ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

和田彩花さんのインタビュー。

 

佐々木敦さんと南波一海さんの連載、今回は和田彩花さんが登場しています。素晴らしい。何度も言ってますけど、和田さんの登場はアイドル界にとって重大事件です。平成の時代には、アイドルはファンの幻想を壊さない存在だと信じられていたからです。だから、気持ち悪い歌詞も平気で存在できた。それに疑問も持たずに、アイドルとはそういうものだと思い込まされてた。もちろん過酷な現実の中で、苦しむ人々の逃避場所としてもアイドルは機能してもいるわけで、そのことを否定するわけではないんですけど。アイドルも生身の人間であるということを忘れずにいることが重要ですよね。

 

 

今回のインタビューはこれまでの物と全く違います。インタビュアーが変われば、全く違う内容になる。そのことがよくわかる内容です。でも私が気になってるのは、和田さんがなぜ「ミュージシャン」ではなく「アイドル」という肩書きを選んだのかということです。もちろん、和田さんが面白い存在になってるのは「アイドル」だからなんですけど。内側から「アイドル」の在り方を変えるというのは、わかりやすい理由ではありますが、つまらなくもある。和田さんが表現をするときに「アイドル」だからこそ可能となる利点のようなものがあるのかどうか? そこを聞いてもらえたら嬉しいなあ。もう収録は終わってるだろうけど。誰が何をやってもいい。もちろん。でも「アイドル」をどのように捉えてるのかもう少し言葉がほしい。否定形ではない言葉で。