ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

ワールドカップ最終予選、序盤3試合のまとめ。

今朝の高松はとても気持ちのいい天気で「もう1泊したら?」と言われてるようでした。いや、さすがに飛ばないと。上海の空港にやっと着き、さっそく空港のカフェに入って、将棋・名人戦の中継を観ようとしたのですが、ニコ生のページが開けません。中国は ニコ生観れないの? それとも回線速度のせい? うーん、残念。サッカーのことを書きます。


ああ、そうそう。オーストラリアのヤツらが、日本はスケジュールに恵まれてるとか言ってますけど、それはお前らがアジアカップ決勝で負けたからですよ。コンフェデのスケジュール上 仕方なく、最終日に試合が入らないスケジュールになったんですから。世代交代がうまく行ってないチームは大変だね。


3試合終わって勝ち点7、断トツのトップです。素晴らしいスタートを切れました。きのうの疑惑の笛は、日本とオーストラリアの独走を阻止するためと見る向きもあるようです。まあ、弱小国のことはいいです。日本はほぼ最終予選の通過が問題なさそうなので、評論家の方々もすでに予選突破以降に関心が向かっているようです。つまり、欧州、南米の強豪チームと互角以上の戦いをするためにはどうしたらいいかです。


まず、いつも一番厳しい 杉山さんから。『オマーン、ヨルダンに点差をつけて勝てたのは、個人の潜在能力が「普通」に発揮されたからだと僕は見る』と書かれています。そうですよね。ジーコ、岡田のときは、中東のワールドカップに出たこともないチームが、まるで強豪国のように扱われた時代でした。それに比べたら、ザック・ジャパンは及第点は取っているわけです。でも「僕が見たいのは、日本が10の力を10発揮するサッカー。持てる力をフルに発揮するサッカーだ」と書かれています。


◉日本が抱える大きなハンディ(杉山茂樹
http://blog.livedoor.jp/sugicc402/archives/4217429.html
オマーン、ヨルダンに大勝した事実には一目置く必要があるが、ならば同様に、W杯3次予選でウズベキスタン戦、北朝鮮戦の敗戦も忘れるわけにはいかない。この日本が見せた2つの顔からいえることは、本田がいるかいないかで日本の戦力は大きく変わるということだ。「本田ジャパン」とは、僕がこのブログ等で再三使わせてもらっている言葉だが、本田のワンマンチームぶりは、ここに来ていっそう色濃いものになっている。本田の出現と日本のレベルアップは切っても切り離せない関係にある。ザッケローニの力も認めないわけにはいかない。かつての日本は、オマーンレベルの国にさえ苦戦していた。バーレーンには大苦戦どころか、敗戦も経験している(前回W杯3次予選)が、これはサッカーの質が低すぎたことが原因。日本の持てる力を10とすれば、実際のピッチ上に反映されていた力は7程度に過ぎなかった。それが、今回、オマーン、ヨルダンでは8〜9発揮された。オマーン、ヨルダンに点差をつけて勝てたのは、個人の潜在能力が「普通」に発揮されたからだと僕は見る。酷かったものが、普通になったに過ぎないのだ。僕が見たいのは、日本が10の力を10発揮するサッカー。持てる力をフルに発揮するサッカーだ。選手を上手く乗らせ、10の力を12発揮するサッカーをしないと、(W杯ベスト16に相当する)ユーロでベスト8には入れない』


さて、ここで問題になるのが、日本が「持てる力をフルに発揮するサッカー」ってどういうのでしょう? いまのサッカーの延長上にはないのでしょうか? ザッケローニ監督は、原博実 強化担当がかけずり回って、やっと来てくれた監督ですよね。彼以上の監督には断られたわけですよ。まあ、杉山さんは4年だったら断られるけど、最後の2年だったら引き受け手があると言われてたはずです。


しかし、これだけの結果をだしてる監督のクビを切るなんて。岡田さんのときですら切れなかったのに、絶対に無理ですよね? そうであるなら、ここからどうやって実力を上げるかを考えるしかない気がします。ひとつは書かれているようにアウェイでのテストマッチを増やすことですよね。これはずっと言われてる話です。ホームでやると儲かるんですよ。スポンサーも喜んでくれるし。


だから、やっぱり、ロンドン・オリンピックもザッケローニに任せて、本気の勝負をしてくるってのがいいかもね。それなら 香川をトップ下で出場させるでしょうし。もちろん、関塚さんを切るなんて、絶対に無理だろうからあり得ないわけですけど。


