ハノイの日本人

アイドル、ジャニーズ、サッカーなど。

ファン以外のための キスマイ 紹介。後編。

今年の5月にデビューする ジャニーズ のグループ Kis-My-Ft2 について、ファン以外の人のために紹介文を書いています。これまでの2回の文章で下のキーワードの「0トップ」まで説明しました。今のところ、ドラマで主演を張れそうなタレントがいないことを「0トップ」と言いました。


光GENJI のようにローラースケートを履いたパフォーマンスをする
KAT-TUN の弟分である
◉ 「 0 トップ 」「顔 VS キャラ」


実はこれまでにも「0トップ」のグループはありました。一番近いところで言うと 忍者 でしょう。光GENJI男闘呼組 と一緒に 少年御三家 と ジャニーさんが呼んだグループです。美空ひばり の名曲『お祭りマンボ』をリメイクした『お祭り忍者』(1990年)でデビューしています。『君に御中』『 Harapeko 』などの名曲がありましたが、人気は盛り上がらずいつの間にか消滅していました。たぶん、ファン以外でメンバーの名前を言える人はほとんどいないのではないでしょうか?



例えば、モーニング娘。後藤真希 が加入するまでは「0トップ」でしたし、現在大人気の AKB48 も「0トップ」でしょう。飛び抜けてかわいい子はいません。話題になった後では、顔の善し悪しはそれほど語る意味のないことなのでしょう。そこで大事なるのが「グループの個性をどのように確立するか?」だと思うのです。モーニング娘。AKB48 はグループの個性と言うよりは、プロデューサーの演出方法がクローズアップされていますよね。つんく秋元康 です。


モーニング娘。のときにも キャバクラ との同質性が語られましたが、AKB の場合はもっと直接的です。キャバクラ や ホストクラブ で売上順位を発表するように、タレントの順位を「総選挙」と言ってイベント化したわけです。それが話題となりました。モーニング娘。を擁する ハロプロ は、他で一般に認知されるほどの個性を持ったグループを育てることが出来ませんでした。結局、メンバーが プロデューサーの顔色を伺ってばかりいると、プロデューサーのやり口が飽きられた時点でブームは終わるのかもしれません。そうなると、AKB も…


ジャニーズ はそれ自体が「ブランド」でありながら、個別のグループも個性を確立し、それぞれの人気を獲得しています。Kis-My-Ft2 についても、それがあるから横浜アリーナをいっぱいに出来るのでしょう。「キャラの確立」が出来ているのです。ジャニーズ では SMAP の大ブレイク以降「キャラの確立」が厳しく言われるようになりました。メンバーそれぞれの「キャラの確立」があった上での「グループの個性」なのです。



上の『どーにかしたい!』はジャニーズ熱血モノのマンガです。V6 のデビューと連動して連載されており、ジャニーズ全面協力と書かれていました。ストーリーを簡単に書きます。ジャニーズが大好きな姉は、好きになったタレントに近づくために弟「悠」をジャニーズに放り込みます。しかし、弟は泣き虫で練習に行くのも嫌がります。そして、『巨人の星』の星一徹 を思わせるような、姉のジャニーズ熱血指導が始まるのです。その中で 悠 は成長して行き、ついにデビューします。そこでメンバー全員が「キャラの確立」を姉から厳しく指導されるのです。これは名作ですよ。


つまり、SMAP 以降「キャラの確立」は ジャニーズ のタレントにとって必須の技能となったわけです。嵐 の 大野くんなどもそこでの試行錯誤を繰り返していたように記憶しています。つまり、「キャラの確立」というのは、メンバーそれぞれがタレントとして自立するということです。芸能人としてはあたり前のことですけど、それをした アイドルグループはありませんでした。そろそろ話を キスマイ に戻します。


キスマイ がコアなファンの枠を越えて話題になるかどうかは、やはり 最初のシングルにかかっているでしょう。ここで話題になる必要があります。そのためには『ジャニーズ Jr. 黄金世代』のグループのような「ナチュラル路線」の曲ではなく、人気絶頂期の 光GENJI のように「ファンタジー路線」の曲で勝負をしてもらいたいです。ドラマなどで不良っぽさを押し出しておきながら、笑える名曲『 Kis-My-Calling! 』でデビューとか。でも、もうデビューするわけですから「神頼み」をするこの曲はないですよね。これに匹敵する曲を用意できるのか? 5月を楽しみに待ちたいですね。
 

追記:そう言えば、握手会のことを書くの忘れてた。前に 嵐 がデビュー時にしたことを書いたけど、キスマイ もやるかもね? そしたら、ジャニーズの他のグループのファンも参加するだろうか?