ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

ジャニ友 Oさん、1月後編。

久しぶりに Oさんと対談しています。前編は以下から。今回は年末年始の番組を中心に話しています。Oさんとは付き合いが長いので、お互い好き勝手なことを言ってますが、別にケンカしてるわけではないので、ご安心を。


◉ジャニ友 Oさん、1月前編。
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20130116/1358355132



——さて、年末年始のテレビについて語って行きましょう。NHK紅白はどうだったでしょう? 一番印象的だったのは誰ですか?
Oさん:世間的には美輪さんに注目が集まっていましたね。正直、私は紅白全体つまらなかったので、特に印象に残ったことはあまりないなあ。迷走もここまできたか・・・という感じ。だいたい紅組のトリが「いきものがかり」でいいいのか? サブちゃんだけでなく、私も許さないですよ。あっ、サブちゃんがどう思っているかわかりませんけどw



——それは 2011年に暴力団排除条例が出たからでしょう。演歌を前に出しにくい状況があるんですよ。
Oさん:それ2012年も影響してたんですね。忘れてました。ところで、やっぱり曲をメドレーにするのがいけないのだと思います。ジャニーズの悪口ではないですよ。NHKも選曲をなんとかしろよっ!と。その年の歌を歌ってほしいです。でもそれだと歌う曲がない方もいらっしゃいますね・・・


——まあ、長時間の番組ですから、どの世代にも退屈させないことに配慮がされているんでしょう。普段、歌番組を観てない人も観る番組ですから。視聴率もよかったみたいですよ。
Oさん:今回は事前に曲目などの情報をインプットせず、いきなり見たので、ガッカリ度が高かったのかなあ。



——今年はかなり充実してたと思いますよ。五木ひろし『夜明けのブルース』はフルバンドでやって欲しかったけど。ベテラン勢は別にして、今回はももクロ紅白でしょう。気迫のこもったステージ、素晴らしかった。見ましたか?
Oさん:ももクロ見ましたよ。いつも一生懸命ですよね。でもまだ女性アイドルはよくわからなくて・・・そうだ正式な出演ではなかったと思いますが、ナミビアからの MISIA が素敵でした。南アに行ったのだから、ナミビアにも足を延ばせばよかったなあと。なーんて、そんなに簡単じゃないですね。



——これだけで紅白の予算の6分の1を使ったとかで話題になっていましたね。でも、技術屋の人たちは喜んだでしょう。こういう実験的なことをやって、完璧に成功させたわけですから。暗い話が多いテレビ関係では、特筆すべき出来事だったと言えるのかも。
Oさん:ジャニーズでは、初出場の 関ジャニにはもうちょっと、はっちゃけてほしかったと、やや残念感が強いです。


——そうですか? 天童よしみのときは観てないですか?
Oさん:すみません、録画したものを観たので飛ばしてしまいました。まだ録ってあるから、そこ観てみます。応援で入ったということですね?


——TOKIO と一緒に応援で入りました。これも ももクロ効果と言えるかも。いや、MISIA 効果かw 予算が足りなくて、カラオケにしたり、バックでアイドル踊らせたりして節約したんですよね。
でも、細川たかしのときには「もっと、ももクロ映せよ」と思いましたし、天童よしみのときには、関ジャニ∞の「そこまで頑張りますかw」ってダンスがあったりで面白かったんですよ。目障りだけど気になるアイツだったなw
Oさん: その表現、笑えますw 



——これ凄いでしょ? 関ジャニ∞のアルバム『 PUZZLE 』に収録されてる『ブリュレ』の歌詞なんですよ。作詞・作曲は田中秀典さん。だから、2009年の前半までは関ジャニ∞にも、ももクロに負けないくらい面白い歌詞があったんです。関ジャニ∞ の歌詞が2009年後半から漂白されるのと同時に、入れ替わるように ももクロ がデビューしてるのは面白い偶然です。
Oさん:すごい気になってきた!!! 私のイメージでは TOKIO はよく演歌歌手のバックで何やらパフォーマンスをやっています。関ジャニ∞はその流れを受け継ぐのでしょうかね。


