ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

ジャニーズ問題。松谷創一郎「女子供に文化的素養がなかったから」。

 

 

日本記者クラブにおいて松谷創一郎が、ジャニーズ問題についての会見を開いたようです。なぜ?? こんな酷い会見、いままで見逃してた!!

いや全体的には役にたつ情報もあるので、動画で観てもらいたいですが、かなり怪しげな発言もしています。ジャニー喜多川の性加害について、松谷は懐疑的だったそうです。ジュリー景子と同じですね。そのあたりの発言が登場する、元TBS の金平茂紀の質問の箇所を文字化します。1時間23分あたりです。本当はその前の質問も面白いので、ぜひ。

 

 

金平茂紀(前略)これ、本当に、テレビも新聞も、既成のメディアにとっては、非常に反省を強いられることというかね。BBCのモビー・アザール氏が言ってましたけど、日本の報道機関はずっとね、これを自発的に無視してきた、背を向けてきたと言ってるでしょ?

 

でいま起きてることと言うのは、ジャニーズ事務所側の動きがあった後に、程度の差はあるけれども、腰をあげて、松谷さんが言うように、積極的なところと、消極的なところと、いうような色分けができてるけども。僕はそれ以前の沈黙の期間の長さというんですか。私自身も含めて、これを報道してこなかったわけだから。この背を向けてきたことの、重みみたいなもの。本当はなぜなのか?

 

で私、いまの状況をすごく複雑な気持ちで観てるんですよ。積極的だからいいとか、消極的だからダメだとか、そんなものではないですよね。だってやってこなかったんだから。みんながやらないからやってこなかった側面とか。いまはみんながやろうとしてるから、もうやってもいいんじゃないかとか。そういう側面があるでしょ。

 

本当の意味での自分たちがやってきたことの自覚。責任の自覚とか、誤りみたいなものをきちんと捉えてきてるかどうかは、私は非常に懐疑的なんですよ。なぜかと言うと、ずっとやってこなかったから。MeToo とかはやっても、これずっとやらなかったでしょ。

 

文化社会学ずっとやってこられて、一方ではジャーナリストでもある立場から観て、いわゆるメインストリームのジャーナリズムとか、そういうものが持ってる、今回のジャニーズ問題に対する報道の無視の仕方、腰の引け方、そして、いま一部堰を切ったように言い始めるみたいなことの、松谷さん自身のお考えを、短くて結構ですからお聞かせいただきたいと思いました。

 

 

松谷創一郎うーん・・・見て見ぬふりをしてきたということで言えば、私もその中に含まれるかもしれないですね。私も2016年の SMAP のときから、ジャニーズに関して書き始めていて。性加害、ジャニーさんの問題に関しては、これまで一切触れてきたことがなかったんです。

 

それは私自身も、先ほどもお話ししましたけど、噂レベルのことであって、事実かどうかってことに、ちゃんと認識できていなかった。おかしいなと思うのは、タレント側がジャニーさんをあんなに慕っているのに、一方で告発をしている人がいる。この矛盾は何かというのを自分の中では、わからなかったんですね。

 

2008年ぐらいかな、朝日新聞の中で、被害者の方にあたって、取材をしてる人がいらっしゃって。その方も記事化しなかった理由として、被害者が被害を訴えていなかったと話されているんですよ。一方で、タレントはジャニーさん、ジャニーさんと慕っている。おかしいなと思うわけですよね。そこはひとつあったと思います。

 

もうひとつ、テレビ局とかは、コンテンツを担保とされているとかはあると思うんですけど。一方で思うのは、基本的に日本のコンテンツの人たちというのは、数字が目的であって、コンテンツの質がどうであれって関係ないんでしょうね。つまり、文化に対しての素養があんまりない。教養がないんだろうなと。

 

これがいいコンテンツだよ、悪いコンテンツだよと、みんな言うのは自由だし、もちろん何が好きで、何が嫌いだって言うのは自由なんだけど、ジャニーズのコンテンツ、あなた本当に好きですか? この音楽は本当に素晴らしいですか? この映画本当に素晴らしいですか?ということを、ひとりひとりがちゃんと考えて、それでジャニーズのコンテンツを扱うかを決めていたのであれば、いくら数字が取れると言っても、扱わないですよね。

 

なぜじゃあ、それでも扱ってきたのかと言うと、恐らくそれは、たかが芸能で、女子供のアイドルだったからですよ。文化的教養がないというのは、まさにそこで。

 

日本のジャーナリストとか、社会派の人たちもそうなんだけど、基本的に文化的な教養が非常に乏しい人が多い。経済系もそうだけど。政治系もそう。私は本当に貧しいなと思うジャーナリストの方、たくさん観てきました。だから一方で、政治とか、経済とか、社会の問題に関しては威勢がいいことを言うんだけども、一方で文化に関して、ただの素人みたいな。これはヨーロッパではあり得ないような教養のなさだと感じることは多いですね。

 

文化的な教養の問題というのは、それは教育レベルの話ではあるかもしれないけども。私も最初は美術大学だったんですね。日本のトップに美大に入っても、この程度なのかってすぐ辞めたんですけど。日本のこれまでの美術教育で何をやるかと言うと、ただ絵を描かせて終わりじゃないですか。それは本当に文化的な教養をつくるためにはならないですよね。

 

だからまあ、そういうところも含めて、文化が軽んじられてきたなと、ずっと感じています。本当の根っこはそこにあると思うんです。コンテンツという言い方ではなく、文化という言いの方でも、もちろんいいと思います。

 

 

 

いかがでしたか? 最後の方は薄ら笑を浮かべながらで、少し怖かったです。文化的教養の中に、男尊女卑という言葉はないんでしょうか? と言うか、全体的に見下してるのか。松谷の言う教養ってどんなもんなんでしょうね? じっくり聴いてみたいな。

 

松谷は自分に教養があると言うんですけど、この人、まったく音楽がわからない人ですよね。流行り物に飛びついてるイメージ。多分、詰め込み教育で教養が身につけられると思ってる人なのでは? わかる、わからないって、結構残酷なとこがあるから。

 

SMAP本出してる人間が、性加害の問題を知らないわけないだろう。鹿砦社だって、ずっとジャニーズ攻撃の本を出版してたし、週刊文春の特集だって話題になってたのに。知ってても問題にしてこなかったことが問題だって言われてんだよ。わかれよ!!

 

ジュリー景子社長にも言いたい。このままではタレントさんたちが疲弊します。ジャニー喜多川・性加害問題を終息させることができるのは、あなただけです。引責辞任してください。テレビ局も本気で責任を追及すると言うのであれば、タレントは守るから、あなたには引責辞任を要求すると言うべきです。ジャニーズ事務所を身売りするのも選択肢に入れてほしい。このままの状況でいるのは、とにかくマズいと思う。