ハノイの日本人

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ジャニコノ47. 田原俊彦『ハッとして!Good 』

久しぶりの「ジャニコノ」です。きのうも 宮下智 作詞の 少年隊『 What's your name?』を取り上げましたが、きょうは 田原俊彦の2ndシングル『ハッとして!Good 』(1980年)です。こちらは宮下先生が作詞、作曲をともに手がけられています。編曲は 船山基紀



◉宮下智、細野晴臣、Bill Nelson
http://d.hatena.ne.jp/reco-z/20050918
『宮下智(みやしたとも)本名:盛岡夕美子(もりおかゆみこ)。1956年東京生まれ。4歳よりピアノを習い、学習院女子高1年生の9月に米国留学。ヨルダ・ノヴァックに師事。以後、米国の数々のピアノ・コンテストで1位に選ばれ奨学金を授与される。75年、サンフランシスコ音楽学院入学。79年、同学院を主席で卒業。同年帰国。クラシック音楽の活動のかたわら、81年「宮下智」のペンネームで田原俊彦らの作詞・作曲を手掛ける』
 

♪ ハッとして グッときて パッと目覚める 恋だから


やはり一番印象的なのは上の歌詞ですよね? 実はこの歌詞の元ネタを見つけたんですよ。これまでは「グー、チョキ、パー」から連想された歌詞だと思ってたんですけど、違いました。いま、私は実家の京都に帰っています。ここには私がこれまでに集めたジャニーズ関係の資料が置いてあります。郷ひろみの本だけでも5冊ありました。それらを現在読み直しているのですが、その中に 1976年に発売された 和泉ヒロシ著『ジャニーズ・ファミリー —裸になった少年たち—』という本があります。この第3章 郷ひろみのところで「ひろみはどんなタイプの女の子が好きなのだろう」という文章を見つけました。


ジャニーズ・ファミリー―裸になった少年たち (1976年) (Hello books)

ジャニーズ・ファミリー―裸になった少年たち (1976年) (Hello books)


郷ひろみが「具体的なイメージがない」と語ると、著者はさらに質問を続けます。「じゃ君は女の子に恋しないの」「そんなことないですよ。僕だって恋はしたいです」「でも好みのタイプがいないんでしょう」「いや、そうではなくて。なんというのか、今、目の前にいないのに、どんな女性といって答えられないでしょう。つまりはそういうことですよ」「いつ、恋愛するのかな」「さあ、そればっかりはなんとも」「君自身の予感としては、どうかな」「そうですね。僕はきっと一目惚れかもしれないな。ぱっとあって、ぱっとひらめいたら、恋をしている、そんな感じかな」 デビュー直後の会話だそうです。さすが 郷ひろみ。少年時代からしっかりしていたんですね。


この「ぱっとあって、ぱっとひらめいたら、恋をしている」という 郷ひろみ の発言を引用して、田原俊彦『ハッとして!Good 』は作られたと思うんです。この曲のプロデューサーはジャニーさん。『ジャニーズ・ファミリー』という本もサブタイトルを見てもわかる通りw ジャニーさんが全面協力して制作された本です。発売された 1970年代後半はジャニーズにとって冬の時代とも言われるツライ時期でした。きっかけは 郷ひろみ の事務所移籍です。1980年に たのきんブームが到来。そして、冬の終わりをつげる明るい曲『ハッとして!Good 』が ジャニーさんの寵愛した 郷ひろみ の発言から作られたというのは、非常に感動的な話だと思ったわけです。


この後、さらに 松田聖子 から 郷ひろみ の話を書こうと思いつつ、眠たいのでまた。