ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

兎小屋通信、最終回。

東京に滞在したとき、シェアハウスに寝泊まりしていました。いやー、酷かった。下の記事のようなフレンドリーな空間を避けるために、ネットカフェチェーンが経営するところにしたんです。ちゃんと、下見しないとダメですよね。マジでツラい目にあいましたw ブログのネタにはいいと思ったんですけど、会う人たちに同情されそうなので書くのをやめてました。忘れる前に書いておきます。


◉“外国人ゲストハウス”の危険な現実…思わぬ異文化交流も
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121026-00000502-sspa-soci
『若い世代を中心に、「日本にいながら国際交流ができる」と人気の外国人ゲストハウス。だが、軽いノリで入ると思わぬ“異文化交流”をしてしまうことも。就活目的で上京した平田真美さん(仮名・22歳)は、「安く住めて英語の勉強もできるから、ラッキーぐらいに思っていたんですけど……」と話す。「ネットで探して、HPに楽しそうな写真がたくさん載っていたので、そこに決めました。新宿区で家賃3万円の格安ドミトリーだったけど、立地もいいし、将来留学をしたいと思っていたので、その練習にもいいかなと思ったんです」だが、実際に彼女を待っていたのは、「ここにいたら頭がおかしくなると思った」という空間だった。「共有スペースだけでなく、ベッドのある寝室でも、毎日朝まで大騒ぎ。クラブ音楽が爆音で流れ続けて寝れないし、明らかにタバコじゃない煙の匂いもするし、英語の勉強なんて夢のまた夢でした」さらになんとか寝られたとしても、酔った外国人が彼女の寝床に侵入。「ココはマジでやばい」と思い、1か月もたたずに脱出した』


まず情報から。神田の駅から10分以内の凄く便利な場所にありました。昭和通りに10メートルほどで出る場所です。通りに沿って15分も歩けば秋葉原にも行けます。それだけでそこに決めたんです。40日間で9万3000円ほどでしたかね。2ヶ月いればデポジットの2万円が返金されたのですが、そろそろハノイに戻らないといけなかったので。1日2000円ちょっと。ホテルに泊まるよりは断然安かったわけです。


でもね、ここまともなベットもないんですよ。3畳もないスペースで、床か木造の棚かどちらかに寝ることになります。あとは小さな簡易の机とテレビがあるだけ。エアコンは廊下に業務用の大きなのがあって、それを内向けの換気扇で取り込む感じ。凄いでしょ?


さらに、隣の部屋との仕切りが薄い板1枚なんです。電気を消すと天井の隙間から光が少しもれてくる。だから、声なんか丸聞こえ。あと、地下1階にコインシャワー、コインランドリー、共有スペースがあります。まあ、タバコを吸ってる人が多かったので、共有スペースはほとんど使いませんでした。前に書いたベトナム人たちはドミトリーの部屋にいました。そっちは月2万9000円。


私は隣の部屋の人とトラブったんですよ。入って3日目くらいだったかな。隣はずっと部屋にいる人でした。なにをしてる人なのかはわかりません。20代後半から30代前半くらい。シャワー浴びるときか食料買いに行くとき以外、外に出る事があまりない人だったんです。彼は独り言を大声で言うんです。テレビやネットと対話する感じ。さらに、一番キツかったのがカーッペエってタンを吐く音。しかも頻繁に。ベトナムみたいに空気が悪いならまだわかるんですけど、東京はそれほどでもないですよね? なんかの副作用なのか?


それが嫌で壁を叩いたんですよ。何回か。そしたら向こうが切れました。壁越しに怒鳴ってきたんです。しょうがないので、向こうの部屋の前に行きました。静かにしてくださいと言いに。そしたら、ドアを開けずにがんがん壁を蹴って来たんです。威嚇ですかね。その時点で「失敗したー」ですよ。もう明らかに話が通じないと気づきました。遅い!


そのあと部屋から出て来たんですけど、私を見て明らかに「なーんだよ」って顔をしてるんですね。自分よりもケンカが弱いと判断してのことだと思います。ビビって損したみたいなことを言ってるわけです。さんざん怒鳴る相手に、私が顔を背けていると「なんか言えよ」と言うので「静かにしてください」とだけ返しました。まあ、それでその場は終わったんですけど。


部屋に戻ったら、彼が武勇伝を語りだしたんですよ。携帯で。もう1回壁越しに「静かにしてください」と言ってみたんですけど、静かにならないので、運営会社にメールしました。隣がうるさくて困ってますと。そしたら、こちらから伝えるので、文句は直接言うなと返事がきました。まあ、たしかにそうした方がいいんでしょう。そう言えば、運営会社の人に最初会ったとき、神田ではなく荻窪の方をやたら勧められたんだよな…


次の日、驚くべきことが起きました。彼が女性を部屋に連れてきたんです。凄い仕返しだと思いましたよ。おいおい、こんな部屋でおっぱじめるのかと心底驚きました。もうしょうがないので、しっかり聞く事にしたんです。めったにないことですし。でもですね、なんか感じが違うんですよ。どうやら家族関係みたいでした。しかもジャニヲタ。ちょうど映画『踊る大走査線』をやってたんです。そしたら怪談トリオがどうたらという会話が聞こえてきました。まあ、それはいいんです。


とにかく、運営会社にメールしても対応してくれないので、諦めました。どうせひと月ほどですしね。耳栓をしてるか、ヘッドフォンで音楽を聴いてるか。それでほとんど問題ありませんでした。寝る時間は静かでしたし。そして、彼も私に会わないようにしていたようで、廊下でもまったく出くわす事がありませんでした。だけど、困った事がひとつあったんです。


彼は私が昼過ぎまで部屋にいると、極端な大声をだしたりして、追い出そうとして来ました。私が部屋にいると困ることでもあるのでしょうか? 一体、なんだろう? タンの事も含めて、かなり不気味に思っていたので、もちろん詮索はせずに出てきました。隣にどのような人が住んでるか、まったくわからないと気にならないのですが、薄くわかるとけっこう気になりますよ。こわいなー。東京にはいろんな人がいますからね。