ゲンロンカフェで佐々木敦 × 三浦基を観て興味を持ち、きょうで２回目の地点でした。前回はエルフリーデ・イェリネク作『汝、気にすることなかれ』。2004年にノーベル文学賞を受賞しているオーストリアの小説家の作品です。その日は翻訳された谷川道子さんも来られていました。私は演劇ってほとんど観たことがないんです。友だちの付き合いでとか、中学校で観たとか、そんなレベルです。しかも地点は私が知ってる演劇とぜんぜん違うんですよ。こんなのテレビでも観たことない。出演している５人の役者さんが立ち上がれずに床にごろんごろん転がってられました。よくあれだけ声を出せると驚きました。
内容も知らずにとりあえず観てみようと思ったのですが、どーんと衝撃を受けました。なんか凄く疲れた。緊張してたのかも。でも、こういう体験が京都でだけ出来るなら、もう飛び込むしかないでしょう。これからある７本の作品をすべて観ることにしました。きょうからチェーホフ作『桜の園』１回2000円で観れます。初日はロシア文学研究者の中村唯史さんをゲストに、演出家の三浦基さんとのアフタートークもありました。
上の映像のときより現在の方がテンポも声量もかなり激しくなってるんですね。アーニャの声は特に凄かったです。内容がわかっていることもあり、きょうは楽しく観ることができました。面白かったです。客席の前には１円玉を大量に使ってステージの枠がつくられていました。また、下手の天井にはミラーボールもあり、これらが桜の花びらを表しているようです。お金と引き換えにいろんな物を失い、みんなが散り散りに去って行く。実家の取り壊しで引っ越し先を探している私には、観るべくして観たという感慨がありました。
