ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

ゲンロンカフェ『石田英敬×東浩紀』を観た。

 

 

非常に面白かったです。6月27日いっぱいまで観れるので、言葉を調べながら、もう一度観ます。『監獄の誕生』で知られるミッシェル・フーコーの「生権力」の話から始まって、石田英敬さんが用意されたスライドの3分の1を残して、次回につづくとなったのですが、その予告の話もスリリングでした。ジャーナリズムの誕生に「生権力」が関係している。と言うかジャーナリズムも「生権力」だと。PRも、マーケティングも、世論の操作も同じ時期に誕生いている。第一次世界大戦の広報委員会で話されたことから誕生した。つまり、ジャーナリズムは誕生のときから権力の側に立つ危険をはらんだ物だという話をされていました。次回も絶対に観る。

 

 

あと、東浩紀さんが話されたこと。ジャーナリズムが大衆を動かすときに、権力に対して類型的な対抗イメージを作り出して話をせざるを得ない。で、それ自体がジャーナリストの行動を制限するという話をされていました。なんとなくわかります。私の書いた文章でもそれを感じることがあります。東さんはそこで、哲学は固定化されたイメージをどう崩して行くかを考えるのに有効だという話をされていました。脱構築のずらしのような話です。

 

視聴者からの質問に答えて石田さんが回答。Black Lives Matter に関連して、セシルローズの銅像が撤去された話を使い解説。しかし、東さんがそれについて歴史修正主義との整合性について、あえて質問される。6時間の最後までスリリングでした。