◉五輪チームも監督はザッケローニで(杉山茂樹
http://blog.livedoor.jp/sugicc402/archives/4205695.html
ロンドン五輪に臨む五輪チームのテーマとは。目的とは。経験の少ない若手に活躍の場を与えようとしているのか。本気で勝ちに行こうとしているのか。日本は、そこのところがいつも曖昧だ。五輪チームの位置づけが明確ではないのだ。その「日本チーム」はとても漠然としている。継続性も一貫性もない。そもそも監督の決め方がなってない。密室的だ。なぜ関塚サンなのか。(中略)繰り返すが、僕の意見は「五輪チームも監督はザッケローニで」になる。いま日本サッカー界を眺めた時、最もグレーなものは何か。分かりにくいものは何か? といえばザッケローニの代表監督としての能力だ。選手の世界的な力より、それははるかに分かりにくい。その采配力を五輪という場で探ってみるのだ。ベスト16に行けば続投。それ以下なら……』


後藤さんは強豪国と戦うには、センターバックの育成が不可欠だと語られています。これもずっと語られていることですよね。やはり吉田のように海外にでる DF の選手がもっと増えて行かないといけないんでしょうね。私なんかは、それよりもサイドバックの選手が、簡単にクロスをあげさせる方が気になってるんですけど。オーストラリア戦は長友のコンディションがあまりよくなかったからなのか。


◉日本代表:先送りしてきたCB問題が露呈される次のイラク戦(後藤健生
世界の潮流「高速クロス」に対応できるDFの出現が待たれる
http://jsports.co.jp/press/article/N2012061311372802.html
ザッケローニ監督は就任以来、センターバックとしては今野泰幸吉田麻也の2人を、特別な事情がある試合以外、ほぼ固定で使い続けてきた。「この試合はテストに使うべきではないか」と思われるような試合でも、この2人はなかなか変えることがなかった。僕がザッケローニ采配について疑問に思うのは、前回までのコラムで何度か触れたように「香川真司をサイドに固定して、トップ下で起用しなかったこと」と、「センターバックのバックアップを準備しなかったこと」の2点だった。(中略)幸いU-19代表以下の年齢層には、強力なセンターバック候補は何人かいる。だが、彼らが今から経験を積んで、フル代表で活躍できるようになるまでは数年はかかる。つまり、2014年には間に合わないだろう。まあ、それほど悲観することはない。イラクには攻め勝てばいいだけのこと。ワールドカップ最終予選は、よほどの失敗がない限り、勝ち抜けは間違いない。本大会でも、それなりに戦うことはできるだろう。ただ、僕は「センターバック問題が解決しない限りは、2014年に優勝するのは無理だ」と言っているだけなのである』


あと、杉山さんがよく語られている「本田ジャパン」問題。本田がいるのといないのとで、まったく別のチームのように変わってしまう。これはどうなんですかね? 理想を言えば、たしかに、本田がいなくても同じレベルで試合ができるのはいいことですけど。うーん、これはよくわからない。香川のさらなる成長を待つではダメでしょうかね? 湯浅さんのように、素直に 本田の成長を喜びたいという気持ちでいますけど。


◉着実に発展をつづけるザックジャパン・・(オーストラリアvs日本、 1-1)(湯浅健二
http://www.yuasakenji-soccer.com/yuasa/html/topics_4.folder/12_aust_vs_j.html
『この試合での本田圭佑は、とても効果的に、そして数多くボールに触った(彼にパスが回されてきた)。もちろんボールがないところでの動きの量と質がアップしたこともあるけれど、私は、その背景に、チームメイトの「シンパシー」と信頼があったとも思うわけです。本田圭佑は、ほぼ全ての「ボール絡みプレー」を、効果的に、そして美しく魅せちゃう。そして、目の覚めるようなボールコントール&「タメ」から素晴らしいパスを展開し、パス&ムーブで次のスペースへ飛び出していく等、効果的コンビネーションのコアとして「も」機能したりする。私は、ここまでの3試合でザックジャパンが創造した価値の最も大きなモノの一つとして、本田圭佑のホンモノのブレイクスルーを挙げることに躊躇(ちゅうちょ)しない。積み重ねた勝ち点も含め、ホントに良かった、良かった』