ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

メイド喫茶で会いましょう。

以前、メイド喫茶について、このような文章を書きました。
http://d.hatena.ne.jp/wakita-A/20080827/1219807301
『私がメイド喫茶に行き始めたのは、2003年の秋ごろだったと思います。で、本格的に行くようになったのが、2004年4月からだと思います。「mia cafe」ができたころからです。それまでもいくつかのお店に行ってみたのですが、すでに独特の雰囲気が形成されていて入りづらかったり、お茶が不味いのが嫌で通う気にはなれなかったりでした』


実は以下の本を日本から送ってもらうことになっていたので、その前に自分のメイド喫茶観を書いておこうと思ったのです。でも、途中で投げ出し、そのまま放ってありました。残念です。

メイド喫茶で会いましょう

メイド喫茶で会いましょう

で、読みましたが、、、うーん、、、単にライターの人たちが仕事として作った本だと思いました。これまで出た本のなかで一番しっかり作ってあったとしてもです。面白くありませんでした。もっと、メイド喫茶関係のブログをやっている人とか、情報を持っている人が加わるべきだったのではないでしょうか? 例えば、私は「アキバBlog」で新しい店の開店を知ることが多かったと思います。他にも初期から情熱を注いできた人が何人かいたと思います。一度、メイド喫茶で出会った女性は、メイド服のスケッチを沢山書いていました。あれなんか記録としては素晴らしいかも知れません。


もちろん、この手の本では、思い入れの方向が人それぞれ違うわけですから、文句があるなら自分で作るべきかも知れません。そのことを認識しつつも、以下に違和感を感じた箇所を書いておきます。


「めいど in じゃぱん」の有名なメイドさんだった方が巻頭からでてきます。たしかに、このお店はよく知られていることでしょう。私が大好きなドラマ「特命係長只野仁」にも、このお店が登場していました。でも、このお店がオープンした時、非常に嫌なものを感じたんですよね。お金の匂いに群がってきました的な。いきなり、「メイド喫茶の頂点を目指したい」ですもんね。
ザコン地下に「めいど in じゃぱん」オープン、「メイド喫茶の頂点を目指したい」(アキバBlog
http://www.akibablog.net/archives/2005/11/_in.html#top


たぶん、「めいど in じゃぱん」は「@ほぉ〜むカフェ」が成功したのを見て、出て来たお店だと思います。まあ、商売としてはありでしょうが、私は一度も行きませんでした。ちなみに、ドンキの「@ほぉ〜むカフェ」にはオープン当初一度だけ行きました。オセロが10分500円だとか、チェキ1回1000円とか、マジで引きました。「お前と写真撮るだけで1000円もするのか? アイドル気取りか!」という感想を持ちました。勘違いもいいところです。一度、ホリプロスカウトキャラバンの地方予選でも見てください。君たちは全員落選です! 話が逸れました。


メイドさんの源流を辿って」という項目で、宮崎勤の幼女誘拐殺人事件について触れ、この事件によりオタクのネガティブ・イメージが広がったと書かれています。そして、そのネガティブ・イメージが払拭されたのは90年代後半以降の、「攻殻機動隊」や「新世紀エヴァンゲリオン」などのアニメの成功や、オタクを肯定的に捉えた岡田斗司夫の「オタク学入門」などによってだと書いてあります。まあ、それはいいとして、ひとつ加えて欲しい人物がいます。


おたく評論家として登場した宅八郎のことです。宅八郎を最初にテレビで見たとき(あれは11PMだったろうか?)、オーダーメイドの森高フィギュアを手に持ち、森高フィギュアの足をいやらしく舐めまわしていました。あれはまさに衝撃映像でした。もちろん、最初は気持ち悪いと思いましたよ。しかしです、何度か宅八郎を見るうちに、すっかり慣れてしまい、大笑いするようになっていたんです。宅八郎は人気者でした。それは90年あたりのことでしょう。いま見ても大爆笑です。

あれはオタクのネガティブ・イメージを極端にデフォルメして笑いに替えた瞬間だったと思います。一番最初に登場した最強のオタク・キャラと言い換えてもいいでしょう。私は宅さんと面識があり、そのことについても話したことがあります。宅さんは「みんなが嫌がることをするのが好きなんだよ」と言って笑っていました。とんでもない人ですw 森高千里は本当に嫌がっていたらしいですw もちろん、宅さんはテレビ芸としてそれをしていたのです。90年ですから、一番厳しい時期に地ならしをしたひとがいたということです。岡田斗司夫の本よりもずっと影響力があったと思います。オタクの歴史の1ページとして加えて欲しいものです。


さて、私のこの本への感想はこんな感じです。ブームが終わってから出た本にしては、熱意が中途半端だと思いました。メイド喫茶全リストくらいあって欲しかったです。残念です。私も、メイド喫茶についての文章をもっと書こうと思います。