ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

ジャニーズの教科書。第5章『Hey! Say! JUMP』②

24時間テレビやってましたね。山田涼介のドラマだけは観ましたよ。イノッチ、気合いだけで乗り切れるほどサッカーは甘くないぞ。そう言えば、バレーボールもやってるんじゃなかったか・・・?



◉ジャニーズの教科書。第5章『Hey! Say! JUMP
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20150817/1439823972



◉2011年、2つのグループがデビュー。

Hey! Say! JUMPがシングル『OVER』で通過儀礼を終えた2011年、それを待っていたように2つのグループがデビューしました。最初にデビューしたのは長年ジュニアで活動していたKis-My-Ft2です。なかなかデビューが決まらなかった彼らは2009年「神頼み」をしてチャンスを掴みます。『Kis-My-Calling!』は、ここ数年のジャニーズを代表する曲なので、機会があればぜひ聴いてください。ベスト盤『HIT!HIT!HIT!』にも収録されているのですが、出来ればデビュー前のNHK BS『ザ少年倶楽部』の映像で観て頂くのがいいと思います。気合いを込めた素晴らしいパフォーマンスが観られます。



2011年8月、結成から6年、Kis-My-Ft2が『Everybody Go』でついにデビューします。そして、キスマイデビューから3ヶ月後、今度は『ワールドカップ バレーボール』をきっかけにSexy Zoneがデビューします。平均年齢は歴代最年少の14.4歳。つまり、Hey! Say! JUMP だけでなく、もうひとつトップ候補がデビューしたことになります。どういうことでしょう?


Sexy Zone のアイドルの王道を行く楽曲は、多くのジャニーズ・ファンが待ち望んだものでした。その証拠に自分の応援するグループがありながらも、Sexy Zoneを応援する人たちがたくさんいたのです。どうやら女子アイドルの「アイドル戦国時代」に対応したグループだったようです。松井五郎三浦徳子など、80年代アイドルで活躍した作詞家が起用されています。


しかし、結論から言うと、このグループはトップ候補ではありませんでした。その秘密はやはりグループ名に隠されていたのです。このめちゃくちゃなグループ名にです!


Sexy Zoneシングル・リスト
1.Sexy Zone(2011年11月)27.2万枚
⇒自己紹介ソング。Mildも地球の裏側じゃWildになるよ。本当に?


2.Ladyダイヤモンド(2012年4月)15.0万枚
⇒ジャニーズ50周年記念ソング? それともジャニー社長の結婚ソング? ダイヤモンドは「悪」じゃなかったのか?


3.Sexy Summerに雪が降る(2012年10月)12.2万枚
⇒夏のクリスマスに雪は降らない。


4.Real sexy! / BAD BOYS(2013年5月)16.8万枚
⇒前者のMVでマリウスと松島が謎の力によって閉じ込められた!


5.バイバイDuバィ〜See you again〜(2013年10月)17.2万枚
⇒Duはドイツ語でYouのこと。You、バイバイってどういう意味?


6.King&Queen&Joker(2014年5月)16.9万枚
⇒そして、Sexy Zoneは3人になった。平均年齢は18.3歳で大人のグループに。


7.男 never give up(2014年10月)14.2万枚
⇒残った3人から2人向けて夢を諦めるなとエールが送られる。


8.君にHITOMEBORE(2014年11月)34.7万枚
⇒ショップ限定盤やミュージックカードなど20種が販売される。


9.Cha-Cha-Cha チャンピオン(2015年7月1日)初週10.8万枚
⇒また、ワールドカップバレーボールの時期が来た!



中島健人(1994年3月13日、17歳)
菊池風麿(1995年3月7日、16歳)
佐藤勝利(1996年10月30日、15歳)
松島聡(1997年11月27日、13歳)
マリウス葉(2000年3月30日、11歳)


Sexy Zoneのデビュー曲は『Sexy Zone』でした。嵐と同じくグループ名がタイトルになっています。そして、主にマリウス葉松島聡が歌った「♪ まだ誰にも言ってない夢 心にあるよ 僕らは僕らなり 考えている」という歌詞がありました。その中身は語られていませんが、Sexy Zoneも夢があることをデビュー曲で歌っているのです。


しかし、このグループはトップ候補ではないのです。例えば、デビュー曲『Sexy Zone』で一番話題になった歌詞は「♪ Mildも地球の裏側じゃ Wildになるよ」ですが、そんなことはありえません(笑)。こういうあり得ない歌詞が以降のシングルでも登場します。