——TOKIO の演奏けっこうよかったですよね。なんやかんや言われても TOKIO いないと寂しい感じはしますよね。
そして、恒例のジャニーズ・カウントダウン・コンサート。
Oさん:これもう15周年になるんですね。もともとは J Friends の活動の一環でしたでしょうか? ずいぶん続いているもんです。もはや国民的行事になっているような気がします。
いろいろ気になる点もありましたが、まあジャニーズタレントがあそこまで集結するのを見ると、血が騒ぎ、アドレナリンが湧き出てきますw
気になったのはマッチから始まって、マッチの登場シーンが多かったことです。私たち世代はいいとして、今のジャニーズファン、それでいいのか?と問いたいところです。


——30周年のときから、ジャニーズは マッチさんを紅白に出したいと思ってるらしいですね。でも、出せない。それもあってのことでしょう。あと、キンキもフュチャーされてましたけど、これは 15周年の年にあまり活動ができなかったお詫びでしょう。
Oさん:キンキの進行はしっくり来ました。スタート時から見慣れているからでしょうか。それと今をトキメク、嵐 と 関ジャニ がドーム不在というのも、とても残念です。


——録画になったとネットメディアが叩いてましたけど、これは昨年の映像などを観てればわかる話です。ライブ映像だと、ドームの方のカメラが足りなくなる。予算の都合でしょう。
Oさん:またデビュー組が増えてきたので、1グループにかける時間が短くなり、シャッフルもなんとなーく雑に思えました。
あと、ちょっとせつなかったのは、4人で頑張っている NEWS がいるのに、山P や 内くんがソロとして出ていたことです。


——そのときだけ一緒にやれと? それはないですよ。ジャニーさんにとって自分が組んだグループが壊れることは、こんなに腹立たしいこともないんですから。
Oさん:いえいえ一緒にやれ!という意味ではなくて。抜けた方は出演しない、もしくは別会場から中継の方が、私の中で納得できたということです。


——私は逆ですね。山P よく出た、偉いと思いました。1年に1度のお祭りですからね。一緒に出た方がいいですよ。
Oさん:なるほどねー。良かったのは選曲かな。Kinkiの『愛のかたまり』を聴けたのは非常に嬉しかったです。もしかしてライブではやっているのかもしれないけれど、テレビでしか見ていない私にとっては久々、新鮮ですらありました。関ジャニの『アオッパナ』も良かったです。会場にいてくれたら、もっと盛り上がっただろうなあ。


——関ジャニ∞ 全否定だった Oさんとは思えない発言ですね。なにかありましたか?
Oさん:うーん。ジャニーズ休んでいる間、つまり産休・育休の間、平日昼間のテレビ『ヒルナンデス』をよく観ていました。知らず知らずのうちに、木曜レギュラーの 横山・村上 が私の中に入り込んできたのかもしれません。
そして年齢上、Sexy Zone中島健人 しか出られなかったわけですが、(その他の子達は舞台下で応援という形)赤い衣装でとても頑張っている姿が目に飛び込んできました。ちょっと得したんじゃない?と思いました。


——他に、なにか見た番組はありますか?
Oさん:中居君が司会する『火曜曲』の特番です。ジャニーズメドレーだけ観ました。SMAPHey! Say! JUMP、キスマイ、Sexy Zone が歴代ジャニーズの曲とグループシャッフルで歌うんです。


——それは観てないな。そんなに力入れてたんですか。
Oさん:中居・草・香取の大ふざけ『NAI NAI 16』にも大笑いさせられましたが、私が感動したのは、木村・稲垣をボーカルに据えた男闘呼組『TIME ZONE』です。岡本圭人がギター弾いたんですよ。それでギターがフィーチャーされるところで木村が「ケイトッ」と叫んだんです。まるで 和也が「ショージっ」と言ってるみたいでした。岡健 に憧れていた 木村が、その息子にそんなこと言っちゃって、ウルウルですよ!



