人を物として扱うってことですよね。だから、人をキャラとして認識するというのは、物として扱うってことなんじゃないですか? 短絡的かな?


前から気になってたんです。人をキャラとしてしか認識できないような人たちがいることを。例えば、芸能人が不倫ぐらいで袋叩きにされるのは、キャラを前面にだして活動してきた副作用で〈物格化〉されてるからなのかもしれません。アイドルを残酷なゲームの駒のようにして扱うのもそうでしょう。この〈物格化〉という言葉はいろいろ考えるのに有効だな。