ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

蓮沼執太フィル✖️ヤン富田が凄すぎた。

 

昨日、渋谷の Bunkamura オーチャードホールで蓮沼執太フィル『◯→◯』を観てきました。前半、後半に別れた、サウンドの質感も、ステージの照明も違った2部構成のライブでした。前半の照明がよかったな。後半のサウンドの方が好きだな。xiangyu、柴田聡子、RYUTist、徳井直生、塩塚モエカ(羊文学)というゲストを迎え、様々な曲が演奏されました。それぞれよかったんですよ。柴田聡子&RYUTist を迎えた『ナイスポーズ』では、4人が可憐で空間がピンクに染まるような素敵なステージでした。でもですね、ヤン富田さんとのセッションが最高すぎた。圧巻。未知との遭遇。すべてがぶっ飛ぶくらいの別次元の体験でした。終わったら宇宙人に魂を半分くらい抜き取られたような状態。頭がボワーンとしてました。説明できないから配信を観てほしい。スピルバーグやデヴィット・リンチにも教えてあげて。3000円払う価値は絶対にある!

 

 

 

ヤン富田さんは空からの電波を拾ってサウンドを作ったと言われてました。再現性のある音楽なんて、所詮、たいしたもんではない。贅沢な時間だったとも。ラジオの音をいくつも重ねてサウンドコラージュって言うのかな? ホワイトノイズのようなものが空間を満たしてて、そこに昔の音楽が流れたり、菅総理の緊急事態宣言の会見が入ってきたり。ヤンさんが作るそれらのサウンドと対決するように蓮沼執太フィルの演奏が加わる。完全に即興だったんです。最後の方には身体が2メートルくらい浮くような感覚を味わいました。天井の高いホール、広い空間が効いてましたね。京都にいたときライブハウス「外」で観た、吉増剛三と空間現代のセッション以来の衝撃体験でした。

 

これ、また観たいと思いますけど、蓮沼さんもすぐにという訳にも行かないでしょう。何らかのアイデアを考えるのに時間が必要な気がします。ですから、腕に覚えのあるミュージシャンはヤンさんに対決を挑んでほしいな。絶対に観にいく。

 

 

駅までの帰り道は、ふわふわしてて、渋谷の道路を危ない渡り方をしたり、階段で転げ落ちそうになったり、めちゃめちゃ怖かったです。新橋に着いてからは、ガード下にある肉のハナマサで、なぜか300円の松前漬けのパックを買ってました。不味かったです。