ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

ドラマ『俺の家の話』を観た。

長瀬智也の主演ドラマが始まりました。ジャニーズ所属では最後のドラマなので、もしかしたらこれが最後になるのか? いや、香取慎吾の主演ドラマも始まったので、そうとも言い切れないな。まずは長瀬の方から。今回は宮藤官九郎・脚本ということで期待していましたが、大好きなドラマ『うぬぼれ刑事』のスピンオフだった。だってお父さんが西田敏行で、その新しい妻として戸田恵梨香が出てるんですよね。後妻業の女を匂わせてる。本当は蒼井優さんに出演してほしかったところだけど。

 

 

今回は能楽観世流の宗家が舞台になってます。既に亡くなられていますが、観世栄夫さんをモデルにしたのかな。もちろん宮藤さんのドラマなのでなのですごく軽い人物になってますが。でも西田さんはさすがですね。俳優がやる謡って酷いのが多いですが、立派なものでした。たぶん以前から習ってたんでしょうね。いろいろ思い出しますよ。

 

私の母が子供の頃から能をやってた人でした。母のお父さんが商人の二代目の道楽息子で趣味人だったんです。母もその血を引いてて、趣味が高じて最後は創作能までしたんですけど。子供の頃嫌でしたよ。ご飯つくりながら能の練習するんです。めちゃテンション高く謡いだす。「やめてくれへん?」「なんでや!」みたいな会話を何度もしました。でも私も小学生の頃一時期やってたんです。ちょっと面白いかもなと思ったときがあって。そしたら即放り込まれた。ドラマで子供が練習してるシーンあったけど、あんな感じだった。当時はちっとも面白くなかったけど。母に好かれたいと思ってたのかもな。

 

最後に母の能を観たとき、初めて面白いと思いました。母も京都で観世流の能を習っていたんです。浦田保利先生。黒澤明監督『影武者』で「人間50年」って舞ってた方です。話し上手で女性にモテるタイプの先生でした。母と唯一いっしょに観た映画だな。最後に能を観たときは音楽として観れたんです。K-POP にハマって音像を観れるようになってたんでしょうね。地謡が管楽器のように聞こえて、鼓がドラムで、シテがジェイムス・ブラウンに見えた。だから後で「能 is Japanese Funk」って言葉をここに書いたんです。

 

西田敏行さんと言えば井筒和幸監督『ゲロッパ! 』がありますもんね。あれ、テレビでぼんやり観てたら、JB の『セックス・マシーン』を西田さんが実演して。驚きました。かっこよかった。だから、今回の配役も納得ですよ。最後まで面白いドラマになるといいな。

 

 

指殺人って。匿名殺人じゃダメなのか? まあいろいろ言いたくなる感じはあるけど、香取慎吾、ドラマ復帰ってことで、よかったですね。観ますよ。それにしても松平健の顔が小さくなってた。

 


 

元ネタについていろいろ考えてるんです。アイドルのことで、ライターの南波一海さんが昨年、元ネタがある曲を年長者が喜んで評価するのはどうなのか?と言われて。私としては、知ってる知ってないに関わらず、大歓迎なんですけど。例えばこの曲、歌詞にも出てくるように  THE STONE ROSES なわけです。実はあまり元ネタの方は興味がなかった。この曲を聴いても、THE STONE ROSESなのはすぐわかったけど、どの曲かわからない。マジでわからない。しょうがない。代表曲を貼っておく。でもライブで聴いたら、すごく盛り上がれそう。いま一番観たいアイドルかも。あっ『Waterfall』なのか。

 


 

 

確かに、今期の TBSドラマは元ネタあるのばかりで、気になる感じはあります。懐古趣味的なのは嫌ですよね。『天国と地獄』くらいぶっ飛んでたら別だけど。一応、元ネタ関係について、私の考えをまとめておきます。

 

東浩紀さんの「データベース消費」で言うと、楽曲をデータベースの層と、シミュラークルの層に分けて考えることができます。前者がシステムの層で、アイドルというフォーマット。後者が小さな物語の層で、元ネタとか萌え要素に分解できるもの。では、私がよく言う、新しい音像はどうか? これはシステムの層の話ですよね。だから、元ネタがあろうがなかろうが関係ない。新しい音像の面白さはそこにもあるんです。以前の聴き方が、耳を中心にした聴き方だとしたら、新しい音像は脳を中心にした聴き方と言えそうです。