消費増税のときにはさんざん日本の財政破綻で脅かされたのに、どうして新国立の建設ではつくるしかないみたいな話になってるんでしょう? ラグビーファンもサッカーファンも本気で反対した方がいいですよ。現在進められている新国立のデザイン案は、物理的に建設不可能という分析をされている建築士の方もいるんです。いくらかかるかわからないという以上に、つくるのが不可能なのではないかという話です。先月のビデオニュースに出演された森山高至さんの話は、ぜひ聞いてもらいたい(月額500円+税)。土建国家復活とか考えている自民党の議員さん、日本にそんな余裕はもうないんですよ。知らないかもしれないけど、少子化と高齢化社会で大変なんですから。国の財政考えて計画中止の方が世界で評価されますよ。
◉新国立誕生から消滅まで1兆円!森山高至氏「恐ろしい未来が待ち受けている」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150710-00000024-sph-soci
『建物の竣工から解体廃棄まで全体の費用を算出する「ライフ・サイクル・コスト」(LCC)の考えに基づき、建築エコノミストの森山高至氏が2020年東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場について試算したところ、1兆円を超えることが9日、分かった。森山氏は「財政的に恐ろしい未来が待ち受けている」と警告した。LCCは建設費、維持管理費、光熱費、修繕費、解体処分費などを含めて算出する。民間会社や地方自治体が、ビルや学校が建てられ、解体されるまで全体の費用を把握することで修繕計画などに生かすためのもの。建設費の4〜5倍の金額が目安とされる。森山氏の試算によると、新国立の整備費を2520億円とすると、建設から解体まで1兆80億〜1兆2600億円。五輪後に設置するとされる開閉式屋根の費用約300億円、資材施工費の高騰分を20%とすると、さらに増えて「天文学的な数字」となるという。解体までの50年間の物価上昇等を見込むと、「後世の国民を苦しめることになるだろう」と森山氏は指摘した』
◉国立競技場は設計段階からやり直すしかない(ビデオニュース)
http://www.videonews.com/marugeki-talk/740/
『新国立競技場の建設に伴う様々な問題を指摘し続けている建築エコノミストの森山高至氏によると、現状は、そもそも国際コンペで決定した当初の計画通りに競技場を建設することが本当に可能なのかどうかすら定かではなく、また仮に可能だったとしてもコストがどこまで膨れあがるかがおよそ見当がつかないといった状態にあると指摘する。そのため、旧競技場の解体がほぼ完了している現段階でも、本体工事の受注業者さえ決まらない状態が続いているのだ。(中略)もともと新国立競技場の建設は1300億円の予算が見積もられていた。これはロンドンオリンピックのオリンピック・スタジアムの700億円、北京オリンピックの北京国家体育場の600億円と比較しても、当初から破格の予算だった。ところが、ザハ案をそのまま実現しようとすると3000億円を超えるとの見通しも囁かれるなど、ドタバタが続き、未だに受注業者すら決められない状態が続いている。どの建設会社がいくらであればザハ案を実現できのかについては、現状では大成建設と竹中工務店との間で調査契約を結び、調査を行っている段階であり、まだ全く見通しは立っていないのが現状だと森山氏は言う』