どこも『SMAP 王の物語』を取り上げてくれそうにないので、ブログでインタビューしてもらうことにしました。最近のジャニーズの動向について話します。
ーーー『SMAP 王の物語』読ませていただきました。子供の頃から当たり前のように聴いていたジャニーズソングに、このような深い意味があったことに驚いています。
脇田:そうなんです。私自身も驚くと同時に、ジャニーズソングの謎を解かなければならないと思い、20年以上に渡り考えてきたわけです。
ーーージャニーズは昔から好きだったんですか?
脇田:歌番組が好きだったので、当たり前のようにそこにあったという感じです。好きだと気づいたのは、大学に入ってから。カラオケBOXがブームになって、その時に好んでジャニーズソングを歌っていました。でも、その前にSMAPのデビューがありますね。1991年のNHK紅白でSMAPを観て、ファンになったんです。
ーーー確かに、カラオケだと男性は男性の曲を主に歌いますよね。どんな曲を歌っていましたか?
脇田:忍者『お祭り忍者』をよく歌っていましたw 美空ひばり『お祭りマンボ』のカヴァーです。ダンサブルな曲が一転して演歌に変わるのが大好きで。そのあとラップみたいな早口になるとこもあって。
ーーーじゃあ、最初は普通にジャニーズの曲が好きで聴いたり、歌ったりしてたんですね。
脇田:そうです。謎を解き出したのは KinKi Kids『硝子の少年』を聴いてからです。それから20年が経って、『SMAP 王の物語』の第3章に結実しています。
ーーー面白かったです。ジャニーズに「ガラス」をテーマにした曲が多いというのも、なるほどと思いましたが、それが1977年に松本隆さん自身の手によって誕生しているというのにも驚きました。最終章ではその謎が解かれていますね。
脇田:そうなんです。実は最後の最後にわかったんです。チャップリンが元ネタとは気づいていませんでした。私の文章をブログで読んだ上の世代の人たちは、既に気づいていたのかもしれません。本当に冷や汗が出ます。気づけてよかった。
ーーーチャップリンの演説は現代を生きる私たちにも響くものがありますね。
脇田:やはり名作と呼ばれるようなものは映画に限らず、すべて目を通しておかなかればいけません。本当に気づけてよかった。
ーーー『SMAP 王の物語』の内容については、皆さんにも買ってもらうとして、やはり気になるのはSMAP解散以降の話です。よかったら、その後の話もしていただけますか?
脇田:そうですね。この本は最初のグループ、ジャニーズが結成した1962年からSMAPが解散した2016年までについて書いた本になります。なので、最近起きた滝沢秀明引退&社長就任や、嵐2020年活動休止宣言などは含まれていません。
ーーーその2つのニュースには、日頃ジャニーズに関心のない私も驚きました。この2つの出来事は関連してるんですか?
脇田:タッキーの件は経営陣の世代交代ですし、嵐の方は完全にトップグループ制ですよね。トップ交代が必要な時期だった。2つの出来事は一見関係のない出来事にも見える。でもそうではないのです。
ーーーでは、まず滝沢秀明引退に関して、脇田さんの見解を聞かせてください。2018年9月に発表がありました。
脇田:一つにはタッキー&翼のデビューが関係していると思います。本にも書きましたが、嵐のデビュー前にはジャニーズJr.黄金世代のブームがありました。タッキーを中心にジャニーズJr.は東京ドームのライブを完売していたのです。当時のタッキーは・・・今で言えば King&Princeよりも人気があった、と言ったら驚かれるかな。その中でタッキーを中心にしたグループではなく、嵐をデビューさせた。
ーーー当時を知る人にとっては、それは大事件だったんですね。
脇田:ジャニーズファンにとっては衝撃でしたよ。ジャニーズJr.の人気曲『明日に向かって』も嵐の曲になってしまったし。
ーーーじゃあ、嵐のデビュー曲の大ヒットは滝沢秀明のおかげとも言える?
脇田:大功労者ですよ。そういうところがジャニーズのすごいとこですよね。その時の人気よりも大事なことがある。他の芸能事務所と違うところです。
ーーーでは、滝沢秀明引退と嵐の活動休止は、ともにトップグループ制と関係してるということですか?
脇田:私の見解ではそうです。もちろん、引退や活動休止については皆さんと同じように驚いてますけど。
ーーー滝沢秀明の経営手腕に対して、懐疑的な意見もあるようですが?
脇田:そこはどうでしょうね。ジャニー社長は自身の後継者を育てるとラジオで発言しました。それが嘘ではなかったということです。でもジャニー社長の後継者ということは、経営者ではありません。もっと限定的な意味が込められていると私は思いました。タッキーは株式会社ジャニーズアイランドの社長でしょ? 独立はしているけど、その権限は限定的なのではないでしょうか? 私は最初にそのニュースを聴いたとき「島流しか?」と思ったほどです。もっとも、現在次々ニュースが発表されていて、困惑は大きくなるばかりですがw(つづく)