ハノイの日本人

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ファン以外のための キスマイ 紹介。中編。

今年の5月にデビューする ジャニーズ のグループ Kis-My-Ft2 について、ファン以外の人のために紹介文を書いています。前編で下のキーワードの2つ目までを説明しました。キスマイ のデビューは、SMAP のブレイクで始まった ジャニーズ のこれまでを一旦リセットする目的があると書きました。嵐 で行くとこまで行ってしまったからです。


光GENJI のようにローラースケートを履いたパフォーマンスをする
KAT-TUN の弟分である
◉ 「 0 トップ 」「顔 VS キャラ」


そこで、キスマイ にはこれまでと違う個性が与えられました。グループとしての個性「0トップ」です。例えば、ジャニーズ から新しいグループがデビューすると聞いたときに、ファン以外の人が持つ関心は以下のようなものでしょう。「で、この中の 誰が キムタク なの?」と。つまり、一番人気のあるメンバーは誰かという意味です。TOKIO だったら 長瀬智也 ですし、NEWS だったら 山下智久 です。ドラマで主役を張れる人物です。KAT-TUN の場合は、亀梨和也赤西仁 という2人がいて「2トップ」と言われていました。これまでのグループにはそういう存在が必ず置かれたのです。


例えば、TOKIO の場合にはデビューの前になって、最年少の 長瀬智也 が加わりました。V6 も 岡田准一 が変則的な形で入っています。ただ、80年代生まれの『ジャニーズ黄金世代』は人材が豊富だったので、そのようなことは行われていません。嵐、タッキー&翼、NEWS、関ジャニ∞KAT-TUN です。


キスマイ は前回語ったように KAT-TUN の弟分ですから、「2トップ」ということになっています。現在ドラマ『美咲ナンバー1』に出演している 北山宏光藤ヶ谷太輔 の2人がそれにあたります。しかし、これまでの意味で言う「トップ」を張れる存在なのかは疑問です。今後、グループの人気が爆発して、彼らがドラマの主役に抜擢されることはあるかもしれません。しかし、いまの時点では「0トップ」という表現が妥当でしょう。では、TOKIO や V6 のように後から「トップ」を張れるメンバーがデビュー直前に加わったりしないのか?


これを心配するファンは多いようです。私も昨年、最初に キスマイ について語ったとき、それに触れました。二宮和也主演ドラマ『フリーター、家を買う。』で、弁護士役 で出演していた 横尾渉 のキャラが弱いと感じ、「 Y 」がつくメンバーが加入するのではないか?と考えたのです(Kis-My-Ft2 というグループ名はメンバーの頭文字から出来ています)。そのときは冗談めかして書きましたが、具体的な名前が浮かんでいました。現在、アメリカ留学中の「 Y 」屋良朝幸(やら・ともゆき)です。


しかし、私はメンバーチェンジはないと思っています。あるなら、デビュー決定までにしていたはずです。根拠もあります。Kis-My-Ft2 が本格的に活動始めた 2005年の次の年にはオリジナル曲『祈り』が与えられています。この曲は昨年ドワンゴから先行配信されていますが、その歌詞は大変興味深いものとなっているのです。「デビューできなかったこと」と「いつかデビューして君のそばに行けることを祈る」というような内容が書かれているのです。そして、そのためなら「どんなことでも僕は受け入れるよ」とさえ言うのです。


この歌詞はグループが組まれて時間経過するうちに、どんどん意味を増して行きました。メンバーとファンが数えきれない程願ったデビューへの思い「祈り」の物語がそこに誕生したのです。しかし、メンバーチェンジがあった場合、この物語は台無しになってしまうでしょう。それはしないと思うのです。そして、彼らのデビューを困難にして来た「0トップ」こそが ジャニーズ を活性化させる起爆剤になると私は思っています。(つづく)