ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

ソニックマニアに行った。

今回の東京行きはソニックマニアに行くのが目的でした。もちろん週末だったので、なんらかのライブがあるだろうとは想定してたんです。そこに蓮沼執太さんのライブが飛び込んできました。批評再生塾で「蓮沼執太を批評せよ」という課題があったんです。私も蓮沼さんの過去作を聴いたり、インタビューを読んだりして課題に取り組んだのですが、知れば知るほどライブを観ずに文章を書くのが無理に思えてきました。なのでそのリベンジも含めてのライブ参加です。



8月17日(金)ソニックマニア幕張メッセ)22:00-29:00
8月18日(土)蓮沼執太フルフィル(すみだトリフォニーホール)17:00-20:00
8月19日(日)中野ブロードウェイ秋葉原


ソニック・マニア行きはラインナップが発表されてすぐに決めました。今年は日本的にストリーミング元年な感じもあるのでフェスに期待はありました。もう一つは P-FUNKを観るためですね。最初に知ったのは DE LA SOULのヒット曲『Me Myself And I 』です。これに使われたのが Funkadelic『(Not Just)Knee Deep』だと知ったんです。で Parliament のベストを買ったり、90年代に入って Dr. DRE や Snoop Doggy Dogg の大ヒットでますます興味が出て、CD化された『 Live At The Beverly Theater in Hollywood』を買ったり。でも当時はライブを観に行かなかった。高知にいたというのもある。3時間ぶっとうしでグルーヴが延々つづくとか、すげーなと思ってたな。






ソニックマニア楽しかったです。ラインナップも規模感もいい。今回はJR東海ツアーズを利用。新幹線こだまのグリーン席、京都-東京間の往復チケット、ホテル宿泊2泊で35000円。お盆の時期なのでこれは正解だった。しかもJR西日本秋葉原のホテル、隣がメイドカフェだった。しかもこのメイドカフェ、2004年頃よく行ってたとこが移転して出来た店だった。もちろん当時のメイドさんはいないけど。海浜幕張にも1時間で行けた。


まずは 22:00の開演前からスタートしてた『elrow』の会場へ。でもまだ盛り上がる時間でもなくって感じ。後の方で再び訪れたときは紙吹雪が舞っててインスタ映えするイベントって感じでした。今回観た DJ の中では SONIC STAGE に登場した MARSHMELLOが素晴らしかったです。EDMのマッチョな感じではなく、オタク的要素もありつつメジャー感がある。音もポップだし視覚的にもレーザー光線バリバリでかなり楽しい。この人は日本で絶対に受ける。誰に言ってるかわからないけどプッシュすべき。





22:00のスタート時には、RAINBOWステージの JAMESZOOから始めて、CLEAN BANDIT も2曲ほど観ながら結局メインステージの CORNELIUS にたどり着いたんです。CORNELIUSは高松で観てるので、他のを観るべきだろうと考えてたんですけど。他も悪くなかったんですが、CORNELIUS 圧倒的にかっこいい。着いた時は『Drop』の途中くらい。ステージも大きくロックスターって輝きでした。


高松で観た時は CD と同じく乾いた音だったんです。それもかっこよかったけど、このライブではもっと艶かしい音でした。この会場、かなり広いので音響は大変だったと思います。でもいい音でしたよ。なんの曲だったかな? 割と隙間の多い曲で、残響が大きく響いてダブみたいになってる曲もありました。それも悪くなかった。と言う訳で CORNELIUS を最後まで観ました。


そして、ジョークリントン& P FUNK に移動。これは全部観ないとな。正直、不安もありました。今更ではないのか?とか。来年5月でライブ引退を発表してる人ですもんね。最初は無骨で強引なグルーヴだなって思ったんですけど、徐々にハマって行きました。周りの女子がノリノリだったのも印象的だったな。ドンドコドンドコ黒い盆踊り。曲の途中でブツ切れる雑なヒット曲メドレーで、最後に ONE NATION!!!と続いていたら、ここで体力を使い果たしたかも。楽しかった。延々に続くグルーヴを体験したくなりました。




今回はプラチナチケット2万円を購入してました。ステージ近くに優先的に行けるやつです。でもそれほど必要なかったかと思い始めた私に、これが威力を発揮し始めます。P-FUNK疲れでお腹が空きました。台湾料理屋台で油鶏飯を購入。それを持ってプラチナラウンジに行きました。まあショッピングモールの食堂みたいな感じですけどね。脚の疲れを癒しました。そこで CORNELIUSを追っかけてる男女2人組と知り合ったんです。なんと京都から参戦。


アイドルのライブで音がいいとか悪いとか書いてて不思議がられるじゃないですか。ロックファンは普通に言いますよ。私が言う前から「今日の音は・・・」って言ってましたもんw 嬉しいですね。実は MY BLOODY VALENTINE の後にもここに来て疲れを癒してたんです。時間が深くなり眠気もありました。そしたら今度はマイブラファンのお姉さんが隣に来ました。その人はいきなり「今日の音は悪かった」と落ち込んでいたんです。わかる。嬉しいですよ、こういう反応。私自身は初めてのマイブラで、かっこいいと思ったんですけどね。音が悪いライブに出くわすと落ち込むんですよね。京都の二人とはそのうち再会するでしょう。ライブハウス外のことも話しておきました。それからお姉さんから京都にポールウェラー公認の THE WELLER'S CLUBがあると教えてもらいました。そのうち行きます。



マイブラは大学生のときに『Loveless』を愛聴してました。でもどこかで飽きて、今回はそれほど期待してなかった。でもあの音がライブで鳴ってるのは感動ですね。かっこよかった。そのあとは、PETIT BISCUIT とか、FLYING LOTUSを観ました。後者は3Dメガネを無料配布してました。しかし、いまどき3Dメガネなのか?と思うじゃないですか。お台場のチームラボボーダレスとか話題になってるし。確かに紐のような物が立体的ににょろにょろ動いてましたよ。



本当に疲れて来て、朝4時を過ぎた頃に電気グルーヴ。かなり暴力的な音でした。この時間にこれはきついな。4曲ほど踊って退散。最後に UNKLE を少し観て帰りました。疲れた。でも心地いい疲れだったな。帰りの電車も立ってて問題なかった。ソニックマニア気に入りました。また行きたい。だが、その12時間後に開演した蓮沼執太フルフィルはキツかった。全然疲れが取れてないw(つづく)


◉蓮沼執太✖️佐々木敦
https://www.hasunumaphil.com/interview_session4/