ハノイの日本人

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ベトナム株の配当について。

きょうは証券会社に行って、配当についていろいろ教えてもらいました。昨年の8月からベトナム株をスタートして、2ヶ月ほど前にこれまでの配当を受け取ったときには5万円ほどありました。あまり気にしていなかったので、少し驚きました。ほとんどは鉄鋼大手の HPGホアファットの配当でした。だいたい50万円ほどの投資で5万円ほどの配当を得たことになります。


日本でだったら配当目当てで買うなんて、ちょっとレベルの低い投資だと思われますよね? だって「配当がいい」と言われる会社でも3%程度でしょう。100万円投資しても3万円しかもらえないわけです。しかし、ベトナムでは違います。きょう「権利落ち日」だった HASハノイ郵電設備建設という銘柄を例に見てみましょう。きのうまでに HAS を買っておけば、今年の「1次配当」と「無償増資」の権利が取れました。


「2009年度第1次配当」 配当:600ドン/株(額面比6%) /実行予定日:2009年8月14日
「 既存株主への無償増資」 株式割当:10 対3


ここで「額面比6%」について説明しなければなりません。ベトナム株の額面は1万ドンとなっていますので、6%となっている場合は、1株あたり600ドンの配当となるわけです。この株をきのう買った場合、価格は2万3600ドンでしたから2.5%ほどの配当が得られたことになります。半期でこれだけもらえればいいでしょう? しかし、きょうのHAS の終値を見たら、1万7800ドンという大幅安で引けています。本来、ホーチミン市場の株は値幅制限で5%までしか下がらないはず。ストップ安でも2万2500ドンまでのはずです。きょうは24%以上下がっています。どういうことなのでしょう? そのあたりを確認しに証券会社に行ったわけです。


きょう「権利落ち日」だったと最初に言いましたが、その日には株価調整が行われます。HAS の場合は、きのうの終値2万3600ドンから配当の600ドンをまず引きます。2万3000ドンになりますよね。さらに「 既存株主への無償増資」があります。計算方法はここに書きませんが、30%株数が増えた分、株価が調整されるのです。というわけで、きょうの大幅安があったわけです。


「配当」は株価から引かれる。「無償増資」は日本言う「分割」のような感じ。希薄化した分が株価にも反映される。つまり、それほどいい話でもないということがわかったわけです。株価が上昇してる局面であれば、調整した分を取り戻すのもすぐでしょうけど、いまの状況では手をだしづらいというのが正直な感想です。


ベトナム株式権利関係落ち日一覧(09年7月) ニュース証券
http://www.news-sec.co.jp/files/2009071419064208.pdf