——へえー。凄いな。じゃあ、探して観てみます。
Oさん:それでカウコンとこのジャニーズメドレーを観た、うちの妹の感想は「キスマイって完成度高いね」でした。いかに 光GENJI のローラースケートやダンスがダメだったかってこととの比較なんですけどね。普段キスマイのことはほめない妹なのに、ちょっと面白かったです。


——キスマイのパフォーマンスは素晴らしいですよね。ライブDVD のメイキングなどを観てると、少しずつ難度を上げているのがわかりますよ。もちろん、最初にやった 光GENJI は素晴らしいわけですが。
最後に 山田涼介主演ドラマ『金田一少年の事件簿』の「香港九龍財宝殺人事件」。
Oさん:子供を寝かしつけながら、何とかリアルタイムで観ましたよ!(録画もちゃんとしました)一言でいえば、面白かったです。たぶん山田君のはじめちゃんが、剛以来のイメージぴったりな「はじめちゃん」だったからでしょう。



——そうですか。私は『理想の息子』みたいな自然な演技の方がいいように思いました。過去作を見たことで、力みがあったのかも。あと、脚本が酷いと思いました。原作に割と忠実だったそうですけど、ミステリーにしては穴だらけ。あんなアバウトな地図で隠れ家にたどり着けるのか?とか。ジャニーズ次期エースのドラマなんだから、脚本のチェックはしっかりやって欲しいです。
Oさん:韓国や台湾、香港の俳優さんも使い、香港ロケまでしてお金かかってそうなので、その分大ざっぱな作りなのも仕方ないと思いましたが、wakita-Aさんの言うように、次期エースということを考えると、もう少し丁寧な脚本であってほしかったですね。
冒頭の香港の街を歩いているシーンは、私は何故か『食いタン』スペシャルを思い出してしまいましたけど・・・それと剛時代の映画版もなんとなーくかぶるように思いました。


——香港はよさそうですね。一度は行きたいと思っているんですけど。
Oさん:あら? 香港はまだ行かれてなかったんですね。余談ですが、みゆき役はともさかりえが一番しっくりきますね。


——今回はみゆきとモデルとの2役ということで、モデル出身の川口春菜がキャスティングされたんでしょう。そもそも、みゆきとはじめの会話がほとんどありませんでしたよね。でも、モデルのときの川口春菜はきれいだったな。
Oさん:はじめとみゆきの掛け合いが面白いのにね。


——まあ、そういうとこも含めて、脚本は重要ですよね。
Oさん:今回の香港編は日本、韓国、台湾・香港の俳優が集い、香港でロケするという、ジャニーズアジア戦略がわかりやすくてよいです! ただ話に出てくる核爆弾というのはちょっと今のご時世、もう少し配慮が必要じゃないのかなというのと、あれだけ殺人が起きてると、私の世代だと、『Gメン』シリーズで香港は怖いところという記憶がよみがえってきますw



——金田一シリーズは、横溝正史も含めて人がたくさん死ぬのが売りですしね。全員死んでから謎解きをするのは伝統芸ですよw 
Oさん:また 山田くんでやってほしいなあ。そうだ 有岡 も金田一少年の後輩役で出たのですが、最初誰だか全然わからなかった。本筋とは関係ないけど、コスプレに注目ですw


——ジャニーズが Hey! Say! JUMP を売り出すのに、『金田一』を利用する可能性はありますよね。松潤の『花より男子』みたいに。その主題歌3曲をきっかけに嵐はブレイクしましたから。
Oさん:あーそれは言えますね。


——でも、原作のネタは尽きてるでしょうし、新しくストーリーを書く必要があるでしょうね。
Oさん:華流ファンとして私がもう一つの楽しみにしていた、台湾勢ではビビアン・スーは変わらず可愛かったですよ。ガッカリというか、違和感を覚えたのは、ウーズン(台湾の飛輪海の一人)の日本語が吹き替えで、セリフが一人だけ日曜洋画劇場になってしまったこと。ウーズンに日本語の長セリフはちょっと難しかったみたいね。ついでにドラマ全体では、冒頭のCGがしつこすぎだったかな。



