ハノイの日本人

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『なぜ日本だけがここまで統一教会の食い物にされたのか』文字起こし。

 

 

弁護士で、全国霊感商法対策弁護士連絡会代表世話人の山口広さんと、ジャーナリストの有田芳生さん、長年統一教会の被害者と接して来られた2人を迎えてのビデオニュースです。有料配信ですが、一部文字起こしをしてみます。恐ろしくなるような話がされています。文鮮明朝鮮半島は男根で日本列島は女性器だと言ってたそうです。よくこんなカルトが放置されてきたと本当に驚きますよ。擁護してる奴らはなんなの? 韓流カルトは政治の力で守られてきた。どうかしてる。そりゃ日本は没落するでしょう。

ビデオニュースは月550円で毎週配信される動画が観れます。上の動画はダイジェストです。リンク先でどうぞ。

 

 

 

神保哲夫:今日の外国人記者の質問にもありましたように(下の動画)、なんで日本が・・・言葉は悪いですけど、餌食になったのか? 彼女の質問は恐らく、アダム国家とエヴァ国家みたいな話を期待してたんだけど。(統一教会の)田中会長はまったく関係のない話しかしなかったんですけど。ここは長い経験のあるお二人に聴きたいんですよ。なんで日本はここまで食い物にされてしまったのか。統一教会というか、韓国の宗教に。

 

 

神保:山口先生の御本に、かつての主な手口というのがあります。これはいまは使われなくなっているという話もありましたけど。(印鑑を売りつける、街頭でアンケートをして住所、電話などを聞き出す、など書かれたボードを見せながら)このようなパターンから入るというのは、よく聞きますよね。宮台さんがよく言う「鍋パーティ」とかもあるけど。こういうのから入って行くのはわかるけど、やっぱり、なぜ日本だったのか。そこが僕らから見ると謎なんですけど。

 

宮台真司僕は「反原理」の運動を大学時代にやってたんです。1968年あたりから世界中でスチューデント・パワーとして嵐が吹き荒れた頃に、ある種、危機意識を持った防共・反共勢力の人たち、コネクションの中で、まず日本で国際勝共連合がつくられて、それを岸信介笹川良一ら、非常に大きな財産を持っている人らが支えた。お金持ちが支えることで、「勝共連合、お金を出す人、統一教会」というビジネスモデルができた。ところがお金持っている人がリタイアしたことで、ビジネスモデルが崩壊したため、それを埋め合わせるために霊感商法を始めたという僕の理解なんです。

 

神保:なるほど。現場で見て来られた山口さんや有田さんは、外国人記者に、なぜ日本がこれほど食い物にされたのか聞かれたら、どう説明しますか。

 

有田芳生数多くの信者の方々にお話を伺ってきて、みんな真面目な人たちなんです。特に多くの女性たち。「なんで統一教会に入ったの?」と聞いたんです。いろんな話を聞いて、最後に文鮮明さんの写真が出てくるわけでしょ。それが出てきたときに「えっ?信じたの?」と聞いたら。日本では教育で戦前の日本と朝鮮半島の歴史なんて教えられてないから。どれだけ酷いことをしたか徹底的に教えられたと。知らないから、本当に日本は酷い国だと思ったそうなんですよ。

 

神保:思って行ってるのね。

 

有田:だから韓国のために頑張らないといけない。この人が写真を見て、これを救世主と思うか以前の話だと言うんです。本当に教会のために頑張って、韓国のために、教義上で言えば、アダム国家、エヴァ国家で、日本はエヴァ国家だから。さっきも言ったけど、韓鶴子さんが2012年に講演をやってて、エヴァ国家はアダム国家のために徹底して尽くさないといけないと。最近でも言ってるわけですよね。(中略)

 

山口広:二つの話があるんです。エヴァ国家の使命というのは、統一教会の信者がお金集めをするのに、非常に重要な動機だと思うんですよ。と言うのは、日本が秀吉の朝鮮への侵略、それから戦前の日本の侵略も含めて、大変な罪を犯したと。とりわけ従軍慰安婦の問題も含めて、韓国の女性に対して大変に残虐な行為をしてきたと。この罪滅ぼし。これはどうしてもやらなければならないんだと。エヴァ国家の使命。文鮮明さんがエヴァ国家として指定してくれたから、日本経済はなんとか戦後1947年で再建できた。それは文鮮明さんが認めたおかげなんだとまで言うんですよ。

かつ、これは先ほど言った経典の中に、文鮮明は言ってますけど、朝鮮半島は男性の男根だ。日本は島国で、この島は女性の陰部なんだと。だからアベル的な立場は韓国で、日本は女性的にそれを支える立場にあるんだと。とんでもない日本蔑視と言うか、コリアン・レイシズムですよ。信者としての責任を果たしなさい。そうしないと日本は滅びると言ってます。

 

神保:そんな話にいとも簡単に取り込まれてしまう・・・

 

山口:簡単じゃないです。

 

神保:簡単ではない。でも明らかに荒唐無稽の話ですよね。でもそれを受け止めてしまう素地とは、なんなんですか?

 

宮台:はい。1977年から第4次、あるいは新・新宗教ブームというのが始まります。それは従来と違って、貧・病・争で苦しむ、にっちもさっちも行かなくなった人たちが最後にすがる場所というのではなかったのです。で、新・新宗教ブームの中で、オウム神仙の会からオウム真理教という流れも生まれたし、幸福の科学も生まれているんですよね。勧誘方法は似たような手法を使っているんだけども、社会学者として最も興味深いのは、80年代って新住民化の時代で、家族が孤立して行ったんですね。親族集団や地域集団から孤立して行ったんです。

60年代であれば、そういう噴飯もののレイシズムのストーリーを吹き込まれたとしても、親族集団や地域集団が「ばあちゃん、それは違うよ」というようにして抱え込むことができたんです。70年代からの急速な新住民化、ワンルームマンション・ブームとか、単身赴任ブームとか、コンビニが2倍になったとかいうことに象徴されることだけど、家族が孤立し、家族がひとつ屋根の下でも、それぞれバラバラになって行くということがあった。かつて存在したブレーキが働かなくなったことも大きい。なので噴飯ものの妄想にも取り込まれやすくなったのだと思います。

(さらに洗脳技術の話、自民党との癒着なども話される)

 

 

こっちの動画『映画はカルトをどう描いてきたか』は全編無料です。ご覧ください。