ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

これってベトナム経済にも当てはまるのでは?

広瀬隆雄さんが「中国経済とスペイン経済が似ているところ」という文章を書かれていました。そこには『箱モノが次々に完成することを「経済成長」だと勘違いする風潮』という言葉があります。実は私もハノイの建設ラッシュを見ていて、モヤモヤとこのようなことを考えていました。それがはっきりと書かれていて、非常にすっきりとした次第です。まあ、私はハノイの投資の状況がわかっているわけではないので、中国やスペインと同じかはわかりません。でも、株価の低迷を見ても、それほど資金が流入しているようには見えないんですよね。最近、少し盛り返して来てるみたいですけど。気になります。


中国経済とスペイン経済が似ているところ(広瀬隆雄)
http://markethack.net/archives/51636118.html
『中国とスペインを一緒にすると読者の皆さんから袋叩きにされるかも知れませんが批判を受ける事覚悟で書きます。ある面、中国経済とスペイン経済は共通する点があります。どこが似ているか?というと:「箱モノは作れば作るほど限界的なリターンは漸減する」という当たり前の経済原則を頭から無視している点です。そして箱モノが次々に完成することを「経済成長」だと勘違いする風潮がはびこっている点です。僕は別にマンションや工場を建設することが悪いことだと主張しているのではありません。ただそうやって作られたマンションや工場は投資リターンを生まなければいけないと指摘したいだけです。リーマン・ショックが世界の金融市場を揺るがした時、中国政府は財投重視の財政出動をかけて腕力で成長を維持しました。大部分のマーケット・ウォッチャーは「これが中国の実力だっ!」とその政策を称賛しました。でも僕には少しわだかまるものがありました。なるほど目先の景気を下支えするには建設プロジェクトはお手軽だけど、それは中国がこれから行っていかなければいけない経済のソフト化、サービス化の必要性とは完全に逆行しているのです。箱モノは資本集約的なので先行して投資した資金をキャッシュフローによって回収しなければいけません。しかし一般的に言ってこれらの最近追加されたキャパシティから生まれるキャッシュフローにはお寒いものがあります』