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兄が母の認知症治療を許さない! 1年が経過…

両親が神戸の介護付きの有料老人ホームに入居して11月7日で1年が経ちました。前回書いた通り、母は話すことも歩くことも出来なくなっています。ですが、前回の文章を書いた後、少し環境が改善されました。もし前回の文章を読んで兄に苦言を呈してくださった方がおられたのであれば、本当に感謝します。ありがとうございました。


◉兄が母の認知症治療を許さない! 女性史学賞?(10月23日)
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20141023/1414044606


まず、施設が訪問介護のヘルパーさんを週4回つけてくれたんです。兄に日中の見守りをするヘルパーさんを雇った方がいいと提案していましたが、施設側も同様の提案をしていたそうです。しかし、兄は考えておくと言うだけで動きませんでした。それで施設が手配してくれたのです(なかなかないことですよね?)。これで転倒の危険はほとんどなくなりました。


そして、7日に兄が手配した医師と会うことが出来ました。驚いたことにI先生は2ヶ月前から認知症の治療をしていると言うのです。びっくりしました。私は毎週のようにこの施設を訪れ、看護師さんやヘルパーさんたちに早く治療を始めたいと訴えていました。もちろん、彼女たちにそう言ったところで無駄なのはわかっています。モンスター・キーパーソン(MKP)である兄を説得しなければ治療はできないのです。それでも、母に憐れみを感じている人たちの協力を得たい一心で訴えていました。


しかし、I医師は2ヶ月前からアルツハイマーの進行を抑制する薬、レミニールを処方していると言い出したのです。看護師やヘルパーは勘違いしているのだろうと言うのです! 本当にびっくりしました。さすがに、これはマズいと思い、I医師に釘を刺すことにしました。「先生とはきょう会ったばかりです。先生のおっしゃることをそのまま信じていいかわかりません」。


もちろん、ここでI医師を責め立てても仕方のないことです。きょうから治療がスタートする。そのことで了解するしかないのだと受け入れました。するとI医師はその場で処方箋を看護師に渡していました(!!!!!!!!)。しかし、治療がスタートしたのはいいのですが、ここ2週間ほどで母のADL(日常生活動作)はさらに悪化しています。


以前は自分でトイレに行きたいと意思表示していたのに、それができなくなり、さらにトイレに行ってもどうしていいかわからないようなのです。私がいるときはトイレに誘導して、何度目かで排泄をすることができました。ですが普段は失禁してからパットを交換しているそうです。麻痺している右腕の拘縮も酷くなっており、散歩にでるときに上着を着せるのも苦労するようになりました。もう2ヶ月早く治療がスタートしていればと思わずにはいられません。


それから、I医師が「インフルエンザの予防注射はこちらでされるんですよね?」と看護師に尋ねたところ、「長男様からしないようにとの指示がでています」と言うのです。呆れました。これについてはI医師が交渉すると言われたのでお願いしました。施設・・・いや、会社としてMKP用のガイドラインを作成した方がいいと思います。現場のみなさんはこの件で疲れているはずです。私もぐったりですよ。