——そうですね。ビビアンきれいでしたね。
さて、Oさんにも電子書籍『ジャニーズのトップグループ制と現在のトップ嵐』を読んでもらいました。感想を聞かせてください。
Oさん:前の nataliaさんも書かれているように、文体が意外でした。ただ新書をイメージして書いたのかな?と思ったので違和感はありませんでした。


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◉ジャニーズのトップグループ制と現在のトップ嵐

 http://p.booklog.jp/book/62547

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——私もいつかは楽しい感じで書きたいとは思ってるんですけど、まずはコアの部分をしっかりさせようと思ったんです。名刺代わりの一発ですから。
Oさん:wakita—Aさんは『芸能をビッグビジネスに変えた男「ジャニー喜多川」の戦略と戦術』(講談社)/小菅宏という本を読みましたか? 文体は堅めです。


アイドル帝国ジャニーズ 50年の光芒 (宝島社新書)

アイドル帝国ジャニーズ 50年の光芒 (宝島社新書)


——はい。もちろん、読んでいます。その方の昨年でた新書『アイドル帝国ジャニーズ50年の光芒』も読みました。そこではジャニーさんの同性愛の件についても書いてましたよ。でも、触れてない部分にこそ本当のタブーがありそうで、そこが非常に気になりました。Oさんが言われた本はビジネス書でしたよね。
Oさん:一応、ビジネス戦術を交えた項目建てにしていますが、内容はジャニーズの歴史がほとんどです。それと比べる必要はないけれど、それと比べるなら、wakita—Aさんの作品のほうが切口が新しいし、対象を広く一般とすれば、ビジネス書として参考になると思います。芸能本として扱われるのはもったいないな。


——Oさんの旦那さんにもビジネス書にしたらいいとアドバイスをもらったんですよね。その後、他の方にも同じアドバイスをいただきました。その本がどの棚に置かれるかを出版社は考えるという話です。でもなー、私とビジネスって結構距離がありますよ。もう少し内容を煮詰めてから再度考えてみたいと思います。
他で、なにか突っ込みどころとかありましたか?
Oさん:細部の内容などは突っ込むところありませんよ。


——では、トップグループ制について理解してもらえたということでいいですか?
Oさん:はい、理解しました。ちょっと時間かかってしまいましたね。申し訳ないです。
あえて指摘するとしたら、トップ制のこと、歌詞のことが入り組んでしまって、何となくスッキリしないんですよね。


——そうですか。もっと、はっきり分けた方がいいのかな。
Oさん:トップ制を語る上で象徴となる曲とその歌詞が重要なのは理解していますが、縦糸と横糸がうまく絡んでいない感じです。整理すれば、複数のストーリー(書籍化)ができそうですよ。


——これは最初に書いてあるようにサマリーなんです。300ページほどになりそうな本文の概要です。なので、ざっくりトップグループ制を説明したわけです。だから、元々が歴代のトップについての7つの物語なんです。
でも、それはどういう指摘なんでしょう。例えば、嵐だけ、単独のグループで書いた方がいいとか。気になるので、もう少し詳しく言ってもらえるとうれしいです。自分では気づけないことなので。
Oさん:あー嵐だけとかは考えなかったです。私は wakita-Aさんが何を狙っているかによると思うんです。私は出版素人なのに、偉そうなことを言うの許してくださいね。


——いえいえ、ジャニーズ・ファンの感想はなにより参考になりますから。私が今回の電子書籍で書いたのは、タイトルにもあるようにトップグループ制というジャニーズ事務所の主要戦略を解読し、説明することです。それは誰も書いたことのないテーマですよね?
Oさん:そう思います。でも「嵐が現在のトップである」ことはジャニーズファンには周知の事実。仮にその理由を裏付けていくというのであれば、最初にそれをバーンと持ってきて、wakita-Aさんの考えるトップグループ制を、転換となる曲の歌詞を解説し、歴史を紐解きながら綴ればよいのではないでしょうか。
「嵐がトップなのはこういう理由。わかったか、お前たち!」的な方がスッキリすると思います。それであればビジネス書ではなく、ジャニーズファンにも読んでもらるものになりますよね?


