ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

バーレーン戦を終えて。

2日続けて、あの試合について何か語る必要があるとは思えないのですが、一応、これまでどおりライターさんたちのご意見を紹介します。まず、わかりやすく今の状況を書かれている金子達仁さんから。


◉全員が合格点!!それなのにスッキリしない
http://wsp.sponichi.co.jp/column/archives/2009/03/post_1318.html
『この国における代表チームの特殊性が原因なのだ、とは思う。W杯予選を戦う多くの代表監督にとって、最大の使命はチームを本大会に導くことである。娯楽性の追求はクラブチームの監督に任せておけばいい。とにかく勝つ。不細工だろうがなんだろうが、徹底して勝ちにこだわる。岡田監督がやったのは、まさしくそうしたサッカーだった。(中略)専門誌スタイルで個人の採点をしたとすると、全員に合格点以上がつけられる、まれな試合でもあった。にもかかわらず、どこかすっきりしない。理由はわかっている。日本における代表チームは、代表チームであると同時に、日本でもっとも人気のあるチームでもあるからである。(中略)この勝利によって、W杯本大会出場に大きく前進したことは間違いない。ただ、アジア予選での戦いから得られる経験値が、欧州や南米と違い、W杯本大会につながりそうもないのも、釈然としない気持ちに拍車をかけるのだ』


まったくです。本大会を前にして、岡田監督が「目標は1勝1敗1引き分けでのグループリーグ通過」と言う。そして、強豪相手に必死で守り、「もう少しで引き分けられたのに」というような試合を見せられるというのが今から想像できるのです。「本大会出場が決まれば、ガラッと違うサッカーになる」なんて、都合のいいこと考えられないでしょう。岡田さんの監督としての本質は、リスクを極力減らすことにあるんですから。で、その程度にしかリスクを取らないサッカーでは強豪国には通用しないんですよ。ああ!


金子さんの文章について、ひとつ。私自身は、例えば浦和が日本一の人気チームになったとしても、日本代表に「娯楽性」を求めたいですね。なぜなら、日本代表が強さだけを求めたとして、そこにワールドカップの優勝があるとは思えないからです。まあ、優勝は極端だとしても、日本サッカーのスタイルを攻撃に昇華させたような、華麗なサッカーが観たいです。それがあるなら、ワールドカップでの結果には目をつぶることもできます。