ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

マスゴミと呼ばれて考えた。

「自動ニュース作成G」に素晴らしい文章が紹介されていました。日経のITに特化したニュースサイトの記事のようですが、編集委員の方が「マスゴミ」と呼ばれることに心を痛め、なぜそう呼ばれるのかを考えておられます。そして、テレビや新聞の報道が「いじめ」のような袋叩きを繰り返す理由が、ここにあぶり出されてきました。ぜひ、全文を読んでみてください。面白いです。


◉本当のことを言う(ITpro 仲森 智博=電子・機械局編集委員
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090212/324601/?ST=management&P=1
『「オレたち,マスゴミって呼ばれてるんだぜ,知ってた?」。向かいの席で藤堂さんが言う。もちろん知っている。小心者なので,そのことをいたく気に病んでもいる。ゴミとか露骨に言われれば,ちょっと口を尖らせて言い訳してみたくもなる。けど,冷静に考えてみればちっとも意味があることではない。そう呼ばれるにはそれなりの理由があるわけで,弁明をしたらその「理由」がなくなるわけでもないだろうし。で,このことについて改めて考えてみることにした』
『「面白くない」ということも問題だろうけど,それより,権力や金銭,固有の思想などに歪められた情報しか報道せず「本当のことを言わない」という体質こそが,批判の対象となっているようだ。加えれば,ウケ狙いの過剰演出も偏向や捏造の予備軍で,少なくとも「本当のこと」ではない』
『上司が怖い,読者が怖い,スポンサーも怖い,さらには取材先も怖い。改めて考えてみると,こうした構造のなかで私たちは仕事をしているのである。そこに身を置きながらも「真実をありのまま舌鋒鋭く」表現するのは,それなりに勇気のいることである。けれど,それに慄き怖れに身を委ねてしまえば,手放しの賞賛や腰が砕けた当たり障りのない論評しかできなくなってしまう。でもそれでは読者や視聴者も飽きてしまうから,たまには何かを痛烈に批判したい。その,格好の標的になっているのが,とりあえず叩いてもどこからも文句がきそうにない犯罪者や大問題が露呈して立ち直れそうもない企業,さらには失言をしてしまった政治家ということになるのだろうか。昨今のテレビや新聞の報道をみていると,そんな「いじめ」にも似た傾向がどんどん強まっているような気がしてならない』