ハノイの日本人

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蓮沼執太フルフィルのライブに行った。

やっと最後まで来た。ソニックマニアから秋葉原のホテルに戻って、シャワーを浴び 6:30から朝食。結構、こんな時間に食べる人も多いんですね。オープン前から6人並んでました。ビュッフェだったので結構食べてしまい、9:00前にやっと寝れたと思うんですけど、12:00過ぎに目が覚めました。眠い、だるい。ここで起きてホテルの隣のメイドカフェに行くか迷う。でも自制して寝れなくても寝転んでることに。


会場の最寄り駅は錦糸町駅。初めて降りるかも。すみだストリートジャズフェスティバルが開催されてまして、駅前でも音楽が聴こえてました。蓮沼さんのライブもそれに関係してたような・・・ まずはご飯。すみだトリフォニーホールがある方と線路の反対側に出てしまったんですけど、その辺りにタイ料理屋さんがあったので入りました。海鮮と野菜を軽く揚げて、塩味のあんかけご飯にしたやつを食べました。1500円と少し高めだったけど美味しかった。わたしもバンコクに行きたい。




すみだトリフォニーホール、驚きました。ウィーンで行った楽友協会をモデルにしたホールだったんです。でも傾斜がつけられていたり、私が座ったバルコニー席はステージの方に向けて結構な傾斜がついていました。そうなんです。楽友協会のホールに行ったとき2階のバルコニー席に座ったんですけど、そこからは身を乗り出さないとステージが見えなかった。ここは観やすかったです。


8月17日(金)ソニックマニア幕張メッセ)22:00-29:00
8月18日(土)蓮沼執太フルフィル(すみだトリフォニーホール)17:00-20:00
8月19日(日)中野ブロードウェイ秋葉原



正直、最初の26人で奏でる蓮沼執太フルフィル3曲を聴いたとき、その音に戸惑いを覚えました。なんて言っていいか、客席まで綺麗に響いてこなかった。それだけに4曲目で16人の蓮沼執太フィル『Juxtaposition with Tokyo』の透明感のある響きには、ゾクっとさせられたんです。これでいいのでは? 16人で十分でしょう。そう思いました。このライブ自体、蓮沼さん自身がメインは16人のフィルだと言われていました。ただ、曲が進むに連れて、なぜ音楽として完成されてる16人のフィルからさらに10人増やしたのかが気になって来たのです。


もちろん制作過程でのチャレンジはあると思います。ですがあくまでも聴いた感想を書きます。蓮沼さんの音楽は一見すごく滑らかで聴きやすいですよね? でもそこで鳴っている一つ一つの楽器を取り出して聴いてみると、かなり現代音楽的だったり、JAZZ的だったりします。それはライブで観るとよくわかるんです。実際に演奏されてる姿が見えるので。で16人と26人の違いを言葉にすると、一旦整然としている音響空間に、わざわざ猥雑なエネルギーを注入しているように感じました。それは曲順のせいかもしれませんが、最後の方になる程フルフィルも上手く響いて行ったように思います。




蓮沼さんは批評再生塾の授業で私の質問に応えて、ソウルもHIPHOPもJAZZも現代音楽もクラシックも、これまでの全ての音楽を前提にした音楽を自分は作っている、そのようなことを語られました。今回のライブはまさにそれを体現したものだったと思います。これは音楽だけの話ではありません。実はですね、私は前日観たジョークリントンP-FUNKのライブを思い出していたんです。とことん踊らせて帰す。何かそれに通じるサービス精神が溢れていたw いわゆる Too much感覚。もっとクールな感じなのかと思ってたんですよ。楽しかった。『ZERO CONCERTO』最高だった。


それだけに気になるのが9月17日(土)大阪でのライブです。会場があの謎音響CMで関西人におなじみ味園(ユニバース)です。確かに猥雑な雰囲気は既にある。この千日前という場所は江戸時代は刑場だったそうです。そこに演芸場や歓楽街が作られた。うーん。ライブ会場としてもいい音だったことがない。そういえば、今回のライブは会場に合わせた工夫もされたそうです。味園に合わせたライブをするのか・・・観に行くしかないな。



◉蓮沼執太✖️佐々木敦
https://www.hasunumaphil.com/interview_session4/