ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

Perfume の Newアルバムが素晴らしいのは AKB のおかげ。

AKBライターのさやわかさんの文章に注目しています。「AKBライターってなに?」と思う方もおられるでしょうか。アイドル関係でヒットがでると、必ず AKB の影響だって書くライターさんたちのことです。『あまちゃん』でも ももクロでも、AKB 効果で大ヒットしたと書く人たちなんです。今回、さやわかさんは、Perfume の新しいアルバムについて書かれていますよ。でも Perfume の文章に AKB という3文字は必要ないですよね?



◉「まるで洋楽」というレベルを超えた、Perfume中田ヤスタカの挑戦(さやわか)
http://realsound.jp/review/name/perfume/perfume.html
『いま日本のCD市場が世界的にもまれなレベルで売り上げを回復させているのはアイドルグループがコアなファン層に向けてAKB48の「総選挙」に代表される特典付き販売を大々的に展開した結果と言って差し支えないはずだ。つまりファンはライブを見たり握手会に参加したり、あるいは総選挙に投票したいがためにCDを買うわけで、アイドル側はその気持ちを利用してCDを大量に捌いている。売り上げとは裏腹にアイドルは真面目に音楽をやっていないなどと揶揄される所以がここにある。ところがそのさらなる結果として、ここ最近のアイドル楽曲はむしろ音楽的に多様化が進み、質が向上し続けていると言わざるを得ない。その傾向は今年に入ってからますます顕著になってきた。要するにアイドルシーンが限界まで「曲なんて何でも構わない」という音楽軽視の傾向を押し進めた結果、「何でも構わないのならいい曲を作ろう」という動きがどんどん広まっている。シーンは活発で表現は広がりを見せ、またライブの盛況やCDの売り上げ増によって予算も増えており、良質な音楽を志すスタッフが自由にものづくりできる状況が整っているのだ。ゆえにアイドルシーンの楽曲は質的向上の良きサイクルに入っていると見ることができるのではないだろうか。(中略)Perfumeがいまこういう際だった音楽性を持つアルバムを出すことができるのは、こういう市場動向があってこそのことだと思われる。これは「Perfumeがアイドルかどうか」とか「Perfumeは握手会商法なんてやってないからすごい」などという浅薄な語りを超えている。つまり、中田ヤスタカはおそらく、上記したようなアイドルシーンがもたらした日本のCD市場の盛況を俯瞰した上で、今ならこのアルバムを出すことが可能であると判断したに違いない』


かなりアクロバティックな文章ですよね? AKB が選挙や握手でCDを大量に売り捌く⇒ 音楽軽視の傾向が進む⇒ なんでもいいならいい音楽をつくろう⇒ アイドルシーンの楽曲は質的向上の好サイクルに入った⇒ だから、Perfume のこういうアルバムが出たのは AKB のおかげ!!!! うそでしょう?



AKBにおける「音楽なんでもいい」は、例えば、CDに収録される楽曲がわかるずっと前から発売予約がスタートし、100万枚売れたりすることですよね? つまり、楽曲は本当にどうでもいいという。もしくは、CD が大量にゴミ投棄されたとか。焼かれたとか。結局、この文章は AKB を悪く言うなってことと、Perfume のアルバムは「洋楽のようだ」としか言ってないように読めるんだけど。間違ってますか?