——そもそもジャニーズ事務所のなかに明確なトップが存在すると思ってなかったでしょ? そのシステムを解説する最初の本を書こうとしているのです。
それに、私がトップ制について最初に書いたのは嵐がトップと認知される前、2008年9月からです。当初は Oさんにも「 SMAPの方が上だ!」と否定されました。その後、嵐自身がトップであることをテレビで認める発言をしたわけです。鶴瓶の『A-Studio』に 二宮和也 が出演した回です。それは2010年の10月ですよ。この番組の放送作家木村拓哉とも関係の深い 鈴木おさむです。トップグループ制については認めてもらえたのでしょうか?
Oさん:なるほど。トップグループ制の存在と、その法則は wakita-Aさんから教えてもらったので、私は当然最初は気づきませんでした。
私の頭も整理ができました。そうであれば、やっぱりトップグループ制についてと、今のトップ 嵐とで分けたほうがすっきりしそうです。


——分けてないですか? 嵐 が登場するのは最後の2章ですよ。そして、現在のトップが 嵐である以上、嵐 を例にトップが受け継ぐ物語を紹介するのは別におかしなことではないでしょ? 具体的なグループの説明がないと余計に説得力がなくなると思うんですけど。
Oさん:もう一度、読み直しました。分けて書いてありますね。4.の SMAP から嵐 へのバトンタッチのパートで、ちょっと混乱してしまいました。でもここが一番重要なパートですよね。失礼しました。


——nataliaさんとも1年前にここで話しましたが、トップになって以降の嵐は、戦略的に失敗してるという認識なんです。残念なことですが、ミリオンを1枚も出せなかった。バラエティ番組を週3本もやらせるとか。やっと修正されるようですが。
Oさん:そういえば、CD に関しては失速しているような・・・


——この CD が売れないご時世で、握手もしないでここまで売っているのは驚異的です。でも、2010年にミリオンを出せなかったのは問題だった。AKBに年間シングルランキングで負けた。人気は圧倒的なのに、戦略で負けたことにジャニーズ事務所自体が、たぶんジャニーさんがダメ出しをしたと言ってるのです。
嵐の CDで描かれたストーリーはどうでしたか?
Oさん:あれ面白い考察でした。私の中では『 時代 』とか地味な存在の曲なんですよ。でもそれにも実は重要なメッセージが込められていたんですね。ターニングポイントとなる曲が、必ずしも売れた曲というわけではないのも「うーむ」と考えさせられました。


——ありがとうございます。面白かったのなら最初に言ってくださいよ。誰かに頼まれて叩いてるのかと思いましたw
実は、2011年の『 Lotus 』から再びメッセージが込められました。「物語(ストーリー)始まる」と歌詞に登場したんです。そして、それ以降は非常に厳しい内容で。これ、私が嵐の悪口を言ってるんじゃないですよ。ジャニーズが歌詞に込めたメッセージを解読してるわけです。
決定的だったのは『 Face Down 』の歌詞に、嵐は You を見失ったと意味する歌詞が登場したことです。You はファンのことですよね。これはジャニーズとしては決定的なダメ出しです。そのことはドラマ『 PRICELESS 』にも描かれていたので、間違っていないはずです。
Oさん:うーむ。それは嵐がいけないの? それとも事務所の売り方が間違った方向だったのでしょうか。あージャニーズがダメ出ししてるってことは 嵐 の5人に問題があると?