Sexy Zone 2枚目のシングル『Ladyダイヤモンド』でも驚くべき歌詞が登場しました。私はブログ『ハノイの日本人』において、主に光GENJIの文章で「ダイヤモンドは悪!」と書いて来ました。本書でも第2章で詳しく説明しました。光GENJI は「ガラスの少年」というテーマで歌って来たはずなのに、4枚目のシングル『Diamondハリケーン』で早くもダイヤモンドにチェンジしたことを指摘しています。少年の繊細な心を表した「ガラス」が、いきなり永遠を意味する「ダイヤモンド」に化けたという話です。私はこれをバブルだと断罪しました。


そして、ジャニーズ事務所としても、「♪ そんな小さな石で 未来ごと売り渡す君が悲しい」と歌われた KinKi Kids『硝子の少年』や、「♪ ダイヤの魅力に負けて 愛は急に愛想なし」と歌われた SMAP俺たちに明日はある』でわかるように、ダイヤは悪だったのです! それはタレントの結婚を認めたがらない事務所の方針とも関係しているのでしょう。


3枚目『Sexy Summerに雪が降る』はどうでしょう? この曲は夏のクリスマスを舞台にしたラブソングでした。たしかに南半球では、クリスマスの季節は夏なんです。暑いんです。なので、当然ですが雪は降りません。12月でも夏なんです。


恐らく、タイトル付きで作詞を依頼された三浦徳子は当惑したことでしょう。そこで一応「マリンスノー」つまり海の微生物の死骸などが沈んで行く様子を歌詞にしたのだと思います。しかし、それは雪ではありません。やはり、この曲でもあり得ないことが描かれているのです。Sexy Zoneの3枚のシングルは「あり得ない3部作」でした。そして、次のシングルから Sexy Zoneの本当のミッションがスタートします。Sexy Zoneには役割があったのです。


これは歌詞解読の結果導きだした、あくまでも仮説です。みなさんで真偽を判定してください。まず、SMAP や 嵐のように、グループ名に意味があるかどうかを考えました。なにしろ Sexy Zone ですから。グループ名だけでファンを思考停止させるなんて、さすがジャニー社長です。しかし、そこを頑張ってもう少し考えて欲しいのです。Sexy Zoneとは何をするところなのか?


男性の Sexy Zoneと女性の Sexy Zone を合体させるのは、何も快楽のためだけではありません。そもそもセックスは子供を作るための行為です。わかってもらえたでしょうか? そうです! Sexy Zone から新しいグループが生まれるんですよ! 


恐らく、松島聡マリウス葉がメンバーから外されたのはそういう理由からなのです。2015年の夏にデビューするトップ候補のグループに2人が入ると私は予想しています。グループ内格差ではなく、新しいグループに選ばれたために外されたと考えているのです(ただの願望でしょうか?)。そのとき、Sexy Zoneのロゴにある赤字の「xy」も黒字になることでしょう。


◉ 大人としてのHey! Say! JUMP

2013年6月、カレーのCM曲として Hey! Say! JUMP の10枚目のシングル『Come On A My House』が発売されました。「Love 彼」という歌詞が「Love カレー」に聴こえるというジャニーズらしい曲でした。しかし、これも問題作です。なんと、2度目の予告ソングでした。



他の誰かを見ている君を振り向かせたいという歌詞ですが、そこで家に誘っているのです。例えば、郷ひろみ『君は特別』のように、君は特別な人だから家においでという曲だったのです。JUMP は『OVER』で通過儀礼を済ませたと書きましたが、やはりセックスを介在しない通過儀礼ではいけなかったのでしょう。光GENJIがそうでした。『荒野のメガロポリス』で通過儀礼を済ませたはずなのに、『COCORO』で予告、『笑ってよ』でセックスを描写していました。JUMPはどうなのでしょう?


次のシングル『Ride With Me』はやはりセックスを表現した曲でした。いや、直接は書かれていません。しかし、例えば、米の人気ラッパーNelly のヒット曲『Ride with me』は完全にセックスのことをラップしています。この曲で Hey! Say! JUMP は完全に大人のグループとなりました。しかし、先にも書いた通り、少年から大人への物語は、これまでのトップよりも弱いものでした。11枚と他のトップと同程度の枚数を使っているのですが、その割りに中身がないのです。


ここで気になる言葉があります。「売り家と唐様で書く三代目」です。これは江戸時代からある川柳らしいのですが、初代が苦労して築いた財産も、その苦労を知らない三代目にもなれば尽きてしまうという意味なのです。新しいジャニーズ像を築いたSMAP。二代目としての役割を見事にこなした嵐。そして、Hey! Say! JUMPはどのような三代目になるのでしょうか?


現在の人気はまだまだですが、メンバーのテレビ露出も順調に伸びているので、これからに注目でしょう。一方、JUMP が『OVER』を発売した2011年、トップグループ嵐のシングルにも動きがありました。トップ交代を匂わせる歌詞が登場するようになったのです。(つづく)