ハノイの日本人

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映画『怪物』。この映画で嘘をつかない唯一の人物

 

 

是枝裕和監督・坂元裕二脚本・坂本龍一音楽、映画『怪物』2回目観てきました。実は日曜日にも素晴らしい体験をしており、1日置いて、また感動体験をするという、文章が追いつかない日々を送っております。

 

映画『怪物』は、6月2日に公開されているので、そろそろひと月が経過します。でもお客さん入ってますね。火曜日の 11:45回で観たのに、小さなスクリーンではありますが、かなり埋まっていました。しかも年齢層はばらばら。高校生もいれば、高齢者も目立ちました。

 

「Everybody Lies」。1回目を観たときに浮かんだ言葉です。人間はみんな嘘をつく。ドラマ『Dr.ハウス』の決め台詞です。2回目は、登場人物がどのような嘘をついているかに注目して観たわけです。この映画を簡単に説明すると、こうなります。

 

ある日、大きな湖がある街の小学校で、小さな事件が起きました。男子生徒二人によるケンカだったのですが、登場するすべての人物がつく嘘によって、事件がどんどん育っていくのです。映画では、母親の視点、担任教師の視点、ケンカした二人の視点と、3パートに分かれて事件が描かれます。

 

最初に「人間はみんな嘘をつく」と書きました。しかし、一言に「嘘」と言っても、その嘘には様々な違いがあるわけです。自分を守るための嘘、笑いを起こすための嘘、教育のための嘘、組織を守るための嘘、嫉妬が絡んだ嘘、かわいい嘘、恐怖から出る嘘。嘘には、その裏側に欲望や、優しさや、強さや、弱さなどが隠されているのです。

 

また名作映画のオマージュも、様々なシーンで確認できました。たけしの映画、きよしの映画、はやおの映画、ひろかずの映画、海外監督の映画など。嘘とそれらが乱反射してラストに向かうわけです。すごかったですね。1回目観たときよりも、どかーんと感動しました。

 

この記事のタイトルの答えは、映画を最後まで観ればわかります。気になる人はもう一度観てください。