ハノイの日本人

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NETFLIX『ミスター・サンシャイン』面白いかも。

NETFLIXは資金がたくさんあっても、面白いドラマを作れないんじゃないか? そんな疑惑がありますよね。私も最近ほとんど観てなかった。しかし、これは面白いかも。よく行く近所のカフェで知り合った方が、イ・ビョンホンのファンで推されたんです。ドラマ『ミスター・サンシャイン』。



舞台は日韓併合前の朝鮮です。「また日本人が悪役で出演する抗日ドラマかよ」って思うじゃないですか? 史実に基づいてるならいいんですけど、結構怪しい話が満載です。でも「ヒロインが可愛い!」それだけで6話くらい観てしまいました。祖国からも見捨てられた被差別民の少年がアメリカに渡り、軍人として出世して朝鮮に帰ってくる。そこで朝鮮、日本、アメリカの思惑が入り乱れてドラマが進んで行く。


製作陣は人気ドラマ『太陽の末裔』と同じだそうです。しかしあのドラマ、ソウルで知り合った人に薦められて観たんですけど、結構酷かった。映画『スパイダーマン』の恋人に本当の自分を明かせないという設定を使ってますよね。主人公は韓国の軍人でそのヒロインがお医者さん。二人は中東の紛争地域で再会し、そこで愛を育んで行くって感じです。でもね、命をかけて戦う男ってのを演出するのに震災が使われてる。最終回には火山噴火という緊急事態の発生に嬉々として出動する出演者たち。それはどうなん? セマウル号でやってくれよ。



で今回のドラマに戻ると、可愛いヒロインに恋してる男が3人。アメリカ人として帰ってきたイ・ビョンホン。朝鮮から日本に渡って新選組みたいになって戻ってきたサムライの男。それとヒロインの婚約者なのに日本に行って10年帰って来なかったお金持ちの御子息。その中で注目したいのは、そのお金持ちの子息なんです。イ・ビョンホンにとってそいつは両親を殺した男の孫。憎むべき敵の孫。でも両親が殺されたとき、そいつはまだ生まれてもなかった。


わかりますか? これ「戦後生まれの日本人を憎むべきかどうか?」って話と同じですよね。多分そういうことを想定して作られたんだと思います。そして、1番の関心事は「アメリカをどう扱うか?」です。イ・ビョンホンアメリカ人であることによって、朝鮮で威張ってる官僚や日本の軍人とも対等に振る舞えるわけです。これはイメージダウンが著しいアメリカを美化するためのドラマなのか? まだわからない。


このヒロイン、パク・チャヌクの映画『お嬢さん』に出演して有名になったそうです。私も観ました。凄いな。日本は「変態」というジャンルで海外の人たちにとってのロマンの源泉になってるような気がする。ちょっと調べたら U-NEXTで日活ロマンポルノの『屋根裏の散歩者』とかも観れるね。今度観よう。