うーん、、、どこで失敗してるんだろう？ マンガで読んだときと違って、ちっともワクワクしませんでした。やっぱり、導入部。ナレーションと絵で設定を解説したのは大失敗ですよね。だって「男女逆転」なんだから「 SF 」映画でしょう？ SF 映画の導入部ってめちゃめちゃ大事だもんね？ 例えば『ターミネーター』の最初のシーンを淀川さんの解説でどうぞ！
別に、二宮和也 の尻から始めろって言ってるんじゃないですよw 謎の疫病が蔓延したシーンから始めて欲しかったんですよ。それがないから、女の人がいくら大工の格好で出て来ても「ふーん」としか思わなかったでしょう。あと、私も原作のファンですけど、ニノ がミスキャストだとは思っていませんでした。ですが、少し演技が軽かった気がします。「大奥での出来事は一切他言無用。禁を破れば」と言いながら 玉木宏 が首をかっ切る仕草をしたのを見て、うろたえるのはないですよね？ 剣豪なのに。歩き方も軽かったな。正直、この映画乗り気じゃなかったのでは？
あと、佐々木蔵之介も軽かったです。この人が一番悪い役のはずですからね。スケール小さ過ぎでしょう。最初から 吉宗に敵いっこない感じでした。それから、これは誰のせいなのか？ 吉宗が入城して最初に登場するシーンの「松の根」の絵が壁一面にありましたよね？ あれは安っぽかったな。いや、他で素晴らしいシーンがたくさんあったでしょ？ ニノと 堀北真希 があってたお寺とか。いい建築物たくさん使ってるんですよ。だから「松の根」の質感の違いがとてもうるさく感じました。それともうひとつ大事なとこ。
ニノの 漆黒の裃 が安っぽかった。あれはダメでしょう！ ジャニーさんだったら、絶対そこにお金を使いますよ。森光子さんに用意した着物みたいに。だって、吉宗に選ばれるシーンなんですから。あそこでかっこよく見えないのは致命的でした。でも「そもそもジャニーズ事務所が、男女逆転の大奥みたいなとこなんで」という ニノの一言で、この映画は歴史に残る作品となりましたよ。忘れられません。