——嵐が曲や歌詞を用意したわけではありません。当然、嵐 のCDを制作したスタッフが失敗したという話です。もしくは、嵐の活動戦略を考えたスタッフです。
ジャニーズにはこれまで何度かミリオンをノルマに制作したシングルがあります。その方法を使えば余裕でクリア出来た課題でした。極端な話、ファンはどんな楽曲でも嵐が歌うなら買いますよ。なのに・・・ 嵐のシングルは世間一般に聴かれることよりも、ファンに向けてだけ制作されて来ました。
なので、ファンクラブの会員は 50万人以上いると言われているのに、ミリオンを出せなかったんです。それは女子アイドルのファンが聞いたら、びっくりする話です。ファンが2枚買えばミリオンになる数字ですから。嵐 の人気は飛び抜けて凄いのに。
Oさん:私はシングルを買わないのでちょっと耳が痛いです。あんなに好きだった男闘呼組もシングル勝ったのはデビュー曲だけです。以前、wakita-Aさんは 嵐 は CDじゃなくライブDVD が売れるグループだと言ってましたよね。


——ミリオンが出なかったのは、もちろんですが CD を買わなかったファンのせいではありません。いわゆるドーピングなしで 50万枚以上売れているのですから。何度も言いますけど、現在の CDが売れない状況では驚異的なんです。
DVDについては、嵐 は断トツで1位です。しかし、世間で語られるときには CDシングルがアーチストのランク付けの指標に使われます。なので、嵐よりも数段人気で劣る AKB が国民的アイドルと呼ばれ始めました。戦略では向こうの方が上手だったわけです。
下の記事で2011年以降のシングルについて書いています。CDシングルでミリオンをだせなかった2010年を受けて、ジャニーズ事務所は嵐の戦略が失敗したとCDから発信します。これは昨年12月になってやっと気づいたことです。電子書籍にも「追記:嵐の現在」でさらに詳しく説明しています。


◉ジャニコノ50. 嵐『 Face down
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20121224/1356344606



——今度の 相葉ちゃんのドラマが『ラストホープ』というんですよね。この医療ドラマは私が好きだった TBS の『 GM 』、ヒガシが主演したドラマと題材が似通っています。総合診療。向こうはヒガシの天才によって難局を打開する話が中心でしたが、こちらは嵐をテーマに、医師たちが力をあわせて命を救う話になっています。



——私は 嵐 の最後の希望は、ミリオンセラーを出すことだと予想しています。今回の主題歌のタイトルもかなり意味深ですよ。3月に発売されるそのシングルに力が入っていることは、すでにファンの方も気づいているでしょう。
でも、本命は 24時間テレビの前に出るCDだと思います。そこで素晴らしい曲が発表されると期待していますけどね。
Oさん:とうとうミリオンきますか〜 wakita-Aさんがブログに書いてたオリコンさよなら時代到来ですけど、それでもミリオンにこだわると考えますか?


——電子書籍には書きましたが、嵐は自身の CDシングルのセールスが安定した2008年にトップに立ちました。だから、その後 AKB に負けたことが問題になるんです。
それと、国民的アイドルという言葉にこだわるジャニーズとしては、みんなが知っている曲がないというのは問題なんです。それを象徴する意味でミリオンが必要なんです。オリコンうんぬんとは別の話です。
Oさん:よくわかりました。以前、私が嵐はトップではないと言い張っていたのは、たぶん皆が知っている曲がない、大ヒット曲を持っていないということが背景にあったのでしょう。


——いえ、あの頃は SMAP を応援してそう発言されたんですよw 代表曲がないというのは、私がずっと言い続けて来たことです。
一方、Hey! Say! JUMP は CDをそれほど重視していません。デビューから5年経っているのに、まだ9枚のシングルしか出していないのです。デビューした2007年の時点で、すでにCDオワコンと考えていたとすると「さすが!」と言いたくなります。
Oさん:Hey! Say! JUMP のCDリリースの少なさを心配していたのですが、それも戦略だということですか。



——そうです。2007年の時点でその戦略を立て、実行したジャニーズは凄いと思うんですよ。今年は前半からいろんなことが起きると思うので、私も頑張って文章を書こうと思ってます! ありがとうございました。