ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

FOURD が語る日本のBEEF 。

きょうは週末だからいろんなイベントが開かれていて、そこでは「TERIYAKI BEEF 」への賛否も語られてんだろーなー。聞きたいなあ。みんな、どんなこと言ってんだろ? もっと表にだしてもらいたいけどなー。FOURD というラッパーがVERBAL のポッドキャストを聞いた感想を書いていた。そこに書かれた内容には賛同できないけど、ラッパーが海外の状況を教えてくれたり、意見を聞かせてくれるのはとてもうれしい。私の意見も書いておく。



◉VERBALEYEZ(FOURD オフィシャル)
http://ameblo.jp/fourd/entry-10214471415.html
『VERBAL氏が「日本のディスのしっくり来ないのはなぜか?」という話をしていて結構前から俺もそれについて考えていて、それってビーフを取り巻く環境じゃないかなと思う。VERBAL氏も「日本の人ってそこまで陰険な内容は聴きたくないんじゃないか。」って言ってるんだけど、俺はディスりあっている本人達に問題があるのでは無く、「自分は関わりたくないけど野次馬的なメンタリティーは人一倍ある」っていう人がビーフを取りまいてしまうところに「しっくり来ない感」があるのかと。例えばアメリカの奴って起こっているビーフに対して見まもる側もある程度のオピニオンを持っている奴が多い。「今回はこっちが正しい。」「アイツのやり方は違う。」「俺はアイツの味方だから応援する」とか。はたまた日本は、「両方とも頑張って欲しい」とか(内容はともかくディスった行為自体に対して)「Hiphopっしょ!」。とか割と「(リスクを背負いたくないから)どっちの味方もしない」という日本に根付いた文化がディスに向いていないのかと。昔GASHIMAが「俺の(アメリカの)学校でも喧嘩は基本的に誰も止めないっすからね。一緒になってやるか、煽るかどっちかっす。」って言ってたの思い出したわ。後は、言葉の成り立ちが違うというのも一つあるのかも。例えば英語だとF Wordとか使って罵ったりとか、捨て台詞をはいて去るスチュエイションってアメリカで割と(一般の人でも)多いけど、日本語で「このクソ野郎!」とか言うと少しだけだけどニュアンス変わっちゃうというか、すごーく悪い人の使う言葉になっちゃうのよね』


私はSEEDA とOKI の「TERIYAKI BEEF 」のことを全面的に支持してる。最高だと思う。例えば、50 CENT を例にして、本場のラッパーはスケールが違うとか、日本でやってもしっくり来ない、なんて言われてもまったくしっくり来ない。だって、「TERIYAKI BEEF 」単純におもしろいじゃん。しかも、予算で言ったら「TERIYAKI BEEF 」は「SERIOUS JAPANESE 」の足元にも及ばないけど、私に取っては「TERIYAKI BEEF 」の圧勝だったよ。小が大に勝つ、「ジャイアント・キリング!」みたいな感じだったよ。それより、VERBAL やFOURD の意見こそ、なんのヒネリもなくてツマらないって。アメリカに対するコンプレックスを表明してるだけじゃないの? 日本っぽく「空気読め」みたいな感じで、「TERIYAKI BEEF 」を埋没させようとするのは、やめてもらいたいですね。



80年代にラップはじめた人たちは、「日本語でやってもかっこ悪い」とか、「豊かな日本で生まれたのに、ゲットーの黒人の気持ちがわかるわけない」って、さんざん言われてたわけじゃん。たしかに、今から見ればレベルが高くない作品も多かったかも知れないけど。でも、そこから20年以上の歴史を重ねて、ここまで盛り上がる状況ができてきたわけでしょう。大雑把に「日本のDIS は…」って語ってもしょうがないと思う。「TERIYAKI BEEF がダメなのか?」が聞きたいと思う。